富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

二月廿八日(月)朝多少足首が痛むだけで不思議と足腰に昨日のフルマラソンの後遺症なし。気温十一度で雨風ひどく体感気温はかなり低かつたが熱もでず疲労感もなし。午後に大丸百貨店の旧香港支店にて七十年代末から食品館立ち上げられたI氏に当時の話を伺…

二月廿七日(日)2005年スタンダードチャータド香港マラソン。97年から開催のこれに98年より参加。98年は10kmで翌99年より6回ハーフに参加し何を勘違いしたか今年はフルマラソンに応募してしまふ椿事。応募したならしたで日々トレーニングに精進すればよき…

二月廿六日(土)Z嬢が灣仔芸術中心にて或る催しあり手伝い請われ朝から遣いつ走り。今日が今年の香港国際映画祭のパンフ配布とネットでのチケット先行発売開始日で恰度芸術中心にはパンフ並べてあり。今年の香港映画祭は一昨日の記者発表によれば政府支援…

二月廿五日(金)湿度98%の春空。上海に住めるか、住みたいかとふと考える。最終的に答えは否。仕事や景気では今の上海が香港に勝ること明らか。確かに都市としての「発展」著しく従来の都市の底力もあり。だが都市といふ部分除けば海も山もなく晩に集合住…

二月廿四日(木)本降りの朝。集合住宅の玄関に出ずれば床は盥の水を撒いた如き湿気。階段降りるのに「地滑小心」気を遣ふ春の到来。昏時にタクシーに乗れば偶然にも三度目か乗車の運転手。先方は余を「フィリピン人かと思った日本人」と覚えており余は民主…

二月廿三日(水)晩に知人送別会ありハッピーバレーの某日本料理屋。水曜日の競馬開催の晩にかなりの繁盛は大したもの。ハッピーバレー的なバブリーな客多し。会の参加者少なからず酒は「秋鹿」純米、新潟の「村松」吟醸と青森の「桃川」大吟醸。余は食事の…

二月廿二日(火)曇。早晩にFCCにて数日分の新聞読む。ウヰスキーお湯割りとドライマティーニ。パイプの煙草切れて近隣の福和煙草に煙草求めれば午後六時ちょっとすぎに閉門。いやな予感。Z嬢と湾仔のマレーシア料理屋SABAHにて肉骨茶、ラクサなど食す。…

二月廿一日(月)バンコクからY氏来港。晩に天后の利休にY氏と食す。紅色の焼酎と評判の「海童」飲む。どうして紅色がつくのかと思い冗談で「これがただ瓶のガラスが赤色だったら笑えるね」と言ったらY氏に「そうだよ」と言われかなり驚く。それなら「祝…

二月廿日(日)曇。気温摂氏九度。極寒。昨日の50km走破に足腰の痛み甚し。昼前に灣仔会議展覧中心の広場に赴き廿七日の香港マラソンのゼッケン、参加者資料及び記念品受領。今年は10km、ハーフとフルマラソンで六万人参加とか。九八年だったか余が初めて参…

二月十九日(土)昨晩眠れず読書して午前二時半。午前五時半起床。六時三刻N夫妻が自動車で迎えに来てくれ近隣のO君と同乗し山頂。昨年は参加逸した今年で五回目のGreen Power香港トレイルは山頂より石澳大浪湾までの50kmの走破。早朝のスタートに洗面所用…

二月十八日(金)晩に灣仔の永華麺家にて水餃雲呑麺食す。美味。気温下がり麺啜る客多し。相席で目の前に恰幅のいい紳士座りふと顔を見ればモーリス・ベジャール……まさか。香港演芸学院(HK Academy of Performance & Arts)にてベジャール・バレエ・ローザ…

二月十七日(木)さすがに九時間に及ぶ飲酒と三時間半の睡眠で宿酔気分。多忙にて晩に尖沙咀の吉野家にて牛丼。日本のに比べ牛肉の味付けはあっさりとして何よりも米飯がぼそぼそなのが難点だが吉野家で牛丼食せるだけありがたいことか。晩遅く帰宅。マイク…

二月十六日(水)東九龍に薮用あり。ついでに牛頭角の京セラの子会社訪れ絞り機能不調のContaxのG1カメラ修理依頼。職員にアナログにせよデジタルにせよContaxのカメラをば香港で購入するのに何処の店が最も品揃えよいか?と尋ねると旺角の西洋菜街にある…

二月十五日(火)ロラン=バルトぢゃないが「なんてこった!」で畏友・登β達智の蘋果日報の随筆は始まった。晩に帰宅途中に太古坊のEast Endに寄る。黙っていてもエールが1パイント注がれ、それをぐびっと飲んで新聞を開いて見ていれば、この「なんてこった…

二月十四日(月)曇。旧正月休み終わり世の中一気に動き出し諸事に忙殺され晩に至る。帰宅途中にBar Seedに寄れば今日まで旧正月休みと思い出すが遅し。帰宅。新井一二三『中国語はおもしろい』一気に読む。著者とはもう廿年も前から面識あり。当時は著者は…

二月十三日(日)曇。大埔の林村にある古樹、これに願掛けすれば願い叶ふと伝承あり「許願樹」と呼ばれる。願掛けの作法が奇習にて誰が始めたのか橙を二つ紐で結わえ御札をばそれに添えこの大樹に放り枝にかかれば願い叶ふと言い、大埔から錦田に向かふ途中…

二月十二日(土)曇。有志で西貢のシャープピーク登攀の予定が諸事情により中止。新聞読み読書始め、ふとこのまま一日終わること惧れ手帖見ればヴィクトリア公園にて所属のランニングクラブのH氏主宰の定期ジョギング十時よりあり時計見ればあと十五分で慌…

農暦正月初三。早朝にZ嬢に付き合いHappy Valleyに出向く。早々に帰宅。超級市場に行けば元旦より営業と知って驚く。従業員も大変なこと。昼に鮭のお粥つくり夕餉のため鳥丸一羽を解体してスープに煮込む。今でこそ鳥の頭やでろんとした肢体にも驚かぬし皮…

農暦正月初二。快晴。早朝に海岸散歩。潮退いて珊瑚や蟹多し。部屋にて甘食などで朝餉済ます。ホテル規則にては外部からの飲食品持ち込みの場合はホテル内での販売相当額との差額徴収とあり。NHK見ながら荷造り。昨晩のW杯予選は日本中が興奮、頑張りま…

乙酉正月初一。元旦。快晴。無為な日々続く。朝食済ませ地元英字紙に目を通す。本日は旧正月が元旦ならイスラム暦でも元旦と知る。農暦とイスラム暦で暦鉢合わせは何年に一度あるのか。何か起こる年にでもなろうか。部屋のまえのプールサイドにて河口和也『…

農暦十二月晦日。快晴。旧正月で韓国からの旅行者多く朝食のレストランは混雑予想されご容赦をと昨晩部屋にお知らせ届く。部屋で持参したオートミールとクッキーで朝食済ます。フィリピンスター紙に「マニラのシンドラー」といふ記事あり。米国シンシナティ…

二月七日(月)快晴。Buffet苦手。Buffetするレストランの片隅でパンケーキとフルーツの朝食。部屋の前、プールサイドで読書。読書。ハックスリー『すばらし新世界』読了。現実の廿一世紀は、と言えば、この小説の如き明らかな階級社会ではないが実質的には…

二月六日(日)朝六時半起床。毎朝この時間に覚醒るは香港もリゾートも同じ。このホテルのネット接続環境は、始めてのことだがホテル内にダイアル接続のポートあり部屋からモデムでこの館内番号に電話する仕組み。朝NHKのニュース見ていればエチオピアで…

二月五日(土)朝七時十五分に家を出てタクシーで香港站。エアポートエクスプレスで空港。Z嬢と九時〇五分発のCX921便でフィリピンのセブ島行き。インターネットでの事前チェックイン済み。出発四十五分前までに空港で荷物預け航空券受領すれば佳いと…

農歴十二月廿六日。立春。昨日よりの霧雨続き気温は朝も十五度で気温上昇とあり濃霧立ちこめ、いかにも香港の立春らしき様なり。ふと思ったが立春を「暦の上では立春。まだまだ寒い日が続きますが……」と農歴=実際の季節とは異なる、といふ前提での言い回し…

二月三日(木)倫敦の朝の如き霧雨。早晩にFCCにて夕餉済ませ尖沙咀。夕餉はクリーミービーフクロケット(←クリーミーな牛肉は想像はちょっとリスキーながら美味)と泰風チキンカレー。尖沙咀での薮用済ませ晩遅くジム。このジムは移転のため旧正月で閉じ…

二月初二(水)。早晩にジムで小一時間走る。「小一時間」がここ三日キーワードか。トレッドミルで最初5%傾斜つけキロ8分といふ「ほとんど歩き」で始め、ふと思へばこれでフルマラソン走ると5時間半以上要するわけで「これはまずい」とせめてキロ7分に…

二月朔日(火)厳寒。晩に上環に薮用あり早晩に上環は畢街の生記にて及第粥食す。夕餉には早き時間なれど折からの寒さに温かき粥食さむとする客少なからず。煮立てた粥誂へ持ち帰りの客も多し。二時間余で用事済ませ地下鉄で銅鑼湾。Bar Seedに一飲。酒場に…