富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月卅日(月)雨もひどいが涼しい日続き今朝も気温は摂氏25度なのだが地面と建物が雨で地温が上がらないからか寝てゐてもずつと冷房もつけず夏物のパジャマでタオルケット掛けてゐてちやうどいいくらゐ。午後に天后を通りかかり華姐清湯腩で好物の牛腩河粉…

六月廿九日(日)雨。今月の雨量昨夕迄に1,245mmに及び1889年5月の記録超え香港開闢以来の雨月となる。午後まで陋宅書室にて机に凭り書きもの、書類整理。午後、Z嬢と油麻地。上海街視藝空間(Shanghai St Artspace)なる空間。先頃『香港老店』なる老舗(…

六月廿八日(土)夜明けより早朝は晴れ間も見えたが朝七時頃より大雨。午後まで驟雨あり。昼過ぎ久々に湾仔の再興焼臘飯店に叉焼飯を食す。土曜昼ならそれほど混んでをらぬかと思ひ赴けば確かに満席だが行列までにならず直ぐに坐す。この食肆の焼臘はタレは…

六月廿七日(金)雨はまだ降り続く。昼まで大雨。早晩にFCCで一飲。珍しくスクリュードライバー。独りカエサルサラダの鶏胸肉のロースト添へを食し米国加州はフォピアーノ葡萄園のリバーサイドなるシャルドネ(05年)二杯。市大会堂。Z嬢とDaniel Yeung(楊…

六月廿六日(木)已然として雨空続く。朝には赤色暴雨警報すら発令あり。今月の雨量は今朝までで已に1,000mmを超え1899年の月間降雨量1,241mmの記録を超えることも最早確実。諸事謀殺され晩遅く帰宅。秀和さんの音楽展望、1977年の続き読む。今でも朝日新聞…

六月廿五日(水)台風「風神」香港北東50kmだかに上陸。暴風雨。昼前に台風警報は3に下がる。机まわりの片付けと思つたら何かと諸事に忙しい。雨は終日歇まづ。早晩に雨を眺めつつ日曜に広州で仕入れたイリヤ=カーレルの演奏するパガニーニをしみじみと聴…

六月廿四日(火)晩に某社の客人あり中環の中國会。お招き受け末席を汚す。このメンバーズクラブはケバゐ内装の趣味から料理までアタシにとつてはJoy Luck ClubならぬJoy Lack Clubなのだ。出された葡萄酒はCostières de Nîmes(AOC)のタルデュー・ローラン…

六月廿三日(月)先週金曜にお会ひした写真家のBob Davis氏にお世辞なのは確かだが余の一連の写真を“an interesting view of life”と評されこそばゆい思ひ。晩にZ嬢と将軍澳坑口のLardos Steak Houseに食す。二度目。またも豪州はRosemount MudgeeのHill of…

六月廿二日(日)旅先で朝寝貪るはずが昨晩三更半夜に寝ても悲しいかな空の白む朝五時には目覚める老いの身。夜明けを待ち朝の散歩。ホテルに近い五羊新村。何でもない都市型の集合住宅地なのだが深い味はひあり。その一つの理由はここがまだ周囲が畑だつた…

農歴五月十八日。夏至。快晴。昼すぎに紅磡站。K氏、S氏と待ち合はせ正午すぎの列車で一路、広州。北京五輪に向けてのテロ対策で数日前より中国に入る列車でも香港側で乗車前に荷物検査開始。普通車が一等車で特等車(HK$40増し)に乗車。車内で無料配布の…

六月二十日(金)朝からぎら/\と照りつける太陽。つひに雨傘で灼る陽光午後遅くGarden Rdの歩道橋の上で立派なデジイチなど使ふ子供らに「オートだの風景モードなどばかりに頼らずに」とプログラムモードでホワイトバランスや露出補正の面白さなど講釈垂れ…

六月十九日(木)朝やうやく晴れる。 ▼一昨日の信報にシカゴ派経済学の奇才・張五常教授が「中国経済制度」といふ12回連続で論文掲載を始める(週二回の掲載)。紙面半頁の初回論文「思想の衝撃」すら忙しく読む時間ないが何に驚かされたかといへば張教授が…

六月十八日(水)今日も当たり前のやうに雨。先週末よりずつと続いたMacBookの移行がまだ些細な問題は未解決ながらどうにか終はる。悪天候続きのせゐか、どうも気分が晴れず。晩に寝室で臥せてまで新聞読み。ふと、幼い頃に読んだ『ブロンディ』の漫画で主人…

六月十七日(火)深更より稲光轟き落雷陣雨。雨が歇まづ。先々週末より「どうしちやつたのよ」といふくらゐの降雨。今日も休みなき本降り。豪雨の被害は華南九省に至る。何処に寄る気もせぬ雨空で日暮れ前に帰宅してドライシェリー一飲。残り物のテーブルワ…

六月十六日(月)午後にMacBook Airが上海の集積庫より届く。最近は「つなげばつながつてゐる」環境でWi-Hiの設定に今一つ梃子摺る。途中で「このノートブックはそも/\Air Mac機能が不調なのぢやないかしら、と気になり御所よりお忍びで巷の星巴珈琲に出で…

六月十五日(日)雨は歇むだやうで小雨幾度かあり。昼前にジムで小一時間走る。午睡。午後遅くZ嬢と香港大学美術館。Le French May(法國五月)未だ続きピカソのエッチング画展と1894年の香港でのペスト疫禍に因む疫病専家Alexandre Yersin(1863〜1943)に…

六月十四日(土)一晩中豪雨続き未明に目覚む。先週土曜の香港開闢以来の大雨より連日歇まづ。昼に北角街市。豆腐店徳興隆に肉饅を食す。晩にZ嬢とFCCのダインに晩餐。名前知らぬ三鞭酒を一飲。今日は上質の紫貽貝ありと給仕頭の言葉信じ「呉々も塩は控へて…

六月十三日(金)雨は歇ず。Z嬢の白いMacBook届きセッティング、といつても「繋ぐだけ」だが、いくつかソフトをダウンロードして出来上がり。贈答でiPod Nanoも一足先に届いてをり、問題はほとんどアナログのZ嬢がデジタルライフに進化できるかどうか。余…

六月十二日(木)一つ廿数人に迷惑をかける失態を犯し困つたが、その人たちに事情を説明すると予想以上にさばさばと善後策ですぐ妥協していただき香港のかうしたフレキシブルさ有り難い限り。晩遅く麥奴ナルドに食むバーガー。帰宅して昨晩のCh. D'agassacを…

六月十一日(木)近ごろ頭痛が時々あり今朝も五時過ぎに起きて鎮痛剤飲んで新聞など読んでゐたが夕方にまた頭痛。きつと飲酒が最も効力発揮しさうだが一錠だけ鎮痛剤飲んで針仕事続けてゐたらネット音楽(www.real.com)でモーツァルトのピアノソナタ ハ長調…

六月十日(火)三年前の春から愛用のPowerBook G4が先月からHDのモーター部分がウーンウーンとかなり唸るやうになり熱の放出も芳しからず。立ち上げの際に愚図つてばかりで、一年三百六十五日酷使されては三年でそろそろ寿命の予感。で銅鑼灣はWindsor House…

六月九日(月)端午節振替休日。午前中の高座済ませ晝過ぎにFCCに着くなりドライシェリー一飲。広州から来港中のO君とFCCのメインバーで昼食。豪州のリースリングの葡萄酒が飲みたくてキリカヌーンのモーツブロックウォーターヴェールリースリングの07年。…

農暦五月初五。端午節。晝にRTHKのChannel-4でJonathan Douglas氏の北京音楽探訪の番組がありそれを聴く。JD氏は月〜金の朝にMorning Callなる番組を担当するが今年はオリンピックに涌く北京に中国各地のオケや様々な演奏団体が目白押し、でその紹介。番組で…

六月七日(土)未明に雨は更に降る量を増し雷鳴轟くなか六時だかに黒色暴雨警報。アタシは先週からの喉痛と咳から回復せず昨晩、近所のC医師の診療所でちよつと強い医薬いただいて服し、朦朧気味。大雨で朝寝貪る。昼前に天気は回復の兆し見せる。のちの報…

六月六日(金)大雨。晩に西湾河。太安樓の基記水電工程店で久々に牛什を立ち食ひ。食べ終はると牛什購ふ数人の客のなかに政府某署のD君見つけ声をかけるとD君こんな小汚い屋台での立ち食ひが気まづさう。こつちも食べ終はつたこと告げるとほツとした様子…

陰暦五月初二。芒種。早朝に茶を啜つてゐると新聞がどさつと届き徐ろに新聞を拾ひ読み始めるのだが「えツ」と驚くのは重大ニュースでもなく、普段読み慣れた新聞のロゴが突然変はつたりすると驚く。十数年愛読の信報のロゴが赤色から緑色に。経済紙で赤字は…

陰暦五月初一。雨。新暦は六月四日で天安門事件から19年目。早晩に毎年夏にはフランスのシャモニーに遊ぶアルピニストO氏(深圳福永在住)と湾仔で待ち合はせPtororek商店で買物。O氏はトレイルランニングの靴、アタシは携帯用のヤッケだが久しく山にも踏…

六月三日(火)不安定なる雨空の下、早晩に渣甸山の益新美食館。お食事でもと誘はれた六名の方に此の食肆で粤菜&葡萄酒にしませう、と逆指名。豪州のShow & Smithで開胃に上湯局蝦など頬張り二本目はCloudy Bayで中入後は赤でLos Vaocosを開栓して檸檬鶏や…

六月二日(月)ずつと冴えぬ天気続き気分も滅入る。日に一、二度かなりの驟雨あり。馴染の葡萄酒屋にて白をいろいろ眺めてゐたら店員に「ちよつと味見しません?」とPuligny-MontrachetのMeursaultを供されてしまひ「えつ、こんなに頂いていいのかしら?」と…

六月朔日(日)曇。旧暦四月も晦日近し。朝から九龍石硤尾は南山邨団地の食肆「嘉湖」に予め注文の粽を受取りに赴く。団地の風情あり写真に撮る。すつかり舊い団地の取り壊され再開発続く石硤尾邨を抜け深水埗まで散策。小物屋が今どき「辨館」なんて名でま…