2003-09-01から1ヶ月間の記事一覧
九月卅日(火)快晴。昨晩遅くホテルのビジネスセンターにてモデム確認してみると電話はホテル外にはつながらぬがフロントにはモデムでかかるわけで結局、部屋の電話が恐らく目覚しだの伝言機能がある所為で繋がらぬ、と判断。どうしようもなし。午前セイヌ…
九月廿九日(月)朝St-Michelのmetro站にて月曜より一週間有効のCoupon Heddomadaire購いMusse d'Orsay站に向かいOrsay美術館にて昨日の見残しをと思えば月曜日にて休館。セーヌ川渡りLouvre美術館(写真)。Pyramidより地下に降りれば銅鑼灣の如き人、人、…
九月廿八日(日)朝ようやく初訪の巴里の市街案内など目を通し地図頭に叩き入れオルセー美術館。街は日曜の午前中など閑かななものながら美術館の中は観光客の群。余は印象派より何よりもJean Baptiste Carpeauxの彫刻、彫刻、彫刻。これだけカルボの作品を…
九月廿七日(土)エミレーツ航空73便、B737-200今どきベトナム航空どころかミャンマーのビーマン航空ですら真剣に機体交替検討するのではないか?といふほどの老朽化甚し。かつて世界でも有数の客室の充実誇ったエ航空も欧亜の対抗社の充実著しくエ社見劣る…
九月廿六日(金)昨晩は遅くに月刊『新潮』にて折口信夫没後半世紀の特集読む。快晴。朝、エドワード=サイード氏(日、英)の訃報に接す。十数年前に香港中文大学にて文化人類学学びし頃サ氏の『オリエンタリズム』当時同大にて教鞭とられたるT博士(現在…
九月廿五日(木)快晴。晩に尖沙咀。香港を代表する観光パブ“kangaroo Pub”SARSの疫禍に疫禍ほとぼり褪める迄休業と看板に掲げ店閉じていたが今日通ってみると閉じたままで結局店閉じたと知る。西洋人の殊に店名の通り豪州人の観光客に知られた店で九龍公演…
九月廿四日(水)晴。睡眠不足にて朝は朦朧とするところ日経に世論調査で小泉内閣支持率65%、安倍三世好感度75%とあり。驚き呆れ目覚めたれば小泉安倍両君に感謝。築地のH君、この小泉ブームに断腸亭日剰昭和16年元旦の項を心して読むべし、と。ここだけは…
九月廿三日(火)曇。夕方に香港の邦人史纏める史料編纂の会合あり参加。ここ一週間ほどで粗くだが纏めていた余の担当部分の原稿も昨日提出し(未完の儘)、昨日丁度8月に飯倉の外交資料館で得た資料の複写も届き、内容吟味。先週金曜にお会いした郷土歴史…
九月廿二日(月)曇。朝起きれば漢方かなり効をを奏しここ一週間ほど続いたシャツびしょ濡といふほどの発汗もなく養和病院にて風邪でもなしと血液検査までされし症状、手足の悪寒、疲労倦怠もほとんど治る。中医と漢方にあらためて畏怖の念。静養したきとこ…
九月廿一日(日)昨晩遅くに維港巨星匯(HK Harbour Fest)の記事に続き保安局にて葉局長の子飼の湯・常任秘書長に対して税関関長なる昇格人事あり、その記事、更に反政府デモ活動家に対する律政司よりの弾圧につき記事を書き日刊ベリタに送稿。『ドグラマグ…
九月廿日(土)朝に雑用済ませ団地の遊泳池にて一泳し新聞雑誌読み悪しき日光浴。昼に中環。記者倶楽部にて珈琲一服し新聞読。十月中旬より三週間開催の維港巨星匯(HK Harbour Fest)なる催し物、SARSによる停滞の起爆剤といふ名目ながら単に外タレに高きギ…
九月十九日(金)晴。晩に日本人倶楽部にて香港研究会あり郷土歴史家のK氏による戦後の香港公団住宅史の発表ありK氏には香港日本人史の史料編纂にても協力頂きたき事もありここ数年はS女史と中文大学にて経営学教鞭とられるM教授の主宰される香港研究会…
九月十八日(木)快晴。早朝にバスの中で読んだ『週刊読書人』に吉本隆明の特集記事あり。「もう勘弁してよ」と思ふが吉本でも『全詩集』の刊行に寄せて、で三浦雅士が「詩人としての」吉本先生への積極的評価。確かに。で頁捲ってゆくと『無垢の力「少年」…
九月十七日(水)快晴。丸善本店洋品部傘掛宛に修理の傘郵送す。夕方に養和病院。夏風邪だろうか発熱なく悪寒と発汗あり。病院内医者も職員も口罩し髪覆ひ疫禍に臨む。養和病院出づれば目の前がHappy Valley競馬場とは方便この上なし。満貫廰にてS氏夫妻及…
九月十六日(火)来港中のS氏夫妻は東京の人。米国に居住権ありフロリダに遊び紐育経由にて来港。昨晩余は所用ありZ嬢S氏夫妻と会食し紐育土産にとVeriero'sの焼菓子頂く。雨模様続き朝大雨に遭ふ。雨傘「傷害」につき丸善本店洋品部より早速返事あり。余…
九月十五日(月)ひどい雨。世の人雨は出かけるのうんざりだろうが余は晴れも好めば雨も亦た楽しく雨用の帽子だの外套だの、そして何より傘もこれくらひ雨豪勢に降らねば使い途もなしと雨、雨降れ降れと外出。それが、である。晩にある会合あり食を逸し二更…
九月十四日(日)昨日までの晴天が雨音にて目覚める。日経Galleryの原稿手直し。玄関の鉄扉の塗装の後始末だの書斎の書架の寸法測りなど済ませ昼に銅鑼灣のIkeaにて書架注文。いつものことながら機転の利いた店員に感心するばかり。書架足りずかなりの本を処…
九月十三日(土)夢見悪しくかなりの汗。昨日の日記綴り競馬の予想少しせば昼近くとなり天気よく慌て身支度整へ裏山へと入り大譚の水塘へと走る。先週の火曜日の台風以来雨なくも水塘は枯れもせず満つ(写真)。毎週のように走り香港島になぜこれほどの自然…
九月十二日(金)昼まで住宅のプールにて泳ぐ。昼に葡萄酒飲み明太子のパスタ。午睡。夕方まで再びプール、新聞雑誌の類読む。黄昏にShau Kei湾にてH夫妻、T夫妻と待ち合せZ嬢の発案にて石澳の岬、龍背(Dragon's Back)の尾根歩きで十六夜の月を愛でやふ…
九月十一日(木)晴。昨日よりhazyなる空模様。二年前の九月十一日からの日剰読み返す。当時の余の不安この二年にてますます現実に露見される。信報の社説は二年前の九月十一日の米国に対しては世界中がその米国に同情し米国側につきテロに立ち向かう姿勢示…
九月十日(水)昨晩、就寝直前に梅艷芳の癌公表後も続くマスコミの自宅張り込み取材などについてSCMP紙の記事を元に日刊ベリタに送稿。梅女史本人の記者会見でのマスコミへの取材抑制の希望も虚しく連日取材合戦。昨晩寝しなに矢野暢『「南進」の系譜』読み…
九月九日(火)晴。顔の焼け爛れどうにか落ち着くが今度は皮剥けて惨憺なる様。夕方にジムにて鍛錬。日刊ベリタに今後の香港政局の記事送稿。I氏より頂いた四川省産の松茸で松茸ご飯。菊正宗飲む。楽天にてNANDEMO POWER-2なる飛行機内にてPC使用するための…
九月八日(月)人前に出ずるも恥ずかしき顔面の日焼け、火膨れの如し。夕方にO氏仕事にてお会いするがO氏に「遅くに済みません」と言われ時間はまだ五時過ぎ。「全然遅くなどないですよ」と応えつつO氏がこの日剰お読みになっていると思えば余の黄昏時の…
九月初七日(日)昨晩の深酒に酔い未だ褪めず。不快に非ずただただ眠し。余の属する走行会の船遊びにてO氏家族とZ嬢につきあい買出し。九時に中環の皇后波止場より船出。朝は雨降りどうなることかと思ったが船出でれば時折青空広がり肌を炒るほどの日差し…
九月初六日(土)雨。23条立法無期限延期及び梅艶芳の記事書き日刊ベリタに送稿。競馬の予想少し。場外にて馬券求む。昼からジムにて鍛錬。尖沙咀Ashley Rdに遊ぶ。一旦帰宅して晩にL君の結婚披露宴あり参列するA氏らと太古坊のEast Endにて待ち合せ麦酒一…
九月初五日(金)夕暮れにジムで鍛錬、更衣室のテレビモニタには歌手・梅艶芳(アニタ・ムイ)女史の姿映る。癌に罹ったとの伝聞のなか多くの親しき芸人らに囲まれ病名公開の記者会見の様子。悲しいかな一流の芸人なるもの病魔に冒されたとてその病弱の姿す…
九月初四日(木)昼に航空会社勤務のY氏と外国人記者倶楽部。鶏肉の白カレー。夕方帰宅して週刊香港連載の原稿二本。秋ゆえに秋刀魚、豚汁。日経Galleryの原稿。一晩で三本済ませひとまずこれで次の入稿は10月下旬。村上春樹&柴田元幸『サリンジャー戦記』…
九月初三日(水)未明に目覚めテレビつければすでに台風警報取消され、大雨の黄色曇警報のみ。昨晩のラジオニュースにて、香港ジョッキー倶楽部すでに本日のハッピーバレーの今期開幕戦大雨での馬場荒れと観客の安全を理由に中止決定。台風の迅い動きと今日…
九月初二日(火)台風の名は杜鵑。「杜鵑の啼序春将に闌けむ」で漢名が杜鵑のホトトギス。不如帰、子規、時鳥、霍公鳥、杜宇、蜀魂とじつに多くの字を当て沓手鳥は逍遙のご存知「沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)」は明治に五代目歌右衛門の…
九月朔日(月)昨晩遅く雷鳴轟き驟雨。週刊読書人にて松本健一、丸山眞男の1945革命説を語るを読む。「天皇主権から人民主権に移るという無血革命」が「あったこととする」のは丸山眞男の仮構どころか当時の東大法学部の=日本の法界の当時の通念であり、松…