富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月晦日(水)雨。Z嬢とバスでビクトリアピーク。濃霧(写真)。Cafe Decoなる料理屋で昼食。ピークのGalleriaなる商店街の中にあり香港市街一望する展望レストランは「常識的には避ける」場所だが唯霊先生がここの羊肉料理絶賛しZ嬢のAsian Milesのマイ…

三月三十日(火)曇。銅鑼灣のElizabeth Houseに赴く。香港IDカードのICチップ埋め込まれた新型カードの受領。このカードあきらかに技術設計的に難あり。IC部分が露出しており摩耗や瑕で個人情報管理に最も重要な部分が破損容易なこと(快挙)。かつて…

三月廿九日(月)小雨。昼にHappy Valleyの日本料理・吉祥にて鮪中落丼食す。吉祥がこの場所にもう半年以上前だろうが移って初めて。もともと芸能人などスノッブな方相手の飲み屋だった物件で穴蔵的に潜って店内に入れば個室も多く今もって芸能界だの著名はこ…

三月廿八日(日)曇。古典劇評論の村上湛君より今月の歌舞伎座での松島屋の芝居について村上君の手控私記を読ませて頂く。私記ゆへ引用は控えるが、松島屋の鮨屋は「役者のニンと腕とによつて型が生き、芝居が生きる時こそ、古典の本義なるもの」と。それに…

三月廿七日(土)曇。T君より今月末日が故人歌右衞門没後三年の命日、本日繰り上げて青山墓地に墓前祭と報せあり。午後に東京會舘にて集ひあるは其処の帆立貝コキイユと甘菓マロン・シヤンテリイが六代目の御好物だったからだとか。東京會舘が大正9年開館…

三月廿六日(金)曇。昨晩突然システム瓦解せし電腦システム再構築。嘗ての余なればシステム瓦解に遭せば驚愕も甚だしからうが二十年も電腦生活の慣れか必要なファイルのみ別HDに落とせば何も損うに恐い物もなく綺麗さつぱりとシステム入れ替へて寧ろ無駄…

三月廿五日(木)雨。朝寝貪り昼前にホテル引き払いシャトルバスで外港埠頭に参れば雨ひどく荷物もあり埠頭前のトスカーナ伊太利亜料理屋で昼食。またも呆れるほど食し赤葡萄酒。午後の水中翼船にて香港に戻る。香港も小雨模様。一旦帰宅して夕方から尖沙咀…

三月廿四日(水)曇。ホテルのビュッフェ式の朝食は大の苦手。昨晩市街のCafe e Nataにて購ったパンケーキ部屋で食す。Z嬢ホテルのヨガ教室に参加。余は少し泳ぎジムで運動。Z嬢は珠海の海に向ってのゴルフ打ちっ放しに海岸に参るが海風強く本日は閉鎖。余…

三月廿三日(火)曇。台湾の選挙後遺症など気になり近所の新聞屋に数日分の新聞三紙の前払いし溜めるやふ依頼。数日分の旅支度するも電脳、携帯、iPodなどケーブルだのACアダプターの類の多さ。荷造りついでに要らなくなったモデムカードだのかつてのdocom…

三月廿二日。昨日の競馬について。Tony Cruz調教師とCoetzee騎手は今季6度目のG1勝利。緒戦より10連勝中のSilent Witnessで三度、昨日のLuckey Ownersが国際マイルと昨日のダービー、そしてBullish Luckが香港金盃。このCruz師ぢたい騎手として現役の頃に4…

農暦閏二月朔日。曇。今年は閏年で閏二月あり。これで翌年の暦はぐつと遅くなり正月が二月後半となる次第。閏年には何か起こるか。昨晩は亜扁総統の当選演説聞いて早寝。今朝のテレビで報道見れば怒り収らぬ国民党支持者ら各地で抗議活動あり。連&宋の二人…

農暦二月晦日。春分。薄曇。午前資料整理。突然思い出したが昨日のRoyal Asiatic Societyに参加の老いた英紳士が携えていた書籍が『中国哲学史話』って勿論中文である。つまり老荘思想とかの専門書を読む英国人……。昼にかけて裏山に入りCountry Trailを一時…

三月十九日(金)曇。夕方藪用あり金鐘のAdmiralty Centreに参ればケーブルテレビの大型スクリーンに人混みあり何かと覗けば台湾にて亜扁総統並びに呂秀蓮副総統狙撃されると報道。弾丸時代は実弾でなくプラスチック弾のようなもので狙ったのは殺害が目的で…

三月十八日(木)朝日新聞で久々に吉田秀和氏の文章読む。連載が止まっていることは氏の「音楽展望」がいつも加藤周一「夕陽妄語」の翌日だかに掲載されるのにそれがないことで吉田先生も高齢でさすがに……などと勝手に思っていたが連載復す。その文章読めば…

三月十七日(水)曇。朝日新聞連載の「毎朝読むには重かった」柳美里『8月の果て』未完のまま終了。すでに告知されていたことだが朝鮮を舞台にもはや新聞小説といふ範疇では表現に限界あり、か。当然、革命から天皇制までキョービの如きファッショの世では…

三月十六日(火)薄曇。香港IDカードのICチップ埋め込まれた新型カードへの交換のため銅鑼灣のElizabeth Houseにある申請所訪れる。インターネット等で十五分単位で予約完備し申請者の数に十分な施設と職員配置し受付受理、書類確認及び顔写真指紋撮影、…

三月十五日(月)薄曇。面倒な仕事いくつかあり……と日剰に綴るほどのこともなし。晩に送別会あり銅鑼灣のRegal HK Hotelに参る。今年も送る側の末席を汚す。ホテルの宿泊客の大半は大陸からのツアー客。帰宅して数日前に義家弘介氏の文章読んだだけになって…

三月十四日(日)曇。昨晩の羅大佑の演奏会の追記。五佰(呉俊霖)がゲスト出演したこと喜ぶ。五佰は台湾代表するロック歌手でありギタリストとしても秀逸。舞台でのベッシャリが全くもって下手なのも共感。五佰&China Blueで新作「涙橋」も秀作だそうだが…

三月十三日(土)曇。一旦起きて朝食に麺包食しまた転た寝『噂の真相』休刊号読む。読了。やはり休刊ご祝儀号の感あり。但し連載陣は総括的にいい文章多いが(筒井康隆除く)大槻義彦教授が「反オカルト論」などインチキなオカルトだの超自然現象など相手に…

三月十二日(金)晴。黄暮にジムで一時間の筋力運動。晩にテレビつけるとNHKで五木ひろし先生の尊顔に拝し一瞬火曜日の演歌さんの火曜ショーかと思ったが今日は金曜日。五木先生の横でギター弾く「いかにも修善寺の喫茶店のマスター」然とした容貌と服装…

三月十一日(木)快晴。愛猫三平の一回忌。昨年非典型肺炎の流行りだしたこの頃のこと。『噂の真相』最終号少し読む。 ▼昨日財務司司長による本年度政府予算案発表あり。消費税は時期尚早としつつ所得税増が噂されていたが今回はHK$200億の国債……ぢゃない地…

三月十日(水)昨晩遅く山崎俊夫作品集補巻二読了。大正十年の文芸倶楽部誌に竹原文糸の名で発表の『お三輪の人形』なる短編佳し。妹背の道行を材に人形遣いの玉七なる若者主人公に亡父ともどもお三輪の文楽人形に祟られる話。これで山崎俊夫作品集五巻読了…

三月九日(火)晴。昏時北角の知る家に小憩し帰宅。ハヤシライス食す。『文藝春秋』四月号読む。特集は「250万人が読んだ芥川賞二作品の衝撃」と各界の著名人が芥川賞作品について語る陳腐なる特集。自らの雑誌の売れたことで次号噪ぐとは墓下の菊池寛も怒ろ…

三月八日(月)昨晩遅く読んだ山崎俊夫の物語より。山崎氏が銀座に遊び街頭の花売り娘と懇意となり酒を飲み青山へ帰るといふその娘を彼女が祖父と暮らすといふ、青山墓地近くまで送った話。墓地の近くで少女にそつなく別れられたのだが、数日後の新聞に青山…

三月初七日(日)快晴。夜中に咳で目が覚め体調芳しからず。Z嬢に此儘臥ていても腐るばかりと嗾され香島東より日曜日だけ西貢の北潭涌まで走る謂ば行楽巴士に搭り小一時間で北潭涌。車中原武史著『皇居前広場』光文社新書読む。北潭涌より郊外的士に乗換へ…

三月初六日(土)快晴。昨晩遅く読んだ『東京人』四月号23区散歩ブックという特大号で保存版とまで銘打つがちっとも散歩の実用性もなければ内容も陳腐でつまらぬ代物。どうせなら一号ずつ徹底した各区特集に徹すれば23区で二年は保つか。爽快なる晴天に昼す…

三月初五日(金)晴。咳ひどく昨晩も何度も覚醒めてしまひ朝、養和病院にて医師の診断受ける。黄昏にさすがに飲む気もせず外国人記者倶楽部で蕃茄果汁飲みつつかなり資料整理。SCMPなどで健筆揮うジャーナリストのFrank Ching氏いらっしゃり知人と歓談が耳に…

三月初四日(木)晴。香港国際映画祭の内容発表あり。台湾の蔡明亮監督の『不散』、蔡映画に多く出演の李康生君の初監督作品『不見』もあり。これは一対の作品と思うべきか。Gus Van Sant監督“Elephant”も注目作品。昨年が小津特集除いて三十本鑑賞。特集だ…

三月初三日(水)晴。晩にZ嬢と尖沙咀のインド料理屋Gayloadにて刺身……の筈もなく当然インド料理。中環のアショカと並ぶインド料理の老舗。ドライマティーニ注文せばもうけして驚かぬが余の風邪で鈍感な味覚にもベルモットのみの味。女給にドライマティーニ…

三月初二日(火)小雨。黄昏にジムで鍛錬。十月に巴里に遊びその後二ヶ月ほど鍛錬欠かし筋力落ちて重量落としていたがようやく十月以前の重量まで復す。帰宅して小料理屋の如き料理つまみ焼酎。二月の中旬に三日にわたり信報に掲載された張五常教授の「未だ…