富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月卅日(水)写真雑誌の頁ぱらぱらと捲る。田中長徳さんが凄いのは(朝日カメラ5月号)ライカM2で巴里とリスボンの「ベタな」都市風景の写真が何枚かあり「こんな写真ならアタシだつて」と思つたりさせておいて次の頁を捲ると「なんでつ?」と驚くリスボ…

四月廿九日(火)尖沙咀に渡らうと中環からスターフェリー。米国海軍のキティホーク号来港にて海軍兵が目立つ。キティホーク号は建造から41年でもうすぐ退役。41年と聞きアジアの平和のため「戦後ずつと」と思つたが数へてみれば60年代後半のベトナム戦争か…

四月廿八日(月)なんだか涼しい日が続く。例年、この四月のQE II Cupの時はもう汗だくで競馬観戦してると日焼けしちまふくらいなのが昨日もずつとジャケット着たままでも肌寒いくらゐ。さすがにここ数日ヘヴィな飲食続き今晩くらゐ胃を休ませようか、と思つ…

四月廿七日(日)午前十一時に長野から来港のI氏とI氏投宿のシェラトンホテルで落ち合ひ競馬に行く前に腹拵へ、と重慶マンションに入ればSwagatインド料理店がOpenと表示出てゐるが、中を覗くとまだ準備中。でも入れてくれて朝から印度料理……だが印度人は…

四月廿六日(土)晴れのち曇り。朝、長野の聖火リレーをNHKの中継で眺める。東京五輪の時の「聖火を迎へる国民の笑顔」のあの時代のわかりやすい明るさ。今回の五星紅旗溢れる中の長野の態は、いかに五輪が政治的なものか、愛国心とは何か、の怖さ正に見せつ…

四月廿五日(金)雨。朝日新聞に『マカオぴあ』なる「ぴあ」の出したマカオ観光のmook本がついて届けられた。創刊号の由。アタシの世代だとmook本と聞くと、どうもすぐゾッキ本彷彿するが、「刻々と変化するマカオ」の最新情報満載といふがカジノ産業と世界…

四月廿四日(木)蘋果日報に「老董理髮店最後一剪」といふ記事あり。中環はヱリントン街の上海新文華理髪店が創業四十五年で明日閉業の由。経営者の理髪師が前行政長官・董建華君の理髪を長年し続けてゐることで記事の見出しが「老董理髮店最後一剪」。アタ…

四月廿三日(水)クレジットカード利用で最も重要なのはマイレージ特典。ユナイテッド航空はじめ曾て平和な時代はUS$1=1哩で香港もUS$1等価のHK$8=1哩踏襲したがマイレージ普及で今更これが客引きにもならず原油高での航空運賃値上げで当然、信販会社…

四月廿二日(火)かつてTrailwalkerで100kmの山歩きなど一緒にしたI君が横浜より仕事で来港。晩に渣甸山の益新美食館でI君、K氏、Z嬢と会食。葡萄酒持込みで料理より葡萄酒の方が高値では食肆に申し訳ないが上湯(火局)蝦、セロリと烏賊の炒め物で豪州はD…

四月廿一日(月)晩にジムで一時間の有酸素運動。蘇曼殊の『断鴻零雁記』読む。 ▼マカオの賭場産業について。マカオの労働人口の14%が直接、賭場産業に従事。そのうち3.2万人が賭場でもディーラーであるとか直接、賭事に関はる仕事。学歴は中卒でも英語か中…

農歴三月十五。穀雨。夜半に雨歇む。昨日の雨は春雨とは言ひ難き豪雨にて穀雨どころか農作物の被害甚大の由。昨日の降水量は237.4mmで4月の1日の降水量としては過去最高、黒雨警報発令も4月は初。今朝は薄日もさすが香港ジョッキークラブは昨晩のうちに本…

四月十九日(土)未明より雨。台風が多少香港に近づきシグナル3に騰る。多少宿酔あり昼前にジムのサウナに浴し來記にて叻沙でなく紫菜四寶粉食す。雨強し。港安病院に入院の某氏見舞ふ。大雨は困るが着る機会のないナイロンのレインコートやお気に入りの傘…

四月十八日(金)海南島に上陸の台風でシグナル発令。強風吹く。四月の台風警報発令は1949年以来初の由。本日献血。先月二十日には前回の献血から四ヶ月経つてゐたが眩暈などフラフラでとても献血できず今日に至る。献血すると鬱血が抜けたやうに肩凝りなど…

四月十七日(木)アタシは自宅でカレーライス食す時はバーボンのソーダ割り、と決まつてゐる。おそらくカレーライスに合ふ酒としては最適。適度な甘味とソーダの爽快感がカレーに合ふ。印度料理屋に行くとキングフィッシャーなど印度麦酒もあるがカレーには…

四月十六日(水)早晩に帰宅。「たるゐ」のでツェッペリンの1〜2枚目聴きながら、やり残しのご執務。ふと2枚目の“what is and what should never be”の歌詞で気になる節がありCDの歌詞カード見ようと開くと、中に渋谷陽一氏のライナーノーツ「発見」す。…

四月十五日(火)晴。春になると陋宅に西日さすやうになる。早晩に帰宅すると今までに見たことのない西日が廊下から燦々とさしてをり何かと思へば(地軸でも狂つたか?)陋宅より1キロほど離れたところに建つた超高層ビルが全面鏡張りで、そのビルに反射し…

四月十四日(月)復た朝三時頃目覚めてしまひ『少年への性的虐待』読み始め未明に読了。終日多忙。帰宅してドライマティーニ飲みさうになつたが清明節も過ぎるとだいぶ日も長くなりジムまで走りジムでトレッドミルで走る。帰宅して野菜主体の晩飯。米飯食さ…

四月十三日(日)昨晩十時半頃臥床とはいへ午前三時に目覚めてしまふ。永平寺の僧の如し。荷風散人日記大正十年読む。少し微睡み朝食。今朝は確か荃湾で10キロのロードレース開催あり。だが「北京五輪記念」の冠つき、で「政治活動に加担しなくない」ので参…

四月十二日(土)ご執務。北京よりO氏來港。早晚にO氏投宿の灣仔のホテルロビーで再開。カメラ談義。杭州酒家にてZ孃交へ晚餐。富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/ 富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/

四月十一日(金)燈刻に慌ててタクシー自動車に乗ると運転手は余の広東語の発音の悪さに大陸の田舎漢と思つたのか、頼んでもゐないのに流れてゐたラジオをわざはざ大陸からの普通話局へと変へてくれる。サービスのつもりかしら。ニュース解説番組で聖火リレ…

四月十日(木)世の中、中国、中国、中国。 ▼篠山紀信氏曰く 写真は、時代の映し鏡なんですから、一番いい時に、一番いい場所に行って、バンバン撮っちゃうのが一番いいカメラマンだと僕は思っているわけですよ。過去を振り返らない。今がすべて。だから、造…

四月九日(水)気温は摂氏30度近くまで上昇。曇空で湿度95%だかで街中湿つぽいたらありやしない。極めて不快。早晩に中環。カラーシックス現像店にて写真焼き増し受領。商務印書館。劉潤和氏と畏友高添勉氏の共著『香港走過的道路』なる歴史写真集等購入。F…

四月八日(火)晩に尖沙咀に渡りインターコンチネンタルホテル香港。このホテルでアタシの不満は午後から夕方に開いてゐるバーがないこと。ロビーラウンジでは賑やか過ぎて観光客多く落ち着かぬ。だがスプーン、ステーキハウス、ノブといつた各レストランの…

月七日(月)忙殺されたまま燈刻に至る。晩にバンコク在住Y氏陋屋に來られ夕食。Y氏持參の薩摩白浪五合瓶をZ孃加はり鼎談で飮み干す。富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/ 富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/

農歴三月初一。天気良き日曜日だがご公務続く。といひつつちよつと空いた時間にバルナックライカ用のフィルムカッターガイド作りの工作。35mmフィルム装填をスムーズにするためのカッターだがライカオリジナルは中古で12〜15千円もする由。松屋銀座の中古カ…

四月五日(土)小春日和が午後になり雲ひとつなき青空。すつかり夏のやう。なのにアタシは終日ご公務。この週末で終はる香港国際映画祭(第1部)も今年は20本弱看た程度。忙しかつた所為もあるが看たい映画多からず。晩に映画帰りのZ嬢と北角の寿司加藤に…

農歴二月廿八。清明節。胃腸風邪の具合悪しく朝、掛りつけのC医師の診断請ふ。C医師は年の休みは旧正月三が日で清明節の今日も午前中は開業。年老いた患者の精算でHK$50だつたのは保険もきかぬ老婆への労りかしら。アタシも休日だといふのに終日ご公務。午…

四月三日(木)日々下雨。肌寒く風邪気味。多忙続き楽しき事もなし。 ▼ドキュメンタリー映画『靖国』の上映中止につき、なんと産経新聞の産経抄までが!「大変残念」と指摘(こちら)。 いやな風が吹いている。自分たちの主張にあわないものは認めない。こん…

四月二日(水)小雨。極て多湿。晩に滑り込みで東涌線九龍站の「圓方」の映画館にて映画『烈日當空』看る。曽志偉のプロデュースによる「九降風」三部作の一つで当初、題は「九降風之香港篇」であつたが改題。九降風之内地篇は上映中止で三部作の体裁整はず…

四月朔日(火)小雨。忙しく、ただ忙しく晩に至り宴会あり。銅鑼湾の太湖海鮮城。末席を汚す。客人をホテルに送りバーSにて独飲。旧知のN君と遭ひ豪州の夜空の美しさなど語る。昭和が平成になる頃、パース郊外でハイウェイをピンクフロイドなど聞きながら…