富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

深圳ビエンナーレと文明使者

農暦六月十三日。午後から深圳へ。昨晩のうつとりするやうな香港の夜景に比べ深圳は光化学スモッグのやう。時間が空いた隙に華僑城に向かひOCT Loftで深圳ビエンナーレ閉館時間間際に参観。これぢたいは大したことなし。ただOCT Loft(こちら)の拡充には目…

新蒲崗の新盛行酒店と得龍大飯店

農暦六月十二日。朝、太古站のジャスコ入り口で公民党・タニア陳淑荘議員が同党でこの地区から区議会に選出のC議員の案内で辻立ち。ちょっとご挨拶。早晩に都市開発S氏、Z嬢と待ち合せ新蒲崗。タクシーで行き先を「麗斯戯院」と言つたら運転手に「もうと…

「熱烈歓迎中国人民」写真は素敵

農暦六月十一日。日曜。朝起きて七時頃にテレビつけると倫敦五輪開会式をまだやつてゐる。GMT+8だよ。その開幕式が少なからず評判の由。[007と女王陛下がパラシュートで会場に飛んでのご来臨、ラトル指揮の倫敦フィルにMr Beanのローワン=アトキンソン、…

趙趙の芸術

農暦六月十日。朝から小雨模様。昼に漸く晴れる。肌を灼るやうな強烈な日差し。今日も官邸に出向き(じつは台風から大雨続きのなか九龍東に引っ越し)ご執務。あまり楽しいこともない夏で憂さ晴らしに初秋の休暇に久々にタイ旅行を、と思ひたちさく/\と手…

農暦六月九日。午後少し日差しが明るくなり漸く雨が上がるかしら、と思つたら雨雲停滞。未だ摂氏25度前後。八月も間違いなく多忙確定する案件浮上で憂鬱……MacにOS X Mountain Lionをば入れてセメテもの憂さ晴らし。 ▼北京の豪雨水害で反体制の姿勢貫く「南都…

香港が男女とも長寿世界一とは

農暦六月八日。雨歇まず。黄雲警報の大雨。何なのかしら。船便で一ヶ月かかつて雑誌「一個人」届く。「一個人」を、つい「ヤッコヤン」と読んでしまふ、が「大人の鉄道特集」。この雑誌でも木内昇=『茗荷谷の猫』の作者が「東京散歩」といふ連載で今回は銀…

農暦六月七日。台風一過どころか雨は一向に歇まず尚且つ雨脚は衰へるどころか大雨。気温は摂氏25度で昼でも28度。東京は33度。夜は肌寒く冷房どころか扇風機も回さずタオルケットかけて寝てゐても肌寒し。昼に工事現場に売りに来る所謂「土方弁当」飰す。衛…

1999年以来の台風警報10

農暦六月五日。夜明けに目ざめると暴風多少治まつたが雨強し。半夜三更に台風警報は最高警備の10号となり未明に8に下がる。10号警報は1999年のヨーク台風以来の由。朝から午前10時過ぎには警報3にと予告あり待機。ちらほらと出勤始まり午前10時からは公共…

農暦六月五日。香港は避け海南島の方に向かふと思われた熱帯性低気圧は香港の沖合400kmくらゐで風の影響で進路をほぼ直角に変へ北上。そのあとまた西に向き香港直撃はなくなつたが勢力増し台風となり香港は昼頃から暴風雨。午後六時前に八号警報発令となる予…

農暦六月四日。日曜だが今日も休めず。午後、湾仔で遅めの昼を食さうと久々に藍屋手前の何でもない(が人気の)茶餐庁・池記。星加坡炒米(星加坡風カレービーフン)なんてやつぱりこの季節はかういふものが合ふと感心しながら食してゐると雨雲立ちこめ暴雨…

于魁智の「伍子胥」

農暦六月初三。朝から摂氏29度の暑さ。土用ならぬ土曜の朝ご飯は小泉武夫先生の焼き納豆丼*1。悲しいかな今日も官邸でお仕事。昼過ぎ突然、フレッシュなビーフバーガー食したくなり金鐘はPacific PlaceのGreatにてTriple O'sのバーガー貪り喰ふ。バーガーに…

李勝素の「貴妃酔酒」と于魁智の「打金磚」

農暦六月初二。早晩、某所にて暑気払ひの筵席*1あり末席を汚す。屋外ゆゑ暑いのなんの。宴会の途中で失礼して尖沙咀。文化中心。国家京劇院の三日続きの公演初日。李勝素の「貴妃酔酒」と于魁智の「打金磚」といふ好事家にとつては垂涎の役者と演目が今晩。…

白先勇先生講演会@書展

農暦六月初一(漸く日本と大陸の陰暦が一緒に)。土用。香港書展。毎年長蛇の列で日に何万人の集客。覚悟して出向いたら多少迂回はさせられたが滞ることなく入場能ふ。余り時間もないので次文化堂、田園書店、地図専門の通用図書など一寸だけ覗く。明日会ふ…

香港は珠海の一部?

農暦五月廿九日。北京O氏来港。今回も素人には複雑な?鉄路での来港。だが厳密には深圳滞在で今日、香港書展参観のため香港へ。お目当ては香港微型芸術會による『消失中的香港』出版に合わせ今回の書展でこの会による街並ミニチュアの展示があることで好事…

畏友Scud君の第五作目監督作品“Voyage”

農暦五月廿八日。早晩に銅鑼湾。板長でにぎり寿司か、と思つたが、ふとレバニラ炒め食したくなり久々に居酒屋一番。マスターO氏と銅鑼湾の昔話。銅鑼湾では顔のO氏に「よく昔のことを覚えてゐるねぇ」と驚かれる。北角。畏友映画監督Scud君の第五作目の映…

筒井大人「聖痕」で鶴鳴

農暦五月廿七日。暑さ猛々し。昼ごろにメールに夥しい数の「fookpaktsuenさんについてTwitter上で言及がありました」のメール届き始める。またこの日剩の閲覧数は一時間に1,000回を越える記録的な、これまで経験したことのない集中豪雨がっ……(とNHKのNW9で…

筒井康隆の新聞小説「聖痕」

農暦五月廿六日。夜中の二時半に寝たのに、しかもそれなりの痛飲のはずが何故に朝五時半に目覚めるのかしら。酒もすつかり抜けてゐる。朝食はHyatt Regencyのアップルパイと台湾マンゴー。今日も官邸でご執務。真夏の好天。暑いから室内にゐるのは楽は楽なの…

永遠のロック少年Paul Wong(黄貫中)48歳お見事

農暦五月廿五日。朝は驟雨といふには大雨ののち快晴。相変はらずの週末出勤。官邸から金鐘に下るとPacific Placeのルイ=ヴィトン商店が草間彌生コラボで店の内装から商品まで全てが水玉。なんだかもう、猫も杓子も草間彌生で一寸、食傷気味。「わかりやすい…

農暦五月廿四日。或る催事手伝ふこととなり立場的に「見てゐれば良い」だつたが時間押すなかで舞台の片付け大変さうでシールド巻きくらゐ手伝はうとしたら「シールド巻き上手いですね」と褒めた所謂「8の字巻き」(こちら)。昼飯時逸し夕方、この手伝ひか…

農暦五月廿三日。朝から深圳経由で東莞石龍。東莞といふと工業地帯といふ印象強いがかなり高級リゾート風の緑に囲まれた住宅地、5星クラスのリゾートホテルの環境に驚くばかり。仕事済ませ石龍から深圳に戻る和諧号一時間前の列車の切符で立席で乗車したが…

農暦五月廿二日。早晩にジムで小一時間走り帰宅。机に凭り何かと書類整理などしてゐたら珍しく夜中二時近くとなる。今日の最後の机仕事は母のために八月の演舞場、廓文章(福助、愛之助、海老蔵)の切符をネット予約。今日が松竹歌舞伎会の先行発売なのをう…

農暦五月廿一日。夕方、ハッピーヴァレイからタクシーに乗つたら運転手に「銅鑼湾の地下鉄站まで」と伝へた瞬間に「渋滞してんだから湾仔に行けよ」的にぶつ/\と呟かれ「客の行き先まで決めるな」と思つて黙つてゐたがハッピーバレー出るなり競馬場を時計…

農暦五月二十日。午後になつてお誘ひあり早晩に深圳。官邸から羅湖の関潜るまで一時間半。まぁ東京からハマの中華街に往く程度の感じ。午後七時に羅湖通関で、まぁ担ぎ屋の多いこと荷物の澤山あること。たゞせいぜい鞄かキャリングで運べる程度。冷蔵庫から…

農暦五月十九日。日曜日ながら終日、外仕事といつても室内で冷房があるだけ幸せ。昨日に続きジムのトレッドミルで小一時間走る。陋宅にて肉骨茶を飰す。@fookpaktsuenhkg: 明日のNHK NW9の予告「“中国人ツアーは嫌”国内旅行業者の嘆き節 観光業界の裏事情」…

農暦五月十八日。小暑。困つたことに陰暦が閏月を三月(日本)にするか四月(中国)にするか、で一月のズレが出て、これはそれで済むか、と思ひきや月の晦日の数へが一日ズレて因に今日は香港では五月十九日だが日本では五月十八日。日は一日違ふがどちらも…

農暦五月十七日。早晩に散髪済ませ北角の寿司加藤。喜久水独酌。Z嬢と住家菜に飰し新光戯院。今度こそ廃業のアトに三度目?の再開で今晩は「新光演義」と題し若手の粤劇有望格なる陳楚鍵と江駿傑がこの芝居小屋と粤劇語るさうで面白さうなので参観。だが結…

スパイダーマンと石原

農暦五月十六日。クレジットカード会社でくれた映画無料券が明日だか迄有効なことにZ嬢気づき慌てゝ「何でもいゝから」と娯楽映画“The Amazing Spider-man”を晩に太古城の映画館で観る。当世流行の3Dだが考へてみればアタシが幼いころに『仮面の忍者 赤影』…

「民主主義は暴走する」

農暦五月十五日。東京新聞が届き始める。朝刊は半日遅れ、夕刊は一日遅れの空輸便。猛暑。気象台で香港都市部の気温摂氏33.8度といふのだから実際に尖沙咀にゐたが体感気温は更にかなり暑い。早晩に天文台近くの多幸八にM氏と飰す。二更にChatham Rd Southの…

朝八時半には、もう香港だつた

農暦五月十四日。台北で未明03:50起き。早起きのアタシもさすがに目覚まし時計で起きる。コスモスホテルだと忠孝路を西に250mほど往けば国光客運のバスターミナルで04:15に着いたが04:30始発の空港行きバスは已にかなりの列で幸ひに残5席ほどで搭乗。乗…

肉体化を避けようとする屋根裏について

農暦五月十三日。朝五時に鳥声虫語で目覚める。朝からチョートク先生の『屋根裏プラハ』続き読む。旅で読む随筆は谷譲次とか吉田健一、山田吉彦などがいゝ。チョートク先生もその内。「随筆家」なんて自称する人の随筆はアタシには面白くない。「行間で稼ぐ…