富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

東京五輪音頭2020

*このブログをご覧の方へ

諸般の事情で2020年7月24日(未来)の日付のこれがトップにござゐます。今日現在のブログはこの次からをご覧くださいませ。

ハアー (ソレ)
あの日リオデで 眺めた月が (ソレ トトントネ) きょうは都の空照らす (ア チョイトネ)
七年たったら汚染もないよと 晋三約束 噓ばかり ヨイショ コリャ 噓ばかり
オリンピックはカネにカネ ソレトトント トトント カネにカネ
ハアー (ソレ)
待ちに待ってた 電通の祭り (ソレ トトントネ) 東のソ連は今はない (ア チョイトネ)
北のキムさんもいらっしゃい テポドン飛んでドンときた ヨイショ コリャ ドンときた
オリンピックは起爆剤 ソレトトント トトント 起爆剤
ハアー (ソレ)
慎太郎うれしや 数えりゃ八年 (ソレ トトントネ) 仰ぐ日の丸 はずむ胸 (ア チョイトネ)
邦のかたちが違うから いずれきちんと改憲だ ヨイショ コリャ 改憲
オリンピックは政治的 ソレトトント トトント 政治的
ハアー (ソレ)
国が囃せば 民草踊る (ソレ トトントネ) 菊の威光は久子さま (ア チョイトネ)
帝都改造 土建の音に 上がっていくいく安倍景気 ヨイショ コリャ 安倍景気
オリンピックはまやかしだ ソレトトント トトント まやかしだ


東京五輪音頭-2020- ミュージックビデオ / TOKYO GORIN ONDO 2020 (Music Video)

農暦四月二十日

小雨。燈刻、銅鑼湾の眼鏡店で白山眼鏡の受け取り。

Theresa May saved her tears for herself. If only she’d shown this humanity before | Suzanne Moore | Opinion | The Guardian

Make no mistake, she has been an absolutely dreadful prime minister, impervious to reality, deeply unsympathetic, utterly tone deaf. A walk-in freezer has more warmth... May has never seemed to have an ideology beyond cruelty to immigrants. Her Home Office was inhumane. The pain it inflicted is still being felt. This is why her speech quoting Nicholas Winton and talking about injustice rubbed salt in the wound. Her policies are enacted when gay people face deportation to countries where they face persecution, when people of colour are abused every day. Grenfell and Windrush are her legacy. She should weep for that indeed.

ジムの更衣室のモニタでダウニング街10番地から初夏の明るい日差しの下でのメイ首相辞任発表直播を見る。後任の首相はBoris Johnson・前外相か。トランプと懇意でポピュリズム的には晋三も含め同類の政治家なり。

尖沙咀。S氏夫妻の招飲を受け久々に三笠屋。歓談尽きず。

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農暦四月十九日

午前雷雨。晩に湾仔の益新美食館。郷里から中学の同級生だつたOさんとお姉さん(吹奏楽部の先輩であつた)とIさん(中2で同じ学級)が旦那と四人で来られ家人と会食で旧交温める。

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お二人に会ふのは中学卒業以来。Oさんが紐育でジャズベーシストしてゐる親友T君と会ひ海外旅行の話で数年前に香港に、と言つたらアタシが在港だとT君から聞いたさうな。昔の話をしてゐると誰彼と昔のこと思ひ出す。高校を出て郷里離れてしまつた私だが地元だと今に到るまでかなり皆さんおつき合ひあるやうで。水戸の明利酒類(株)の清酒「副将軍」と梅酒を土産にいたゞく。

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用意したワインはChâteauneuf-du-PapeのCh. La Nertheで、これはアタシとしては広東料理にスタンダードで丁度合ふと思ふ。夜もかなり雨となる。

京マチ子さま逝去の報で、ふと「佐藤忠男先生なら京マチ子について何を書かれるか」と思つたら毎日新聞に佐藤先生の京マチ子追悼あり。佐藤先生今年米寿でご健筆。黒沢明羅生門〉から溝口〈雨月物語〉ときて最後にさらりと小津〈浮草〉……京マチ子に「スターとして多様な役柄を器用にこなして人気を高めていくというタイプではなく自分でなければやれない人間像をこそ創造し続けた人生」と。

京マチ子さんを悼む:勇敢、幽玄 不滅の存在 - 毎日新聞

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▼向太iPhone發文籲棄蘋果產品 https://t.co/vWSFzzW4Nr
中英貿易摩擦で米国が「華為」製品駆除に対して中共の反発に同調してみせる者少なからず芸能関係者などよせばいゝのに大政翼賛。この映画プロデューサーの向夫人(陳嵐)もGoogleが華為製品へのシステム提供中止に憤つてみせ中共御用ウェブサイト・微博で「内地同胞」に対して今年発売のiPhone 8の不買呼びかける。まぁ愛国的……だがiPhone 8は2017年の産品で、しかも向夫人がこの愛国発言を微博に載せたのがiPhoneから、と表示されてゐて向夫人とんだミソがついて嗤はれるばかり。いかにも魯迅が聞いたら「これぞ奴隷根性」と嘆くことだらう。

農暦四月十八日

朝の気温で摂氏25度でも涼しいと思ふから温暖化の中で身体もおかしくなつてゐる。冷房どころか扇風機なしでも過ごせるほど。晩のHappy Valleyの競馬、どうしたの?と思ふほどスランプ。全く筋が読めてゐない。

香港の〈逃犯条例〉立法化に向けての動きにパッテン元総督が「かうした動きが一国両制と香港の主権を蔑ろにするもの」と批判。この立法化は「返還以来、最悪」の暴挙で、これにより香港の国際貿易都市としての地位、それは法治による安定なのだが、それが劣化することで香港は中国の上海や深圳と内地都市と同じになつてしまひ、中国の国際的信用にも影響する、と指摘。真っ当な指摘に読めるが、香港の主権とは何ぞや、上海や深圳がもはや国際的にも重要な経済拠点となるなかで香港がどれだけ中国の最重要な国際貿易都市なのか。かうしたことは中国にとつてみれば「何を騒いでみせてゐるのか」で一笑に付されておはりか。それでも、この条例立法化は香港の法治の終焉になつてしまふことだけは確か。

農暦四月十七日

小満。朝かなり涼しく温度計見ると摂氏24度。この気温で涼しく感じるとは。連日、夜も28度とか朝も29度といふ猛暑日が続いたがゆゑ。晩に銅鑼湾。K氏のお誘ひで日本料理・石山へ。1月で休業した某居酒屋でもう四半世紀以上も親しいMさんが此処で働いてゐると聞き再会。この居酒屋、本当に酒肴の品数多し。

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壁にかかつたお品書きは、よく同じものが二面、三面にといふのが普通だが此処のお品書きは重複なしでずらりと二面に。大したもの。バーMの口開けに一酌。雨。

キャセイパシフィック航空の同性愛者テーマにした広告を香港の公共鉄道MTRと空港管理局が排除。同性愛者が旅行に費やすPink Dollarは観光業にとつては上得意で航空会社にとつてはLGBTはもはや当然の認識だが、これすら拒否するとは。台湾との格差。もう20年以上も前のことだがTrans Sexualが普通に銀行でも働くやうなタイならまだしもイスラム圏のマレーシアでマレーシア航空のフライトアテンダントがキレイにお化粧した女っぽい男子で、それを雇用して服務させる了見に感心したもの。それより20年経つても、この保守的な発想は如何に。

農暦四月十六日

天気は午後崩れ雨となつたが蒸し暑い。早晩にFCCでF氏と早酒。家人来て夕餉。ミニッツステーキ。

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偶にかういふ粗い料理が食べたくなる。「ミニッツ」は初めて聞いた時に名前が由来で、ニミッツなら私らの世代だとニミッツ司令官が戦地でも手軽に好んだステーキか、なんて思つてしまふがミニッツって誰かしら?と思つたが何のことはない、時計の「分」で短い時間で手軽に焼ける薄切肉のステーキとは。もう十六夜だが月を愛でるどころか月影さへ見ぬ日がもうどれほど続いてゐることか。

FCCといへば今日の昼に蘋果日報の壱媒体社主・黎智英招きランチ講演会。

黎智英:修例後香港玩完 FCC演講斥林鄭非常邪惡 | 蘋果日報 | 要聞港聞 | 20190521

反北京の急先鋒たる言論人は香港の中共への犯人引渡し条例強行立法されたら香港はお終ひ、と。基本法23条による治安立法なら香港に司法権あるだけ未だマシだが、この逃犯条例は容疑者がいきなり中共に渡されるのだから。大公報(翌日)は

FCC再幫亂港派做騷 肥佬黎大肆抹黑修逃犯例

と肥佬黎(黎智英)をFCCが招聘しただけでFCCまで非難の標的に。もはや全世界の良識に対峙する中共とは。……なんて、こんなこと言つてゐるだけで捕まつてしまふ世の中ももう近し。

▼李怡先生の蘋果日報連載の随筆は健筆衰へず。李怡先生に久々にお願ひあり連絡。それとは別だが李怡先生が五四運動百年の先日、その日に台北胡適公園訪れた際の文章が何とも高尚。

世道人生:五四訪胡適公園 - 李怡 | 蘋果日報 | 要聞港聞 | 20190515

以下、拙訳。

5月4日、台北に旅した。小雨のなか私は友人と胡適公園に行き、胡適の墓、墓碑、そして胡適の格言の刻まれた壁(箴言牆)を眺め16千平米の公園を漫歩した。何人かの台湾人に遭った。その中にはよくここに来て昔を思い返す人もいるのだろう。五四運動から百年、私たちは今ここにいるのだ。
中国共産党が政権樹立後、胡適は批判の対象とされ、私は香港の中共系の左派学校で教育を受けたため胡適の文章に触れる機会はほとんどなかった。雑誌『七十年代』を創刊後、やっと胡適をずいぶんと読むようになった。読めば読むほど胡適が中国現代思想にとってどれだけ重要か痛感した。
1919年に五四運動は起こったが、「五四精神」を象徴する新文化運動は「その数年前に始まっていた」と胡適は1935年に五四運動記念の文章で述べている。それは、「広義の五四」は、民国6(1917)年から翌年にかけての「民主と科学」掲げた思想運動にあり、それが社会に与えた影響は具体的には口語文の普及であり、思想上では「個の解放」で、それは「独立の精神と自由の思想」だった。この口語文普及と個の解放こそ胡適が始めたものだった。近年、大陸の知識人が胡適をこう語った。
胡適孔子に次ぐ第二の聖人で、思想で見れば中国人が<自由>を認識したのは胡適から始まったことで、文化で見れば胡適がいなかったら口語文の発生はなく、文化が広範に普及しなかった。かつて胡適を評した逸話で「胡適が全てを創造した、しかしどれも完成を見なかった」というのがあるが、それでも「偉大」ということだ」
私もこの評価に同意する。
胡適がその1935年に五四記念で書いた文章は「個人の自由と社会の進歩」というもので、胡適はここで個人主義には2つがある、としている。一つは「ニセの個人主義」はエゴイズムであり、これは自分の利益ばかりで人々の利益は考えない。もう一つは「真の個人主義」で、これは個性主義(Individuality)であり、他人の耳や眼、その考えにとらわれず、独立した思想をもち、かつ自分の思想信仰の結果には全て責任をもち、権威や監禁、殺されることを畏れず、個人の利害を考えず真理を追究することである。
胡適の<自由>の解釈は「自由は外からの拘束に対抗し自由を得ることで、その独立がないことは即ち奴隷で、独立は盲目的に従順ではなく、他人に惑わされず頼らず、それが独立の精神」ということ。個人の独立がなければ自由はない。
胡適は生涯、どの政党にも加担しなかった。魯迅と同じで、腹黒い連中が組織する政党に収まってはいけないと考えた。それでも胡適は政治には「関心がないという関心」があり、これを知識人の責任とした。
胡適公園のなかに格言の壁石がある。その丈夫には胡適の手書きによる一文があり、そのなかに范仲淹の「寧鳴而死,不默而生」(泣きわめくことは死、黙らぬことは生)とあり、また胡適が台湾で『自由中国』の編集長・雷震がその言動(蒋介石政権批判)により投獄された時に雷に送った手紙にある宋代の楊萬里による一首がある。
萬山不許一溪奔,攔得溪聲日夜喧
到得前頭山腳盡,堂堂溪水出前村
(一筋の渓流は山々にその流れを拒まれ、それでも渓流の流れる音は絶えず、やっと山並みが切れるところに至り、渓流は辿り着こうとする村に到る)
今日の香港人が熟考に値する文もある。「学問をするには疑わぬところに疑いをもつことが要り、人を信じるには疑いをもたないこと」。社会の陥落、善悪の転倒、学究の欠如は、この胡適の考えと全く逆で、学問をするにも疑うべきところを疑わず、人を信じるにも疑いないところを疑っている。
胡適は、妻の江冬秀と合葬されており、その墓の傍らには長男・胡祖望とその弟・胡思杜の墓がある。祖望は2005年に亡くなった。思杜は1949年(胡適家族が国民党政府とともに台湾に移る際に)大陸に留まり、翌1950年に香港の大公報に反動的な父(胡適)との絶縁を公表している。その思杜は反右派闘争に巻き込まれ1957年に36歳で自殺したが、胡適はその5年後、思杜の死を知らぬまま逝去した。思杜の墓は兄の祖望が建立している。
小雨で空は泣いているようにぼやけている。

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このBloomberg Businessweekなる雑誌の中文版(5月15日号)路上のキオスクでもかなり目に止まる表紙のデザイン。特集記事は中米貿易対立の煽りで中国に工場を置いた台湾製造業が関税の影響で続々と製造拠点を台湾に戻してゐる、よつてMade in Taiwanの製品が増えることで、この表紙。

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特集記事の中表紙も見開きで、かなり総力特集かと思ひきや記事ぢたいは2頁で「えっ?」といふ拍子抜けだが記事は面白い。台湾の製造業が台湾の工業インフラ不足と大陸の安い資源、人件費に惹かれ製造拠点を大陸に置いてきたが折りからの中米経済摩擦と関税措置で台湾に製造拠点戻す勢ひがつき、その規模、台湾経済部は当初、NT$1000億(3500億円)規模と見積もつたが4月の統計ではNT$2000億で台湾のGDPはこれで1.1%上昇する程で中米摩擦で台湾は製造業が活気を呈してゐるといふ。台湾のインフラも進み電気や水の安定供給、運輸が改善されたこともあり。台湾経済部によれば5月はNT$2800で最大NT$5000億(1.75兆円)まで目標値を設定するほどの勢ひ。何十年と続いた台湾の不況は、その要因として製造業の大陸進出が大きかつたが中米経済摩擦で思はぬ好況材料に。よつてMade in Taiwanの製品が目立つてくるのでは、といふ。中共は大公報で民進党蔡英文政権になつて台湾経済がどれだけダメか、と揶揄。

蔡執政三年 台經濟沉淪

中共が国民党支援するといふのも蒋介石があの世でこれを知つたら、さぞや怪訝に思ふことだらう。

オークス

農暦四月十五日。晴。朝の気温が摂氏29度で昼には33度まで上がるといふ。今年初めての酷暑警報。午前中ジムのトレッドミルで走る。本日、競馬は東京競馬場オークスで香港でサイマルキャストあるがオークスばかりか東京R6からの7レースでの発売でHKJCのレープロまでまぁ準備も大したもの。

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オークスではラヴズオンリーユーが1番人気で2番人気のクロノジェネシス応援したいが香港ではクロノジェネシス1番人気で6番人気のウィクトーリアも捨てがたい。三連単でこの3頭ダンノファンタジ−と評判のレーン騎手でコントラチェックの5頭で勝負。

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結果、ラヴズオンリーユーがレースレコードの2.22.8で優勝。首差で2着に12番人気!のカレンブーケドール入つてしまひクロノジェネシスが3着、4着にウィクトーリアで5着ダンノファンタージーと「カレンブーケドールさえ来なければ」の結果(コントラチェックは9着)。まぁかう言つてゐる人は日本に何万人もゐるのだらうが。大相撲5月場所中日の中継でゲストが内館牧子さま「随分と若く見えるな」と思つたら岩崎宏美さまだった……。

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久々に湾仔街市「生菓寶」の皮蛋を食す。果物屋で昔は皮蛋もそっと売つてゐたが人口に膾炙して今では看板まで出ている。

この書籍。『聖フーコー』はサルトルの『聖ジュネ』に対する表題。副題は「ゲイの聖人伝に向けて」とある。著者(David M. Halperin)はMITの人文学部教授だつた人で希臘哲学、古典文学、セクシュアリティ研究が専門。昨日この日剩に綴つたやうなセクシュアリティと権力との関係は未だ理解できるところだがフーコー信奉するあまりフーコー自身もさうなのだがゲイのセクシュアリティの解放に非ず抵抗といふ、こゝもまだ性権力の見方からわかるにしても、SMといふ性行為が性行為の脱性器化であるとか(これも確かに、である)更にフィストファック(これを中国語で「拳交」といふのだが漢語のズバリ!で素晴らしい……余談)になるとフィストファックする方もされる方もオルガニズムに至る到達点がないこと(何たる不条理!)でフィストファックを「肛門ヨガ」と呼ぶやうな話、このへんになると、もはや読んでゐて唸るばかり。いずれにせよフーコー1984年にAIDSで亡くなり、この著作が上梓されたのが1990年代前半で当時はまだAIDSが死の病ひでバッシングも酷く、この邦訳は1997年で、それから20年。今ではLGBTが当然のやうに語られ同性婚すら許容される風潮にあり当時とはだいぶ状況が違つてゐるが、この現状をフーコーが見たら何を語るか、と想像するだけでも面白い。