富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月卅一日(金)快晴。アタシが香港で今、一番好きな随筆は畏友William?達智君によるもの。昨日の蘋果日報の「台北」と題した文章。 執筆忘記怎麼樣開始。五年沒來台北,一下間眼前景物以舊還新,欲説無語;當然,來,是為公幹,才着地還是堤電話給老朋友,…

八月卅日(木)こんにちは、安倍晋三です、と木曜朝。 先月の参議院選挙の結果で示された、国民の厳しい声を真摯に受け止め、美しい国づくり、新たな国づくり、そして改革を再スタートさせるため、今週、内閣改造を行いました。これまでの、閣僚による不適切…

八月廿九日(水)母より九月二日の信州松本でのサイトウキネンオーケストラ(小澤征爾指揮)でプーシキン原作でチャイコフスキーのオペラ「スペードの女王」の公演、好事家には垂涎三尺、母の知る方が急用あり参観出来ずSS席が一枚あり、と連絡あり。アタシ…

八月廿八日(火)早晩に西湾河。小腹が空き太安樓の基記水電工程の牛雑の串もの食べようと寄ったら夏は「牛雑暫停」とあり食い逃し近くの屋台で魚蛋一串。Z嬢に会うといきなり「立食いしたでしょう?」と指摘されドキッとしたらシャツにタレの沁みあり。悪…

八月廿七日(月)早晩、銅鑼湾。雲行き怪しく一雨来そうで(あまり理由にならぬが)久々にバーBに寄る。ドライマティーニ二杯。ご亭主に勧められカナダのCrown Royalのソーダ割一杯。晩に尖沙咀東。バンコクよりY氏来港。N君誘い日本料理の兎に角に食す。…

八月廿六日。裏山を小一時間走り回り昼前にジム。一時間の有酸素運動。午後按摩。帰宅。『対論 昭和天皇』再読、読了。示唆多し。着替えて晩にバスで佐敦。Z嬢と文化中心で慶祝香港回帰十周年?中国人民解放軍建軍八十周年<長征組歌>大型合唱音楽会という…

八月廿五日(土)好天。昼にかけて久々に裏山を10kmほど走る。雲行き怪しくなり驟雨。落雷。雨を凌ぎ広河隆一著『パレスチナ』(岩波新書)読む。地に足のついたジャーナリストの揺るぎなき視点。毎日のようにパレスチナや中近東の報道に接しても実は何も知…

八月廿四日(金)久々の快晴。昼に金鐘のGreat Food Hallにて噂のTriple O'sのハンバーガー食す。ファーストフードとしては確かに段違いに美味い。夕方、養和病院で目頭傷治療抜糸済ます。看護婦に「で、書籍の片づけは終わって古本屋に本を売り払ったの?」…

八月廿三日(木)曇。昨晩、吉見俊哉『博覧会の政治学』(中公新書)読む。先日読了の『万博幻想』が日本の戦後と万博の具体的な分析なのに対して、こちらはより博覧会を「まなざし」からの分析。このテの新書本は序章にその思想の全てが語られていること?々…

八月廿二日(水)秋口にライカよりSummaritなるf値2.5のレンズ発売の由。往年のレンズの名の復活で、広告の何が「デジタル撮影にもふさわしい」の何が相応しいのか解らぬがf2.5は確かにデジタル向き鴨。傷の抜糸まで数日、汗をかく運動も出来ずサウナに一…

八月廿一日(火)昨日の那覇での中華航空機の炎上につき蘋果日報は巻頭含め三頁カラーの特集記事。日本の新聞には見られぬ具体的な写真、絵図など盛り沢山。緊急脱出は「何も持たない」が規則だが飛行機から脱出した乗客の手には貴重品入ったハンドバッグど…

八月廿日(月)曇天。気温摂氏卅度に至らず涼しげ。旧暦も七月に入り初秋思わせると言えばいいのか異常気象なのか。諸事忙殺され晩に至る。久々に養和病院の滑鶏?仔飯食す。医院飯ながら美味。オコゲも良し。嘉次郎監督の『洋食考』読了。続けて『日本三代洋…

八月一九日(日)変な天気の良さ。朝から読書。吉見俊也『万博幻想 戦後政治の呪縛』読了。 万博はある意味で、膨大な観客を会場のスペクタクルに動員していくメディアであるという以上に、地方の行政システムが、中央の官僚システムと補助金、そして多数の…

八月十八日(土)嘉次郎監督の食の随筆を昨晩読んでいて、ふと自らの幼き頃のこと思い出す。嘉次郎少年と同じようにアタシも父が特急列車で父は自分が酒をのんびりと飲みに食堂車にアタシを連れてゆく。アタシにはチキンライスか何か注文してくれて海老フラ…

八月十七日。夜半より明け方まで下雨沛然。さまざまなことあり。夕方客人を迎えに空港へ。突然の快晴。雑事済ませ晩に客人お連れして湾仔の杭州酒家に食す。紹興酒を乾杯でお猪口に少し。同席の食通A氏曰く滬菜で雪園飯店は「北角が」味が落ちたのだと思っ…

八月十六日(木)午後より大雨。日本は酷暑。香港は気温摂氏廿六度と涼し。本日「書禍」あり。狭い書斎の本、書禍より溢れんばかり。未読と再読期し本のみ残し売却処分と考え整理始める。高い処の書籍整理する間に脚立から重心崩し倒れ上手く狭き床の空間に…

八月十五日(水)小雨。東京の最低気温摂氏廿九度が香港の最高気温。帰宅途中、北角街市に寄る。麺麭、水菓など購ふ。香港で何の変哲もなき路上の市場も徐々に排除の運命にあるかと思ふと早くも郷愁感じざるを得ず。帰宅して文芸春秋九月号読む。芥川賞受賞…

八月十四日(火)雨。ジムで一時間の有酸素運動済ませ帰宅。季節にはまだ早いが秋刀魚焼いて食す。萱野稔人『国家とはなにか』と松山巖『乱歩と東京』の二冊読了。前者は、その国家観にアタシは個人的に馴染む。非常に偏向した=学者なら許容できるが政治家…

陰暦七月初一。薮用あり旺角。かなり久々に陽光。旺角の繁華街をArgyle街より廣九鉄道の橋桁潜り暫く歩くと中華電力の本社ビルが左手に。昨晩、松山巖の『乱歩と東京』読み始めたからか、この中華電力にせよ街並みがどこか乱歩的に見えて仕方がない。路地の…

八月十二日(日)夜半に雨音で目醒る。今朝、香港仔にて8kmの南区越野賽(Cross Country Run)あり。参加申込済みのところ数日来の悪天候にて経路の内、かなり泥濘みありそう。そこまで悪条件で走りたくもなく参加断念。読書。昼にかけジムで筋力運動と有酸…

八月十一日(土)台風の8號警報は昨晩二更に解除される。本日も降雨続く。昨日の信報文化欄に夏の映画祭紹介の評あり。上映作品はきちんと目を通したつもりでいて探し損ねた上映作品あり。ちょうど九月のルイス=ブニュエル監督の特集上映のチケット購うの…

八月十日(金)夜半より雨歇まず。本日より日曜まで湾仔のコンベンションセンターにて香港高級視聴展(HK High-End Audio Visual Show)開催あり。参観。我が家は十数年前に深水?の鴨寮街にて購入せしSansuiの中古真空管アンプが当然のように数年前に壊れ、…

八月九日(木)台風近づき三号警報発令されるが小雨程度。宿酔少々。早晩に按摩。帰宅して麦飯で薯蕷を食す。萱野『国家とはなにか』第2章(暴力の組織化)読む。早寝。富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/ 富柏村写真画像 http://www.flickr.com/ph…

八月八日(水)裏山を走るがさすがに暑い。プラトンの『饗宴』数十年ぶりで再読。ギリシャの古典も今の時代にあっては「哲学の名を借りた変態ホモ学者らの少年への性的虐待」になってしまうか。学校図書館から排斥されたり。K氏より招飲あり晩に尖沙咀東の…

八月七日(火)朝は晴れた傍から大雨。午後になりカンピーな快晴。不安定な天気には変わりなし。今月12日までに台風襲来なければ1946年の気象台の観測史上初めて「一度も台風の来ない1年」になる由。香港といえば5月から9月まで台風は風物詩であったが。…

八月六日(月)天候不良。朝は小雨のあと曇る。昼は中環の陳成記に牛?伊麺。Rolexで腕時計の修理出来、受領。中環は(先週だったようだが)埋立反対派が座り込み続けていたQueen's Pierも立ち入り禁止となり着々と埋立工事稼働。ジムで久々に一時間の有酸素…

八月五日(日)さすがに旅の疲れか(って疲れるような旅でもないが)昨晩二時過ぎまで片づけものしていたから今朝起きたら八時。朝は晴れていたが曇り始め小雨から本降りとなり昼には雷雨甚だし。午後また晴れて裏山に入り10kmほど走る。ここぞという時に(…

八月四日(土)熟睡し久々に起きたら七時。朝食済ませZ嬢は土曜市へ。余は昼すぎまでプールサイドに寛ぎ読書。好天気。肌を炒るほどには暑からず。桂文我『落語「通」入門』読了。昼過ぎ部屋に戻り荷造り済ます。佐伯順子『遊女の文化史』(中公新書)読み…

八月三日(金)朝四時半に目覚めてしまいホテルより歩いて10分ほどのルンピニ公園に行きまだ暗い五時頃からまだ薄暗い公園を一週半ほどジョギング。公園にはお達者倶楽部で頑健すぎの老いた男女の人出数多た。この公園もすっかり整備され「陰」というものな…

八月二日(木)列車の揺れに任せ寝入ってみたが個室の冷房寒く八つもある冷気口のうち六つまでは「閉」に出来るが残り二つは毀れていて冷気出たまま。長袖羽織り靴下まで穿いて寝たもののタオルケット一枚で凍えるように朝四時頃目覚める。車窓から白い月が…