富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

農暦五月初五。端午節。珍しく朝寝貪り七時半起床。端午節の日は恒例の龍舟競賽(Dragon Boat Race)が盛ん。だがうんざりする雨空に知人らのチームも参加するが赤柱(Stanley)まで山を越え走ってゆくにも能わず。朝食に一昨日C嬢よりいただいたお手製の粽…

五月三十日(火)北角の波止場で数日前に見かけた浮浪老人の家財道具が、最初見かけた時はちょっと置いてあるだけか、と思ったが、今朝まで放置されたまま。ガードレールに鉄鎖で繋がっているでもなし、それでも置きっぱなしなのは、道路清掃員も誰も「ちょ…

五月廿九日(月)慌ただしく一日が終わるだけで綴ることもなし。 ▼最近この日剰で一つのネタ引張るが巴士阿叔(バスおじさん、こちら)もいろいろなversion登場しているが余の提案はやはり勧進帳で安宅の関。忠臣蔵で松の廊下も一瞬いいかと思ったが、やはり…

五月廿八日(日)昨晩から歇まぬ雨にぼんやりと軒から雨空を眺めてをれば「あら、やだ、停電だわ、まつ度く」と女の聲。卓袱臺に置かれたる出がらしの茶のはいつた湯呑みを眺めてゐれば「此の雨ぢや今日はお茶挽きかしら」と女の爲息に吾人も客の積りでゐた…

農暦五月初一。陰鬱なる天気に何も予定なく朝寝決め込むが午前六時半には目覚めてしまい朝食はさみ土曜日は五紙届く新聞にあらかた目を通し昨日の日剰清書せば昼近くとなる。SCMP紙の「Sudoku」で星5ツの最難関もさらっと出来た。昼すぎよりジムで筋力運動…

五月廿六日(金)『国家の品格』ショックより立ち直れず。ホッブスの社会契約論の藤原センセによる無理矢理な解釈だったが、富柏村的には「すなわち国家とは人間が自然を放棄した状態」である。昨日の朝日に『敗北を抱きしめて』のジョン=ダワーのインタビ…

五月廿五日(木)先学生日。生きていれば74歳か。早晩にジムで一時間の筋力運動。一瞬ちょっとショットバーに寄ろうか、と思ったが昨日から「毎度おさわがせします」がトラウマのようで真直ぐ帰宅。豆腐と苦瓜、茄子の冷菜など素食。藤原正彦『国家の品格』…

五月廿四日(水)北角の波止場界隈徘徊する浮浪老人の全財産、いつも車仔でハンドキャリーしているが、今朝はポツンと歩道に放置されており、近くでしげしげと眺める。ぎりぎりまでスリム化された全財産の中でカップ類だけがやたら目立つが、人生がこれくら…

五月廿三日(火)幾度も驟雨あり。昨日、話が途中になったがバンコクの四面佛の篤信で、何が言いたかったか、と言えば、(睡魔に襲われオチも忘れて書き終えていたが)実は事実上失脚のタクシン首相。篤信(とくしん)でタクシン……面白くないか。芸人も凄い…

五月廿ニ日(月)晩に強雨。尖沙咀の古いビルの吹曝しの廊下に出ずれば中庭にザーッと雨の降りおち、まるで蔡明亮の映画のシーンの如し。喜怒哀楽などすべて流し去るような雨が胡散臭い都会にはよく似合う。 ▼バンコクのErawan Phum(四面佛)復興。バラモン…

五月廿一日(日)数日前の天気予報では週末快晴のはずが昨日より天気崩れ今朝は本格的な降雨。昼までのんびりと雑事片づけ午後はジムで二時間くらい運動すればFCCにでも夕方飲みに行くせめてもの免罪符かと思っていたがMission ImpossibleならぬMission Poss…

五月廿日(土)快晴のはずが朝から曇天。しかも涼しくもあり清明節から中秋までは冬眠ならぬ夏眠と散策やトレイルなどせぬZ嬢もこれなら、と二人で久々に散策に出ることなりタクシーで天后。関西料理・利休のまえから5番のバス始発に乗車。利休のご亭主、…

五月十九日(金)夕方よりの某打ち合せ終え晩に打ち合せ出席の方々と北角の寿司加藤に食す。帰宅。昨日、香港日本人倶楽部の図書室に「ご自由にお持ちください」の書籍箱あり、そこからいただいた福島哲史『マッキントッシュ仕事術』PHP研究所(1995)を流し…

五月十八日(木)台風一過。といっても台風、香港掠りもせず廈門に向かう。晩に銅鑼湾の香港日本人倶楽部。この倶楽部の創立五十周年で『香港日本人社会の歴史』並びに『写真集 香港日本人墓地』の二冊組記念誌創刊され史料編纂手伝いの経緯もあり本晩慰労会…

五月十八日(木)昨晩、ちょっと飲んだせいもあるがかなり元気。快調であったのが今日のこの倦怠感と強烈なる睡魔の来襲。マラソンでもそうなのだが老体は翌日は不思議と元気で翌々日に疲労が襲い数日間倦怠感残る。午後遅く香港歴史館に知人数名お連れして…

五月十六日(火)台風シグナル警報1持続。昨晩は午前十二時半くらいまで文藝春秋読み寝入って二時間で電話に起こされ午前三時には突然で現場。魚河岸の朝は早い。着の身着のままのため朝一度帰宅したが復たすぐ現場に戻り晩に至る。さすがにふらふら。所属…

五月十五日(月)曇。台風シグナル警報1。まだまだ遠方。「来い、来いっ!」とまるで競馬気分。早晩に湾仔で独り晩飯済まそうと思い、ふと思いついたは船街(Ship St.)のマレー小料理屋。数カ月前にふらりと立ち寄り独りラクサだか食した記憶あり。店の名…

五月十四日(日)晴。朝、気温摂氏21度、湿度50%台と心地よし。フィリピン沖の台風が香港に向かうらしく風強し。久々に所属のランニングクラブのトレイルあり午前九時に太古のMTR站に六名で集合。Wilson Trailに入り一時間で標高400m登り小馬山、Jardine's…

五月十三日(土)晴れ。朝六時半にはいつも通り目覚めてしまい雑用など片づけ九時半すぎに家を出て裏山をのぼり大潭抜け10kmほど走り海岸に至る。快晴であるが陽射しは先週の土曜日ほど厳しくもなく、木陰で川本三郎『雑踏の社会学』再読。何より驚いたのは…

五月十二日(金)晴。通りがかりの湾仔でスナップ。簡単修理専門の出店だがどこかアーティスティック。看板もお洒落。英語名はDr.だし。早晩に中環のRitz Carlton Hotelにて日経の香港印刷開始十周年記念の講演会とパーティあり日経香港現法のO社長よりS嬢…

五月十一日(木)快晴が一転し怪しげな空。早晩に久々にバーYに寄りハイボール一杯。帰宅してビビンバ食し韓国焼酎少し飲む。恐ろしき睡魔に襲われ朦朧と臥床。 ▼小泉三世メールマガジン。アフリカ訪問を語る。今回、野口英世賞なるもの創設され、当然こう…

五月十日(水)快晴。朝日の芸能欄に歌舞伎座五月の団菊祭の劇評、というか紹介あり。成田屋が外郎売で復帰。天晴れ。大仏次郎の「江戸の夕映」を旗本・小六演じる「海老蔵の白刃のような凄み」も凄そうであるし菊之助の柳橋芸者というのも、なんか必要以上…

五月九日(火)快晴続き。昏刻に西の空眺むれば日暮れに夕焼けどころかいつまでも西の空ただただ蒼し。見惚れる。晩飯の後ぼんやりとニュース見れば、組織犯罪処罰法改正での「共謀罪」新設につき衆院法務委で審議大詰め。衆院法委の委員長が石原伸晃君で、…

五月八日(月)諸事に忙殺され晩に到る。78歳になるPaul Badura-Skodaのピアノリサイタルも聴けず。いつも乗るミニバスに「残骸」あり。三年ほど前に九龍バスなどの車内放送真似てミニバスにも設置された、衛星から放送受信し番組流すハイテク機器。たかだか…

五月七日(日)快晴。猛暑猛々し。書斎の窓は当然閉め切り冷房つけているがじわじわと熱気が窓ガラス越しに。下げたブラインドの隙間から青空。雑事済ませ競馬の予想など少ししてタクシーで金鐘のコンラッドホテル。放送作家の村上さんと待ち合せバスで中環…

五月六日(土)久々に天気快方に向かう。大潭を10kmほど走り島南の海岸に向かう。大潭のダムもこの二週間ほどの雨空に上ダムこそまだ五分の水嵩ながら中ダムは満水。気温摂氏28度で湿度95%は家を出るなり汗だくだが青空に珍しく朦霧(Haze)もなく心地よし…

五月五日(金)。佛誕。長州島では太平清?飄色巡遊といふ祭行列あり。縁起に合わせた仮装の子らが巧妙な乗物の上に据えられ長州市街巡回。真夜中には数年前から復活の搶包山(在港邦人の間で「饅頭祭」と呼ばれる)の饅頭取り合戦もあり。佛誕に合わせた祭礼…

五月四日(木)昨晩十一時前には熟睡していたが朝三時に目覚めてしまう。高野山か永平寺どころか修験道の世界。眠れぬといろいろ考え余計に冴えてしまい五時くらいまで読書。また一時間余寝て起きる。老人の性か。諸事忙殺され晩に至る。FCCにてハイボール一…

五月三日(水)憲法記念日。朝日新聞の調査によれば憲法改正必要とする国民の割合は53%と過半数超え殊に20代男性66%、30代女性67%など40代未満に改正指向強し。だが20〜30代で62%が憲法について「ほとんど知らない」そうで、つまりどう少なく考えても同…

五月二日(火)中国の労働節の大型連休で中国国内で行楽者の数はなんと1.2億人。香港に42万人押し寄せ17億元の消費。それでも香港鼠楽園はスペースマウンテンで「待ち時間」なし、の閑散ぶり。海洋公園は「海クラゲ館」オープンで相変わらず盛況。この連休中…