富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

農暦正月十一日

農暦正月十一日。曇。早朝に乗る陋宅前始発のミニバス漸く今朝から満員に。つまり地元の学校は初十まで春節連休だつたわけだが今年はカレンダーの曜日が上手い具合で大晦(4日)が月曜であつたから、これも休みとすれば2月1日から14連休だつたわけで学校…

農暦正月初十

農暦正月初十。快晴。陋宅水漏れ問題。一旦は解消された洗面所外、廊下への水漏れがひどい。 これはある程度予想されたことで壁の中の水漏れ場所に貯まつてゐたコンクリート片や泥を汲み出した結果、洗面所外に流れる方向に水が以前に増して流れ出してゐるか…

農暦正月初九

農暦正月初九。昨晩寝しなと今朝未明から百閒を読んでゐた。「南山壽」を夜中に目覚め読んで、少し寝て「サラサーテの盤」を置きて読み始め世が白み始める……これは精神衛生上あまり良いことではない。清々しい朝が迎へられない。気がつけば若いころのアタシ…

水餃皇后病逝

農暦正月初八。快晴。香港の学校はやつと半分くらゐが正月休み明けか。連日の陋宅水漏れ問題。今朝、Amexから手配で春節休み中に来てくれた親方が洗面所の壁タイルを穿つ作業。そこ壁の向かうに「飛鳥時代の遺跡基礎の木(モク)建材か?のやうな朽ちた外観…

内田百閒

農暦正月初七。百閒の短編集「青炎抄」なんて読みながら寝たので変な夢を見て寝つきも悪し。曇。朝は摂氏16度と少し肌寒いくらゐ。今日は月曜で今日から世の中は普通モードかと思へば地元の学校など、まだ休み。聞くところでは初九あたりまでは普通に休みだ…

日和下駄と東京リボーン

正月初六。曇。朝の気温は摂氏17度で昼も20度までしか上がらぬといふ。少し涼しくなる。洗面所の漏水の対処から一先ず解放されただけでもありがたい。昨日すでに日剩に綴つたが竹内好『近代の超克』読了して近隣のジムのサウナに朝風呂。昼ころに家人と110系…

竹内好『近代の超克』

正月初五。曇。ぼんやりとした濃霧、高い湿度……春節で(とうとう冬の寒さもないまゝ)香港の陰鬱な春を迎へてゐる。洗面所の漏水工事は週明けを待たねばならぬがスラブ(と呼ぶのだと今日、内装O氏から知つた)に溜まる水は出元は壁際からのほんの少しの水…

孫歌『竹内好という問い』

正月初四。春を越して初夏のやう。春節の三連休は終はつたが今日は金曜で明日から周末だし大陸の工場も香港の建築現場も動いてゐないので休暇が続いてゐるやう。マンションの管理事務所は再開したので早速、陋宅の水漏れのチェックを頼む。家人の話では来た…

正月初三

正月初三。快晴。昨日ほどは暑くない。だがタオルケット一枚かけて寝てゐても汗をかいた。昨日応急修理だけ済ませた洗面所の水漏れ。一晩でシャワーのコンクリートの土台から溢れるほど水が滲み出てゐる。とにかく洗面所から外へ漏水しないやうに壁と床のタ…

洗面所の応急修理

正月初二。晴。今日は気温が摂氏27度まで上がるといふ。気象観測史上最も暑い正月だとか。今朝から陋宅マンションのテニスコートも開炉で賑やか。家に籠つてゐても何なので家人と軽く平坦なコースで山歩きでもしようかといふことになり香港島で未だ歩いてゐ…

新宿タウンマップ

農暦己亥(つちのとい)年正月初一。曇。毎年の如く何もすることなき春節正月。蘿蔔糕(大根餅)の朝餉。 最近は具の多い蘿蔔糕も多いが、これは本当に蘿蔔だけで素朴。陋宅のマンションの窓から市街見下ろせば人の気配もなく自動車も走らず閑かななもの。休…

長谷川郁夫『吉田健一』

農暦十二月晦日。曇。立春なのだから暖かくなつてもいゝのだが気温摂氏25.5度で観測史上66年ぶりの高温の立春なのだとか(東京も19度)。それにしても1953年の27.8度といふ茹だるやうな立春とは。早晩に中環。知己と除夕の会食でFCCでと約してゐたが何たる不…

『噂の真相』元編集長・岡留安則氏逝去

農暦十二月廿九日。晴。朝イチで銅鑼湾に行き散髪。数日前に予約してゐたが急用入り理髪店にドタキャンで詫びの電話すると「この時期いくらでも空き待ちのお客さまをりますので」と。そのかはり春節前の散髪は爆満で唯一空いてゐたのが、この日曜朝イチ。路…

小谷野淳『江藤淳と大江健三郎』

農暦十二月廿八日。曇。咳も鼻水もだいぶ治つたのに悪寒だけ残る。如何せん体力がない。土曜なのを幸ひに毛布に包まりマフラーして在宅。昨晩から小谷野淳『江藤淳と大江健三郎』(筑摩書房)読む。 江藤淳と大江健三郎 (ちくま文庫) 作者: 小谷野敦 出版社/…

橋本治〈ボクの四谷怪談〉

農暦十二月廿七日。薄曇。農暦も週明け月曜が大晦。明日からの周末で(大晦は一応は平日だが)そのまゝ春節に突入のため今日の陋巷は何かと慌たゞしい。アタシ自身は節句気分のない人間なので新暦の正月も春節もあまり関係ない。咳は少し和んだが鼻汁は処方…

内田樹「追悼・橋本治」

農暦十二月廿六日。薄曇。咳がときどき止まらず辛い。晩遅く帰宅して夕餉はおでん。日本酒コップ一杯が胃に染む。▼三度、橋本治について。内田樹先生が「追悼・橋本治」を書かれてゐる。橋本治の書評をよく依頼された内田樹が編集者に「どうして、僕なんかに…

大江戸歌舞伎はこんなもの

農暦十二月廿五日。薄曇。数日前から咳が出てゐたが夜中からかなり体調悪しく通院。流行のインフルエンザではなく気管支炎だらう、と医者。急ぎの仕事済ませ午後、休養。水曜晩でハッピーバレー競馬場から中継見る。ダグラス=ホワイト騎手が来月、現役引退…

橋本治(1948〜2019)

農暦十二月廿四日。晴。銀行で春節「利是」用に新券入手しようと思つたら窓口で「予約してますか?」と言はれ予約してないと言ふと六ッかしさう。この支店に私の口座あるので知己のマネージャーがゐて、どうにかはなりさう。窓口で金額言つたら「そのくらい…

卒都婆小町

農暦十二月廿三日。晴。昨晩放映されたNHK教育の「古典芸能への招待」で人間国宝・友枝昭世(喜多流)の「卒都婆小町」を見る(昨年11月に国立能楽堂で収録)。 馬場あき子さまがゲスト。副音声で畏友・村上湛が解説してをり、これも期待したがネットのスト…

農暦十二月廿二日

農暦十二月廿二日。晴。日曜日だが出先仕事あり。また数年来手付かずでゐたある構成原稿も草案をまとめる。晩に自家製餃子頬張る。久が原T君に頂いた深谷の「五家寶」で一服。先日、日本で貰ひ持ち帰つた鬼柚子で柚子湯に浸かる。 同じような菓子で水戸に小…

三島由紀夫『豊饒の海』の結末は支離滅裂か

農暦十二月廿一日。晴。土曜日で夕方まで在宅。読書。 魯迅と紹興酒 (東方選書) 作者: 藤井省三 出版社/メーカー: 東方書店 発売日: 2018/10/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る タイトルは『魯迅と紹興酒』である。酒徒でもあ…

(今更ですが)中国化する日本(與那覇潤)

農暦十二月二十日。晴。ストリーミングでテレ東の先週土曜の「アド街ック天国」見たら東京赤坂の特集。赤坂といへばアタシは今なら蕎麦の砂場(ここも番組で黒塗りの高級車やハイヤーが門前に並ぶ蕎麦やとして「あられそば」が紹介されてゐた)を挙げるが回…

グルメぎらい

農暦十二月十九日。晴。帰宅ラッシュ始まつた早晩に天后のMTR站で地下の改札コンコースに下るエスカレーター不通。皆それを階段にしてのろのろと下りてゆく。降り口で発狂したやうに普通话で息子を詰る母。駆けつけた一人の職員まで母と一緒になり息子を叱る…

eGovHK

農暦十二月十八日。晴。摂氏14度だが香港は香港で感覚的に寒い。不在中の郵便の中に税務局からの所得税納税の催促と納税遅延で5%の罰金までお知らせあり。あれ?と驚くのは毎年、夏に翌年1月と4月の分納前提で通知書が届き私の場合すぐに銀行からの1月と…

四谷

農暦十二月十七日。午前中所用済ませて昼に母と四谷。四谷三丁目交差点に近い静かな住宅地にある新宿歴史博物館は旧四谷三小。母の姉が戦争中こゝに通学。歴博の常設は小さいが(特別展は御苑だつたが時間なく、こちらは見ず)土器時代、江戸時代と明治以降…

演舞場で成田屋の播随長兵衛

農暦十二月十六日。快晴。母と銀座。長野T氏も上京されてゐて歌舞伎座横の文明堂であれこれ音楽話。 母と演舞場。楽屋入り口に黒色のアルファード止まり二人の付き人に「さぁ降りて」と促される坊やは成田屋の御曹司。 今春に小学校入学の幼子がかうして毎…

農暦十二月十五日

農暦十二月十五日。快晴。朝ごはんかはりにとらやの焼き菓子。 実家に通販で購入の品々届いてゐたなかにKindleあり。 今まで使つてゐたのはKindle発売初期のものでモニタ乱れてしまひ何年も使へず。今回のものは防水なので風呂場でKindle読書も可。で電源入…

超高齢化社会

農暦十二月十四日。昨晩から一泊温泉に浸かり市中に還る。 路線バスで遭遇の老夫婦。終着駅に着き老人は老妻に「着いたわよ」と促され立ち上がるくらゐ軽い呆け。二人分の料金払ふのに460円のところ千円札出し運転手に、これで両替して料金払つてくださいと…

東都の物価安

農暦十二月十三日。寝入つて飛行機が離陸したのも気づかず夜中の、こんな時間に機内食ですと言はれても食べるのは数人。殆どの客は僅か四時間余でも明日に備へ睡眠貪る。用意された機内食はどれだけの無駄が出るのかしら。喉乾き目が覚めてBloody Mary飲んで…

ラウンヂ

農暦十二月十二日。快晴。早晩帰宅。参鶏湯を啜り旅荷まとめ晩十時に陋宅出て家人と香港站から空港へ。 Amexのラウンヂで花膠響螺鶏湯啜り水の如きドライマティーニ一盞。ラウンヂ好きは空港に早く来てまでラウンヂで寛ぐがアタシも若い頃は楽しみだつたが最…