2003-08-01から1ヶ月間の記事一覧
八月卅一日(日)快晴。朝刊届き競馬予想ざっと済ませ雑用片づけ昼までVictoria Parkにて水泳。天后の場外馬券場に赴けば香港島にては閑散ぶりでは一二を争ふこの場外もそこそこの混雑、競馬に加え蹴球の賭博ありその雑多ぶり甚だし。馬券購入し灣仔にて買物…
八月卅日(土)天晴れ。Mount Parkerへと小径を上がり大譚へと下る。普段なら大譚水塘より大譚引水路に入るのだが数日前までの霪雨に水塘は水が満ち堪ふ状見事にて(写真)珍しく中・水塘(Intermediate Reservoir)まで下れば水塘の壁面を水がさらさらと流…
八月廿九日(金)快晴。試しに健康診断など受ければ尿酸値高く痛風の惧れあり要再検査と。二年前に人渠?といふのだろうか人間の船渠(ドック)ならば、に入った折には医者「健康ですよ、運動もよくされて肥満など問題なし」と宣ふとニンマリとし「いやー、…
八月廿八日(木)日暮れに北角の市場街を抜ければ次第に眩しくなる街灯は市場を明るく照らし、市場には一日の業を了へ家路に急ぐ顔晴々とせし買い物客溢れ喧噪騒々しきもまた風情あり。日本にても余が子供の頃にはどこにでもあつた風景。市街の横丁の賑わい…
八月廿七日(水)昨晩遅くに読んだ東京人九月号にて川本三郎が横浜の本牧歩き堀川を山下橋にて渡るとバンドホテルといふ記述あるだけでも懐かしきものを川本氏は三島由紀夫の『午後の曳航』にて「ゆうべ二人は山下橋の駅にある小体なホテルに泊った。大きな…
八月廿六日(火)下雨没有了。忙殺されく疲労困憊、北角を車で通ればSARS疫禍以前の如く大陸からの旅行者多し。北角波止場のバス停をよく利用したがビル解体工事にて出る煤塵だの恐れ須臾立ち寄らずば集合団地(昨年10月の日剰に写真あり)もすっかり解体さ…
八月廿五日(月)台風の余波に晝まで暴雨。雨上り日暮れに銅羅湾Inside Outにて諸氏とステラアルトワ一飲。帰宅して鮭あら煮食す。文藝春秋九月号興味なき記事飛ばしつつも読めば三時間余。「変人内閣全閣僚を採点する」だの「『官邸の妖婆』福田康夫研究」…
八月廿四日(日)台風広東省南部より海南島に向け香港近海を通り昨日より台風警報一号発令、未明に凄まじき豪雨にて目を覚ます。朝には曇天。新聞雑誌粗読。昼前に警報三号に上がり大雨。結局出かけず終いで終日読書。巴里の旅行本など目を通し漸くホテルの…
八月廿三日(土)早朝に驟雨あれど遠くに薄日さしTuen WanのMTR站にてN、Tの両氏と待ち合せ大帽山の麓まで車を雇いMacLehose Trailの9段に入り田夫仔より10段、ここ数日の雨にて永吉橋より眺める水面も美しく(写真)大欖の水塘はそれでも満水時に比べ赤…
八月廿二日(金)驟雨幾度も街を洗ふ。百年ぶりにジムにて筋力鍛錬。帰宅して麦飯に薯蕷(とろろ)芋、京の懐中味噌汁。酒は信州の春香彩(しゅんかさい、と読みたきところ「しゅんかいろどり」とは)。噂の真相九月号にて康夫ちゃんのペログリ日記のみ読む…
八月廿一日(木)雨。雑事多し。晝にHappy Valleyの慕情にて桜海老の天丼食す。使わず蔵ったままの眼鏡をば銅羅湾の日頃馴染みの眼鏡屋に持ち込み老眼鏡、いや最近はシニアグラスなどと嘯くが老いて老眼になるは事実、老眼鏡がシニアグラスなら老眼はシニア…
八月廿日(水)不在の間の植木だの郵便整理。昼前に出街。中環にてB/Wの写真現像に出す。蹴球の博打今ひとつよくわからぬまま今晩の日本対ナイジェリアは新聞にもオッズあり日本が勝つであろうと信じて場外へ寄るが公式には賭けは張られておらずマカオかノミ…
八月十九日(火)朝ホテル出でれば冷え冷えとした小雨模様。淀橋写真機店朝から店開け電脳売場にて旅客機の座席にて使へる電源アダプタの在庫在りやなしやと問へば店員そもそも旅客機にて電脳使用不可と申し此々然々にて近年は座席に電脳用の電気供給ありと…
八月十八日(月)朝、駅に向えば小雨のなか駅前の宿無者、軒ある処に非ず、雨あたるベンチにビニールシート被り臥すを見る。かつてバス並び賑わいたる駅前、空中回廊伸びて遠めには近代都市なれど路面にゴミだの吸殻など散乱甚だし。寂しきこと限りなし。特…
八月十七日(日)小雨。朝、友と別れ土浦より実家に戻る。日韓の携帯電話の「勇気ある孤立」により世界基準のGPSから日韓両国に来た者には甚だ不便あり。日韓での年に数度の使用のため毎月の高き月額払い番号維持するのも馬鹿馬鹿しく、前払い方式は僅か三ヶ…
八月十六日(土)雨。盆の帰省の混雑もなき常磐自動車道で筑波の研究学園都市。時間潰しに覘いた医学部近くの古本屋に良書多し。白水社『チボー家の人々』5巻は3,000円。鴎外全集欲しくも今回は見送らねばならず。I君と会ふ。筑波を走り一浴し夕方土浦市内…
八月十五日(金)昨日から雨止まず何度か雨音に目覚める。冷夏。気温は摂氏廿度ほど。紐育など米国北東部にて大停電。終戦記念日ながら終日このニュース筆頭にかなり長く報道されるが、規模大きく都市機能がどれだけ混乱しようと停電は停電、テロの仕業とい…
八月十四日(木)厳寒。昨日よりの寒さ一段と厳しく朝イチの風呂も眠気覚ましどころか暖とるほど。那須の最近の人気の土産は雅子様もお気に入り=愛子様もお食べになるお菓子だとか。那須郡湯津上村は各家の街頭に屋号の看板など掲げる風情の残した古風な宿…
八月十三日(水)午前、歯科治療受ける。香港の養和医院の歯科にて奥歯の裏側に虫歯あり場所的に削る治療できず内部もひどくなっている可能性あり歯に被さる金属を除去して虫歯治療の上再び金属で被せることで保険使ってもHK$4,000と見積もられた部分。O医…
八月十二日(火)晴のち雨。ホテル退出し荷物発送など依頼、昨日購った皮靴を昨晩さっそく酒場にて踏まれて傷にはならぬだろうが気になる跡残り新宿駅西口で靴磨き捜すがかつて路上にずらりと並んだ靴磨き屋も小田急前にて捜して漸く一人見つかり傷隠しのイ…
八月十一日(月)大江戸線にて六本木。終日、外務省外交資料館にて戦前の香港邦人社会の資料閲覧。大正以前の資料にはお目にかかれずも昭和に入っての時勢緊迫するなかでの日本人学校廃校などのやりとり興味深し。夕方新宿に戻り一憩。伊勢丹にて夏物の朝の…
八月十日(日)台風一過の快晴。朝ホテル出で陽射しすでに厳しき炎天下歩き常圓寺に祖母と叔母の掃墓。日本橋に育ち空襲にて焼き出される以前は四谷住まいの祖母は余が幼少の折から芝居だ日本橋に浅草と余を連れて遊び歩き余に東京(とうけい)の粋を授け余…
八月九日(土)未明に目覚めテレビつければ台風畿内に上陸、京都も暴風圏に入りしが窓外に目をやれば庭木だの蹴上の山上の樹木風に揺らぐばかりにて雨も降らず。朝寝決め込み目覚めれば風強き曇天に薄日すらさすほど。昼にホテルを出ず。ホテルの送迎バスに…
八月八日(金)台風奄美大島より高知に向ってゆっくりと進むが京は朝、青空広がり早いうちに、と三条経由で京阪電車で出町柳、叡山線で鞍馬。鞍馬寺参拝。鞍馬の見事なばかりの欝蒼とせし杉林(写真)のなか奥の院(写真)、圧倒されるほど勇壮なる木々が文…
八月初七日(木)曇。龍谷大学(写真)訪れ戦前の浄土真宗の海外布教と本願寺学校に始まる海外での邦人子女教育を研究されるK教授にお会いして香港の明治31年の大谷光瑞師来港に始まる日本人倶楽部、本願寺布教所、本願寺学校などの開設についての調査。K…
八月初六日(水)晴。天理の史料整理。JRで奈良から京都。車内で平宗の柿の葉寿司で遅めの朝食。何度来ても馴染まぬポストモダンもどきの京都駅着。タクシー雇いヱスティン都ホテル。三条まで路面電車で行かむとすれば蹴上の坂に電車走っておらず???地図…
八月初五日(火)快晴。JR奈良駅までホテル前よりバスでJR奈良駅。駅前の星巴珈琲。閑散とするが当然のJR奈良駅に乗降客多く何かと思えば天王寺近くで人身事故あり鉄路不通。桜井線は定刻で動き天理へ。十数年前に香港の中文大学にて出会い三四年前まで数年…
八月初四日(月)うす曇。晴。昨朝の吉野家の朝定に続きコンビニのおにぎり食すも日本での一つの楽しみにてコシヒカリ米の高級おにぎり食す。牛乳も美味。今回の日本にてはいろいろ朝食も楽しみにてホテルを朝食込みにせず、偶然にも奈良ホテルを常宿とする…
八月初三日(日)快晴。金曜にせし独逸蹴球の賭博、3戦とも勝敗予想当り4組合せ計で15倍ほどの配当となる。これが続くまひが。朝、人形町散歩。玉ひで、京粕漬の魚久、鯛焼きの柳屋にZ嬢葛ら行李十数年前に作った岩井つづら店など懐かしき店々。夢にまで…
八月初二日(土)爽快なる快晴。海でのんびりとしたいところだが早朝にタクシー雇い香港站より空港快線にて香港空港。毎年一度利用するかせぬかの航空路にて、今年は初、昨年は北京に参るのに深セン空港より片道北京に飛んだのみで、その前が実に丁度二年前…