富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2003-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六月三十日(月)晴。土曜日にM氏とEast Endにて歓談の折にポケットから床に落として外殻が破損したNokiaの携帯修理に出す。中国主張温家寶君SARSにかかわった医療関係者への慰労だの家族を失った遺族への見舞いだのAmoy MansionやPrince of Wales病院の視…

六月廿九日(日)明走会にて大埔墟に朝集まり林村の梧桐寨より大帽山に向かい渓谷をさかのぼり梧桐寨群瀑の滝めぐり。朝は時折通り雨に見舞われるが歩き始めると昼より見事な快晴。梧桐寨の集落より山道に入ると四輪車も入らぬ山中に萬徳苑なる見事な寺院あ…

六月廿八日(土)曇。引越して一年、引越前に改修終えていたものの住んでみれば塗装の斑だの扉の木枠の隙間だの気になる箇所少なからず亦日々の暮らしで壁を汚しもすれば電線など引いた際に目立たぬようにカバーしたもののそのままになっていたりとあちこち…

六月二十七日(金)小雨。晩に西湾河の香港電影資料館にてMurnauの“Faust”(1926年・独逸)観る。ゲーテの原作をこれもまた疫病蔓延する中世の都市にて疫病の病原菌を究められぬ老学者のところにメフィストが現れ囁きファウストが若返ることで物語が始まる。…

六月二十六日(木)小雨。俳優名古屋章氏逝去の記事蘋果日報に写真入りで有り。なぜ香港?と思ふが何といっても香港の30〜40代にとってはウルトラマン。記事には「“帰来超人”で地球防衛軍隊長を演じ」と有るが正確には“歸來超人”にて名古屋氏はナレーターで…

六月二十五日(水)10年に及ぶAppleとの蜜月を脱しシャープのノートブック使うようになり次に気になるのは同社の「ガリレオ」なるパーソナルサーバー。このデザインなら部屋にドンと据えていても見映えも好し、畏友M君と話したのはこのサーバーに自分のサイ…

六月二十四日(火)快晴。昨日WHOが香港の感染地域指定を解除。それに由り日本政府も外務省のパブ安全の海外渡航情報だの厚生省の勧告も解除。三月末からの感染症「症候群」ひとまず終焉迎えるかと思うと安堵。さまざまな問題がこの症候群で明らかになった感…

六月二十三日(月)晴。香港で英語の地位低くなったのは事実。英語を解さぬ者がいるのも、それをとやかく言う必要もなし。ただし今日驚いたのは或る歯医者に電話したら、電話に出た相手、こちらが英語で話していても延々と広東語にて答える。英語ができぬの…

六月二十二日(日)曇。今季の競馬の千秋楽なり。午前雜用済ませジムに寄り沙田に向かうつもりが雨ひどく旺角の場外で馬券購入済ませジムにて長く鍛錬。旺角の繁華街ふらつく。雜居ビルの裏手で滝のようにビルから水が流れ出ており(写真)何事かと驚いたが…

六月二十一日(土)雨。昨晩久しぶりに荷風先生の『断腸亭日剰』読む。まだ昭和11年にて?東綺潭を買い終えたところ。午後よりジム。この数週間足りぬ鍛錬集中しようと思えば天井より樓上の工事にてコンクリ打ち砕く音すさまじく、ジムの入るビル、テナントい…

六月二十日(金)曇。二更に西湾河の香港電影資料館。Murnau特集にて1922年の作品“Phantom”見る。『神聖喜劇』読みながら待てど定刻より10分すぎても始まらず館員の説明にてこの資料館での無声映画上映となると必ず伴奏される電気ピアノ師の来場遅れており、…

六月十九日(木) 桜桃忌。17歳であったか桜桃忌に参ったことをふと彷彿。中学の頃に「太宰を読むと自殺したくなる」と聞いてあまり読みたいとも思わずにいたが高校に入りサボリ癖あり朝から高校に行かず喫茶店にて文庫本貪り読む日々あり新潮文庫一冊ずつ読…

六月十八日(水)美シキ快晴。諸事にかなり忙殺されるがHappy Valleyにて今季最後の競馬あり知人らとStable Bend Terraceにて観戦。R1にて今季未勝の大埔之星4番人気8.0倍ながらクラス1つ下りたことで快勝、R2に続きR3でも総流しで連複23倍ゲットと好調な…

六月十七日(火)午後ヨリ久々ニ晴レ。養和病院歯科に定期検診に参る。まるで書斎の如き待合室の大きな窓より見下ろすハッピーバレーの競馬場、最もエキサイティングなる第四コーナーにて、芝もだいぶ剥げて今季残すところ明日のみとなることを物語る。待合…

六月十六日(月)曇。昏時美孚に藪用あり時間持余しふと地下鉄を茘枝角にて降りて地上に出ず。九龍湾と並び香港代表する工業地帯にて香港の軽工業らしく大工場が並ぶのではなく工業ビルのなかに紡績や塑膠などの小さな工場並ぶ。ちょうど退勤時にて香港工業…

六月十五日(日)曇時々雨。昼からジムにて二時間鍛錬。お稽古にて時々最後のクールダウンにLuigi Denza作曲のフニクリフニクラを使うのはジムの自由だが振付けが曲調からか中世の騎士物語でも想像してしまったようで、この曲がイタリアのヴェスヴィオ山の登…

六月十四日(土)時々雨。拙宅も引越して一年近くなり浴室の水道管だの廊下の幅木だの痛みも目立ち内装工事した会社の棟梁が来室。競馬のデータ眺め午後はジムにて二時間の鍛錬。拳闘系のクラスにてお師匠さんがこともあろうに参加者に打たせるためにと『ム…

六月十三日(金)雨。雨模様続き。晩にかなり久しぶりにジム。フランス語少し勉強。二日続けてSARSの感染者おらず。 ▼教育基本法改「正」について与党内で自民公明の調整つかず今国会提出見送り。国家主義について懸念するとして公明党義賊……ぢゃない「義党…

六月十二日(木)曇り時々驟雨。エルサレムにてパレスチナ過激派による自爆テロあり17人死亡しイスラエル報復攻撃に出て早くも中東和平危機に。結局ブッシュによる力で抑える和平など困難なこと明らか。で米政府はブッシュが「最も強い言葉で非難している」…

六月十一日(水)雨ノチ曇。黄昏に銅鑼灣のInside Out(日曜日にEast Endと綴ったが)雨上がり屋外にてStella Artois一飲。心地よし。競馬予想。Z嬢来。Stella Artois小杯一飲しThe Lee GardenのHermesにてZ嬢より誕生日のお祝いと馬と騎手の柄のネクタイ…

六月十日(火)雨。さして日剰綴るほどのこともなし。フランス語をMP3で聴きながら車窓から眺めるとQuarry Bayの電車道もどこかパリのシナ人街に見えるから不思議(笑)。風呂につかり小熊英二+上野陽子の『<癒し>のナショナリズム』少し読む。 ▼中国の自…

六月九日(月)大雨。昨晩は老四川でかかっていたテレビで「重建香港獻愛心」とかいう題のSARS復興祈願「愛は香港を救う」の如き慈善番組あり毎度のことながら芸人が歌い財界だの政府の偉いさんがその舞台見て拍手しているだけの番組なのだが一昨日は利用者…

六月八日(日)曇。朝雑事済ませ昼前にZ嬢と初めて一緒にマンションの遊泳池にて水泳。午後までちくま学芸文庫で平出鏗二郎『東京風俗志』上巻読む。明治30年代の貴重な東京の風俗の記録であるが平出の文語がこれまた巧妙で明治の文部官僚の「生きた文語」…

六月七日(土)朝から強い驟雨幾度となく襲い雷鳴轟く。朝から机まわりの電線などあまりに醜悪にて思い切って整理。机まわりだけでソケット有す電化製品が17もあることに唖然。携帯だけで普段使う携帯、海山用の携帯と普段は使わぬが中国用のサブと3つの充…

六月六日(金)朝から驟雨幾度となく。早晩に雨の中ぼんやりと車窗にあたる雨粒の向こうに対岸の建物など眺めておれば週刊香港のK氏より携帯に電話あり連載の〆切り週明けであること発覚。週末原稿に呻吟するも惜しく但し今回の連載の種本である69年発刊の…

六月五日(木)晴。朝、昨晩の競馬疲れもとれぬまま新聞広げ卒倒しそうに。海老鞍サミット終えたブッシュがヨルダンにてイスラエルとパレスチナとの首脳会談開きシャロンがパレスチナ国家容認と違法入植地からの撤退を表明、パレスチナ側も武装闘争停止を確…

六月五日(木)晴。朝、昨晩の競馬疲れもとれぬまま新聞広げ卒倒しそうに。海老鞍サミット終えたブッシュがヨルダンにてイスラエルとパレスチナとの首脳会談開きシャロンがパレスチナ国家容認と違法入植地からの撤退を表明、パレスチナ側も武装闘争停止を確…

六月三日(火)曇。黄昏にジム。最近は平日はせめて週1になりぬ。ジム出ようとしてばったりT君と邂逅。T君は某銀行にて余の口座担当で数年前に別銀行のPrivate Bankingに移る。最近の話を聞けば長年つきあう恋人、これが或るコンピュータ系ベンチャー企業…

六月二日(月)快晴。晩に出先にて日経の付属誌に月一連載の原稿呻吟。出先にて原稿書き送れてしまふのだから便利。これまでも出来ないことではなきところ電脳ぢたいが携えるには重く煩わしく辞書くらいなら電脳なりに装備していても資料検索ができず(実は…

六月一日(日)快晴。昼前に裏山を小一時間走るが流石に気温30度越え強烈なる日差し辛い。そのままマンションのプールに飛び込み少し泳ぎ甲羅干し……といふ表現をプール傍らで突然思い出したが曾ては甲羅干しにより日燒けすることが健康な肌の象徴の如しが今…