農暦二月廿三日。晴。夜明け前に目覚め日記綴り朝風呂。ホテルの朝食食堂は韓国からのツアー客多し。午前10時前に礁溪から宜蘭に向かふ区間車（各駅停車）に乗らうと礁溪站で待つてゐると下りで台北発台北行きの台湾一周の観光列車に遭遇。礁溪から宜蘭は２…

農暦二月廿二日。朝七時に陋宅発ち歌人とタクシーで中環站。目の前のタクシーから旧知のＱ姐夫妻が荷物下ろしてゐる。清明節に合はせ台中に帰省の由。華信航空が台中や台南にも飛んでゐる。預け荷物なければ台北行き一つ前のフライトに乗れたが時間切れ。Air…

農暦二月廿一日。曇。昨年調達のMacBookがデザインは美しいが書きまくりならぬ打ちまくりの迂生にはキーのストロークの浅さ物足りず指の関節が痛むほど。それと背面のアップルのロゴが、これがMacBookでは光らないのが寂しい。そこでMacBook Airと復縁。その…

農暦二月二十日。耶蘇復活祭。晴。こゝ数日少しGastroenteritisのやうで悪寒あり。天気もいゝので家人と昼前に路線バスで海底潜り彩虹へ。牛池湾。地産獣による開発を未だ免れてゐる市場街。新志興至尊燒鵝大王で燒鵝飯を飰す。「至尊燒鵝大王」なんて尊大な…

農暦二月十九日。晴。1979年以来だかで寒いイースターなんださうで厚着してゐるが寒く少し風邪気味。午後、官邸により雑用済ませ金鐘に出る。初めて日産NV200のタクシーが空車で来たのでミニバス待つてゐたのだが気がついたら手を挙げてNV200を停めてゐた私…

農暦二月十八日。晴。朝九時前に家人と中環。陸羽茶室。雅加達Ｍ女史と四方山話とはとてもいへぬ裏ネタで鼎談。休日で十時近くなると混み始め賑やか。身なりといふか雰囲気で微妙に客を大堂と楼上に捌くのが見事。今朝は一組前の旅行客が楼上に遣られた後だ…

農暦二月十七日。耶蘇受難節。朝の気温は摂氏11度。陽暦三月も下旬で、この気温は尖沙咀の天文台で観測なのだから陋宅など10度以下のはず。寒い。午後二時に九龍圓方の映画館で蔡明亮監督の〈那日下午〉見る。蔡明亮監督といへば主演は李康生で、李康生が予…

農暦二月十六日。未明にそろそろ鶏の呼応か、と思つてゐるとこちらから鳴き始めると遠くが呼応し、それの重唱でいつのまにか賑やか。この３泊の間、睡眠導入剤も服すこともなく初日はタクロバン到着遅くＡ氏と旧交温め半夜三更まで杯を重ねたが翌日二、三時…

農暦二月十五日。夜中に大汗かいて寤める。暑いのではない。エアコンは冷房になるかならぬかの送風でかけて寝た。リゾートでは家人と二人でのんびりといふことはあつても、村で親戚とかに囲まれ……といふ生活をしたことがなく、昨晩も八時過ぎのお開きまでご…

農暦二月十四日。未明から近所の鶏たちのけたたましい呼応。Ａ氏と朝の散歩。コンドミニアムから通りに出て南下。2013年の台風で崩壊した家し改修が放棄された家々も点在。１kmほど歩くと道路が海岸線に出る。村の家々は仮設なのか微妙な苫屋が並ぶが、台風…

農暦二月十三日。朝六時に陋宅を発ちタクシーで中環站。小雨。エアポートエクスプレスで空港。雨は本降り。CX901便で一路比律賓のマニラ。フィリピンは実に11年ぶり。2004年の冬、すでに病状悪化してゐた先孝見合ふと「暖かいところに行きたい」とぽつり。夏…

農暦二月十二日。春分。早朝に残務処理、散髪済ませ昼前に九龍城。陳仔で葛菜水啜り九龍城街市の入り口の魚屋で猫を愛で新三陽で今日再会する金融Ｋ女史へのお土産を調達して方榮記で十名余の知己と昼から鍋を囲み酒盛り。金融Ａ氏送別。終はつて家人と葉盛…

農暦二月十一日。土曜日だが官邸で書類整理、残務処理。按摩に行き晩に銅鑼湾。日本料理の玄穗（Gensui）で金融Ｔ氏と会食。銀行の面白い話しを聞く。玄穗の主厨Ａ氏は彼が香港総領事公邸料理人になつた2006年からの知己と思へば、もう10年。前菜（蛍烏賊の…

農暦二月初十日。気温が少し上がり朝の濃霧は視界ゼロ。早晩に太古城のCityplazaで家人と待ち合はせ王家沙で腹ごしらへして映画館で岩井俊二監督の『リップヴァンウィンクルの花嫁』（こちら）観る。日本での公開は今月二十六日ださうでネタバレになるやうな…

農暦二月初九。早晩に香港大学美術館。日本の漆器といふか漆の芸術作品を作る「彦十蒔絵」若宮隆志さん（こちら）の作品展（六月十九日まで）。今日からで開幕式で末席を汚す。若宮氏の挨拶が10数分、長い。普通は「長いスピーチ」は歓迎されないし凡そつま…

農暦二月初八。連日高温多湿の曇り空で香港の春らしいといへば春らしいが今年は低温で連日、朝は摂氏14度くらゐ。小雨。今年は１月の観測史上最高の雨量266.9mm記録。例年の10倍以上の降雨。天文台は早々と今年の年間雨量は最大で3,100mm超へと発表。それで…

農暦二月初七。陽暦三月も半ばといふのに今朝の気温は摂氏13度。寒すぎ。母から携帯に電話あり何事？と思へば「あんたがブログに書いてゐた焼酎の中中、香港で１万円って書いてたけどビックカメラの酒売り場で2,570円なのよ」と。一時はブームで中中手に入ら…

農暦二月初六。曇。ＣさんからCXの公式のダイキャスト模型いたゞく。晩に人形町魚久の粕漬け。 魚久の酒粕舐めて箸やすめ 文藝春秋四月号読む。立花隆の随筆で秦の始皇帝亡くなつたのが半百だつた、と識る。国内行幸中の急逝で崩御は数ヶ月伏せられ銅車馬に…

農暦二月初五。雨。朝十時に金融Ａ氏、貿易Ｋ氏と待ち合わせ家人と４人でマカオに遊ぶ。お二方とも三月末で帰国前の送別。マカオで珍しくタクシー乗車で路環へ。Restaurante Espaço Lisboaに飰す。昼から緑（Vinho Verde Quinta da Aveleda 2014年）、白（Al…

農暦二月初四。曇。午前中家人の年一度の催事に付き合ひ昼に尖東のKowloon Shangri-laホテルのAngeliniなる地中海風？の食肆で昼餉。期待よりパスタ美味。食後のチーズからデザートまでしっかりといたゞく。昼のコースにHK$120で発泡酒、赤と白、実に新鮮な…

農暦二月初三。朝の気温は摂氏十度。陽暦三月十日も過ぎたと思ふと寒い日が続く。311の東日本大震災から５年。まだ５年、もう５年。あの惨禍で日本も変はるか、と期待したが自然災害は人間を逆な意味で強靭にしてしまふ。あの大震災がなかつたら晋三の「強い…

農暦二月初二。小雨。昨日からまた気温下がり始め今朝は摂氏15度ほどで晩にかけ10度まで下がるといふ。早晩に尖沙咀。ハイアットリージェンシーのChin Chin Barは 2 for 1 ではなくなつたわけで久々にBiergartenに獨逸啤酒飲む。さすが獨逸人の仕切る酒場の…

農暦二月初一。午後大雨ののち晴れる。早晩に尖沙咀。信州よりＨ氏来港。日本から３万円弱のパッケージ（元値は1.8万円でLCCだつたため８千円だか払ひCXにされた由）で荃湾のパンダホテル宿泊、シャトルバスは尖沙咀と連絡。Hyatt RegencyのChin Chin Barに…

農暦一月晦日。曇。多湿。晩に大根おろしと韮の鍋で豚肉しゃぶしゃぶ。陋宅では一番頻度高き料理がこれか。 ▼中国全人代でチベット代表が中国歴代領袖と習近平のバッチを胸に。中共指導者の神聖偶像化。しかもチベット代表が。宗教が阿片なら中共はヘロイン…

正月廿九日。年度末モードで多忙極まる。晩に小雨。 ▼晋三動静（７日）18：10 東京芝公園の東京プリンスホテル。正論大賞贈呈式に出席し挨拶。総理大臣たるもの特定の政治メディアへの傾倒は如何なものか、と思ふが所詮、晋三だ。 ▼小口幸人弁護士の改憲と緊…

正月廿八日。朝八時に西營盤で北京から来港中のD氏と待ち合わせ。西營盤のMTR站は西營盤のちょうど真ん中の正街の坂道と高台の第三街、高街（High St）の地下にあるのだが地下コンコースから直近で出口がなく更に高台のBonham Rdか、第一街と第二街まで下る…

正月廿七日。啓蟄。週末となつたが出先仕事。昼に生記清湯牛腩麵家で牛腩麵啜る。夕食後にとらやの申年干支羊羹「跳猿」いたゞく。 ▼立憲デモクラシーの会が高市総務相の電波停止発言を批判。放送法が求める「政治的に公平であること」等の原則は抽象的な要…

正月廿六日。五日も断酒ののち本日やつと病み上がりの一酌。アルコールが胃の腑に沁み渡る。壁一枚で接する隣宅で晩九時に下手なピアノが五月蝿い。アップライトピアノが陋宅との壁に面して置いてあるのでピアノ背面からの音が響く。ちゃんと弾いてゐるなら…

正月廿五日。社会復帰。晩に湯豆腐で熱燗といきたいところだが未だ抗生物質服薬中。体重がこの１週間で3kgも減つて流感の所為といふより酒を抜いたからかしら。つまりアタシの身体の水分のうち3kgはアルコールといふことに。酒から採つてゐるカロリーも大し…

正月廿四日。晴。体調はかなり快方に向かふがインフルエンザといふことで世間から疎んじられ陋宅書室にて仕事。リモートオフィスとか呼ぶが植木等だつてクレージー映画で喫茶店の赤電話で仕事してゐたわけで（香港クレージー作戦 1963年）それが携帯とメール…