富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

九月廿一日(日)昨晩遅くに維港巨星匯(HK Harbour Fest)の記事に続き保安局にて葉局長の子飼の湯・常任秘書長に対して税関関長なる昇格人事あり、その記事、更に反政府デモ活動家に対する律政司よりの弾圧につき記事を書き日刊ベリタに送稿。『ドグラマグラ』少し読む。朝起きれば天気予報は雨なれど晴天。走るなり泳ぐなり格好の日和ながら晩に先日注文せし書架池屋より搬入あり慌てて書籍動かし壊れかかつた組立式書架4つ団地の粗大ゴミ置場に運ぶ。慌てて競馬予想済ませハッピーバレー、といつても競馬は沙田の馬場にて水曜に引き続き養和病院に向かふ前に場外にて馬券購入。馬券にはI君に頼まれた第一場での66倍の馬軸にしてのQPでの総流しなどもあり。I君きちんと今季Dashing Championも育てるPK呉調教師の好調ぶりに着目。この十日ほど発熱なくも発汗、悪寒に疲労倦怠甚だしく水曜日に血液検査までされ異常なし、今朝の新聞に流感がはやつていると記事あり症状は発熱除けばこの流感そのまま。いずれにせよ先日もらった薬も効かず困ったもの、と思い乍ら養和病院に向かうつもりにて奕蔭街歩けばに北京同仁堂あり。この症状中医のほうが効力あるのでは?と咄嗟に中医の診断受け漢方調合される経験も皆無ながら背ニ腹ハ変ヘラレズ同仁堂の門を敲けば一人の患者待つだけにて診断となり如何にも大人然とせしW教授にお目通り。W教授余のここ十日ほどの症状語るを聴きつつ左右の腕の脈丁寧に測ること六七分ほど。W師の謂ふ症状まさに余のその通りにて小便の色まで察せられお見事といふしかなし。脈とった他は眼球並びに咽喉覗くのみ。診断書及び処方箋丁寧に認めらるる間(画像)W師は一言も発せず余は閑かに待つのみ。診断終り漢方の調剤待ち煎ずる方法すら知らぬ余は薬剤師より一通り説明受ける。大きな包3つ(写真)を二日で飲めとは難儀。診断HK$74にて薬剤HK$222の〆てHK$296は当然医療保険など適用されず。灣仔にトラムで出て雑用すませThomson街の華南粉麺にて牛南麺。かなり混雑する店にて昼も遅くながらほぼ満席。ジムに寄る。午後より雨模様。Z嬢見かけるが先に帰宅し漢方煎じる。まず鍋に薬剤放り水を加え半時間置き強火で一気に沸騰させてから弱火で煮るのが四十分。薬剤でも別包みの「後煎」はいわば香料にて苦き液をば少しでも飲み易くする効能あり火をば止める五分前に加えるそうな。とにかく300ccほど服して雑用しつつテレビにて競馬観戦。池屋来宅。三人の健朗なる若者疾風の如く書架4つ組立てて去る。残りの壁棚など余自ら組立て。漢方服し小一時間もすればまず手足の悪寒多少軽減し肩の凝りと異常なる発汗も治まり驚くばかり。鰤のあら煮など食す。漢方にて療養中につき酒も飲まず。ビデオにて久しぶりにスマスマなど見たのち書架に書籍ひとまず雑多に収納す。近いうちに某所に預けたままの書籍など回収して収めれば都合幅9呎高さ7呎近き書架も早くもほぼ埋ろうか。日本の郷里に更に三畳間の物置にも未整理のまま書籍放置しままにて頭痛の種。『ドグラマグラ』少し読む。