富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

農暦一月十九日。朝イチの蘋果日報の破廉恥な報道にも慣れ余り驚かないが今朝の埃及熱気球事故での犠牲者の飛行直前、気球に乗り込んだときの笑顔の記念写真はさすがに一寸。この写真見ても何も解決もせず。強いていへば「こんな幸せな人たちの命を奪ったの…

農暦一月十八日。昨晩バーSでBakudanといふ銅鑼湾で朝4時までやつてゐる広島系つけ麺屋(こちら)のことを聞き深更に、つひ酔つた勢ひでふらり、と寄り辛さ尋ねられ適当に辛さチャートの真ん中指したら、これが辛すぎ。本当に辛い。アトで聞いたら辛さは2…

中国台湾牛肉面

農暦一月十七日。昨年の十一月末にN兄ご母堂逝去。その供花のお返しにと京都寺町は菓匠柳苑の「無量光」いたゞく。闇夜に白き雲、で頬張ると中に見事な栗がまるでお月さま、で無量光。さすが京はちがひますなぁ。早い晩に九龍站蓋上のICC、仙台U氏の招飲あ…

農暦一月十六日。晩にNHKのNW9眺めてゐたら対米外交につき外相出演が実に30分。徹子の部屋か。キャスター女性は「安倍政権の外交、かなり活発に動き出してゐますね」とヨイショも呆れるばかり。有吉佐和子について新宿のバーCのご亭主がブログで有吉佐和子…

a freer hand to rule for Abe

農暦一月十五日。元宵節。香港マラソン、だがお仕事口実に栄誉ある不参加決め込む。走らないとやはり走りたい、と思ふが仕事ぢゃ仕方ない。夕方、整体按摩してFCCで香港マラソン参加のクラウンK氏らと会食。K氏にZ嬢がいたゞいた「とらや」の春の羊羹が素…

SARS疫禍から10年

農暦一月十四日。土曜日だが今週は三日休暇で要取り戻しで官邸にてご執務。午後遅く旺角に遊び帰宅。野菜多く食しボジョレ邨はLouis Jadotのプリムール 09年飲む。録画で昨朝のNHK「あさイチ」で美輪明宏先生ゲスト出演眺める。舞台劇「黒蜥蜴」の宣伝。有働…

韓国も大人の国。と進次郎

農暦一月十三日。朝、蘋果日報系のフリーペーパー爽報が蘋果配つてゐるのに出くわす。何があつたのかは不知。1995年に蘋果日報創刊された朝、この新聞買ふと蘋果一個くれたこと思ひ出す。早晩に尖沙咀。仙台U氏のオフィスで鎌倉小川軒のレーズンヰッチと資…

水城台北

農暦一月十二日。朝十時半まで旅寓で机に凭る。旅先で日記書いてゐる暇あるなら出街でもすれば?と我ながら思ふが。台北車站のコインロッカーに荷物預け忠孝敦化の誠品書店。書籍数冊漁るなか舒國治著『水城台北』(皇冠出版)は一番面白そう。戦後の台北の…

Tokumaru Shugo live in Taipei

農暦一月十一日。朝寝貪り起きたら珍しく八時。中山北路&長安街にある中華電信。iPhoneの出先での充電電池持参したのは良いが肝心の、その電池に充電するケーブル忘れて来てiPhoneは昨日、空港で三日用のSIMカード購つたがiPhoneではすぐ電池が切れてしまふ…

台北に遊ぶ

農暦一月十日。朝八時すぎに空港。一人旅。ラウンジで朝食。CX450便で台北。隣席の女が離陸前に服務員からもiPhoneを消すやうに注意されても延々と使つてゐていよ/\離陸となるので「消せ」と注意するとAirplane Modeにしてゐると反論するので「それは離陸…

世紀をひらく原子の火

農暦正月初九。雨水。歴史博物館に往く用事あり戦後の香港軽工業展示で駱駝牌の何本もの魔法瓶眺めうっとり。一番欲しいのは保温哺乳瓶。かなり精神的にハードな一日だつたが夕方の、仕事相手なのに「友だちとして」と協力してくれるT氏との二時間の打合せ…

農暦正月初八。幸はひ宿酔ひはないが遉がに飲み疲れ。日曜の静かな公邸でご執務。晩に昨晩のマカオソウルからお持ち帰りのハムとチーズ。女将さんが食べ残しを本当にため息が出るくらゐ丁寧にオーヴンペーパーとラップで丁寧にまとめてくれてゐた。食べ物を…

春節休みの澳門

農暦正月初七。朝九時に上環のフェリー埠頭はまぁ芋の子を洗ふが如く大陸旅客でごったかえす。なにせ、この春節の元旦から四日間で澳門訪れる観光客は56.3万人で前年比20.8%増、そのうち大陸旅客が37万人を占め、こちらは同31%増の由。銀行家A氏、中央K…

農暦正月初六。未明より腹瀉。晝前に深圳に入る。まだ春節連休で羅湖は大変な人出かしらと心配したが幸ひ連休中で香港に数十万の大陸旅客ゐても帰るには早く、それに団体客は皇崗からの出入り多く、深圳側は旧正月で労働者の多くが帰省中で八月お盆の東京の…

農暦正月初五。仕事初めとしたが世の中まだ正月気分でメールも電話も少なく心地良し。朝日新聞デジタル版に紙面ビューワー登場。iPad miniでも予想以上に新聞見やすい。やはり紙面で記事の組み方、見出しの大きさは大切。週刊新潮……アホだろうか。これが「考…

播磨屋の施助は如何にと菊の扶

農暦正月初四。五連休最終日。混雑するMTRの車内で屈み込んで「ヘンなオッサン」と思つたらiPhone5を「あんた、いったい何台買ったの?」の大陸からの水貨客。昼すぎに中環のジム。小一時間走る。連休ももはや他に何をすればいゝの?の快楽なる怠惰、FCCで午…

宜慎小人,凡事不利

農暦正月初三。連休もこれほど続くと旅行でも行つてゐれば良かつたか、でもどこも中国人だらけか、と思ふ。快晴。Z嬢と朝10時過ぎに西貢経由で水浪窩で路線バス下車。そこから榕樹澳→深涌→白沙澳まで10kmほどハイキング。このコースは2007年10月に歩いてゐ…

農暦正月初二。正月といへば賀歲喜劇片、といひつゝ最後は「恭囍發財!」のハッピーエンドなスター総出演のどたばたコメディ正月映画見たのは考へてみれば『家有囍事』(1992年)以来だが、あまりに暇な正月なので朝の九時半から太古城の映画館で『2013我愛H…

癸巳年正月初一。今日の元旦だけ使へるMTRの港鐵蛇年紀念車票なるものあり。2枚組でHK$65で毎年これを買つてはゐたが使つたことがない。で今日はZ嬢と二人これでまず中環経由で東涌へ。正午の渡し船で東涌碼頭から屯門に渡る。MTR経営の軽鉄もこの記念乗車…

私たち日本人こそがメイドインジャパンなのだ

農暦十二月廿九日。除夕。昼すぎZ嬢とヴィクトリア公園の花市へ。毎年この維園年宵といへば支聯會で司徒華先生の春聯揮毫だつたが先生逝去で寂しさ。測量梁や香港政府のダメ高官揶揄の祝賀グッズ?賣る屋台冷やかし花市へ。正月といへば桃の花、だが暖冬で…

農暦十二月廿八日。晝前にQuarry Bayで打合せ終はる。この界隈お食事処の晝の混雑は想像絶するものあり一緒だつたC嬢と「坑口まで行こう」と。選択は正解で坑口だとさすがにオフィス人口少なし。和民が経営するJ Kitchenなるファミレスに飰す。明晩が除夕だ…

農暦十二月廿七日。早晩に沙田。Citysuperで葡萄酒(豪州Ferngroveのシラーズ)仕入れカルトな盛記で鹿児島O氏、福島S氏と火鍋。O氏と帰る途中に銅鑼湾でバーSに寄る。 ▼信報今日の社説「日股升圓滙跌 狂飆愈吹愈烈」 如今白川方明提早下台,日本央行金…

農暦十二月廿六日。朝、濃霧。Happy ValleyのHong Kong Cemeteryに往く所用あり(墓場に所用といふのも何だが……)通称「日本人墓地」といはれる第34、35地区に上ると河津櫻がちょうど満開。橘屋=市村萬次郎氏夫人の潔子さんの尽力で東京の霞会館から、この…

Two of Us

農暦十二月二十五日。早晩にジムで小一時間走る。帰宅してテレビつけると中国海軍の「艦艇」が東シナ海公海上で日本海軍の「護衛艦」にミサイルや砲弾発射するため狙ひ定める射撃管制用レーダーを照射と大ニュース。照射する方もされて大騒ぎする方もいずれ…

節分に鬼も涙の成田山

農暦十二月廿四日。立春。節分の昨晩、十二代目團十郎ご逝去と知る。十二月に風邪で休演が三月の舞台まで早々に変更となり、これは大事か、と思つたが。それにしても都新聞も一面トップはいゝが「歌舞伎界の大黒柱」「豪快な「荒事」継承」と言葉が踊る。歌…

キーン先生の海老のリゾット

農暦十二月廿三日。明日が春分で今日は節分。日本で辛うじて旧暦。晝にかけてジムで有酸素運動と筋力運動を各一時間。何年ぶり、の修業で明日の筋肉痛は確実。文藝春秋二月号読む。大地喜和子との恋愛について「勘三郎の告白」関容子がたっぷり。特集「日本…

霾(つちふる)と春は黄砂を厭ひても

農暦十二月廿二日。「霾」=和訓で「つちふる(土降る)」は詠み手の食指をそそる語として俳諧で今も時々用いると畏友、村上湛君が教へてくれる。「風に吹き上げられた土や砂が降る」で黄砂など。これが日本にも飛んで来て、の春の季語。なるほど。 霾(つち…

「霾」(mái)といふ字を識る

農暦十二月廿一日。ほぼ日手帳のカズン(A5版)で在庫切れの皮カバーが今日から春の発売で早速、注文。晩に某社パーティあり、その会社が尖沙咀でいつもセミナーなどThe Mira(舊ミラマホテル)なので何も考へずに尖沙咀に行ったらパーティ会場は銅鑼湾のホ…