2002-10-01から1ヶ月間の記事一覧
十月三十一日(金)曇。毛唐の知人に"Happy Halloween!"と挨拶され何と答えていいのかと言葉一瞬失ふ。"Happy Halloween!"とただ言い返せばいいのだろうが余は偏屈者にて上辺にてさう付合えず。毎年書いていることながら古来ケルト人が死神Samhain 讚え死者…
十月三十日(水)春の如き高温多湿の雨模様なり。日記に天気のことを書き留めるは日本に多きことと誰 だかの日記にあり。気候が単調であれば確かに日々天候のことなどいちいち綴るまひがここまで世界的に異常気象になると豪州やカリフォルニアの民とて天候を…
十月二十九日(火)曇。この季節には珍しく今にも一雨ありそうなどんよりとした雲立ち篭めるなか早朝 に北角英皇道を抜ければ香港殯儀館門前に供花いつにもなく多く記者ら多く群がり誰人の葬礼かと思えば先日癌にて五十余歳にて逝去の歌手・羅文。新聞に目を…
十月二十八日(月)曇。百年ぶりにジム。 ▼医学界早已証明「手淫不是悪習」、但湖南省十五歳郷村少年姚勇、認為手淫影響他的読書成績、竟同時用四把 利刀「自宮」、将自己的睾丸、陰嚢全部割掉、図戒手淫習慣。割生殖組織無法尋回以「自宮」令自己専心読書的…
十月二十七日(日)曇。晝に山頂に居を構へる某氏邸にて庭にて宴席あり参与。晩に曽利文彦監督作品『ピンポン』看る。窪塚洋介君の『GO』ヒットし窪塚君の新作ということにて香港にて上映。香港の俳優李燦森出演。李燦森といへば陳果監督 『香港製造』にて路…
十月二十六日(土)快晴。競馬日和。朝より慌てて予想。香港は珍しく週末のHappy Valley、C氏の新馬Dashing Champion、R1(1200m)に初陣。本日はC Courseにて1枠のこのDCに期待。競馬日和は香港のみに非ずRacing World SeriesではメルボルンはCox Plateあ…
十月二十五日(金)快晴。昨晩三更に久生 十蘭『魔都』読了。奇書と云われるこの物語、江戸川乱歩、横溝正史、谷譲次らを輩出した『新青年』誌に連載された小説にて新刊として上梓されず、 それが朝日新聞社の文芸文庫となったことだけでも貴重。なにゆえに…
十月二十四日(木)快晴。T97次列車は夜中に長沙を過ぎ朝七時には広東省へと入り韶関に停まるがそ れも知らぬまま列車の揺れとレールとの軋音心地よく更に昨晩の白酒(日本の雛祭の白酒に非ずバイチュウという54度の蒸 留酒なり)の酔いもあり朝八時まで爆睡…
十月二十三日(水)曇。朝、ホテルの食堂、ビュッフェの卵料理のコーナーにて初老の日本人、料理人に むかって自らの目を指さし「目玉、目玉」と日本語で宣い、それで通じぬと今度は指で輪をつくり目の前に翳す。せめてフライパンにて卵を割る様でもすればよ…
十月二十二日(火)朝食にとロビーに降りれば某大学の数数多ある付属高校の一つが修学旅行。分別もな き粗野なる十代の腑抜面、親のカネにて旅行に遣られる身であれば宿泊など青年宮で良し。真の教育者であれば学校側も教育にて何を教えることが大切なのか真…
十月二十一日(月)昨日の疲労もなし。昨晩から零度。北京飯店のロビーにはなかなか品のある日本人の 初老紳士多く何事かと思えば暮れに北京晩報読めば中日国交回復30周年で北京市対外友好協会が中日友好に貢献せし日本人50余名を表彰、と。その参加者と 察…
十月二十日(日)薄曇。気温10度を下回る。北京マラソン。昨年に引き続きハーフマラソンに参加。天 安門広場より西長安街、復興門、阜成門南、気温多少上がるを期待するが空に雲立ち込めて体温あがり汗かいても鳥肌がたつほどの寒さのなか月壇北街の閑静な …
十月十九日(土)薄曇。朝、上環の波止場より噴射船にて珠江河口を滑り一時間余にて深セン福永港。送 迎バスにて深セン空港。予想以上に大きなターミナル2をもつ空港にて各地への便頻繁、喧騒甚だしきものの中国南方航空のみターミナル1にて午前に僅か4本…
十月十八日(金)雨。早朝、Happy Valleyの上に引越したC君宅に招かれ朝食とりつつ款談暫し。永田町のキャピタル東急にての朝食会に集う政界財界じゃあるまいし朝食に他所の家訪れる は初めてながら閑静な地域の低層マンションにて小雨と湿気ながらベランダ…
十月十七日(木)薄曇。宮本輝『泥の河』読む。向田邦子いらい久々に情景、映画の如く脳裏に浮かぶ。 それもそのはず宮本ワールドにてサイト見ればこの人の構築され た世界理解に易し。 ▼芸人謝霆鋒君交通事故運転手早変わりと警察官への贈賄につき裁判判決…
十月十六日(水)快晴。偶然にも晝のある会合にて1911年の中環地図眺める機会あり皇后波止場につ き合点付きしは中環の中央に英語名はStatueSquareなる銅像広場で皆目見当もつかぬが漢語では皇后像廣場あり曾て文字通りここに女王の像あり、 それがビクトリ…
十月十五日(火)快晴。小型艇を約し朝から有志老若男女丁度中華料理二卓ほどにて中環は Queen's Pier皇后波止場より海に遊ぶ。平日であることを忘れ休日のつもりにてタクシーに乗り波止場に向おうとして出勤の渋滞に巻き込まれ遅れるも少なからず。 この皇…
十月十四日(月)重陽節。間もなく秋の走行の季節にて最近は山道走るばかりにて舗装道のロードレース に慣れておらず突然走って身躯驚かせてはいけぬと引越して早二カ月半余、晝前に久々に寶雲道。朝は多雲ながら晝頃から青空清々し。二往復16kmを心拍数 も…
十月十三日(日)有志十名ほどにて大嶼山は梅窩より大東山869m登る。東京(とうけい)より眺め西 の富士、東の筑波と並び称される筑波山、今でも晴れた日など首都の超高層ビルより、明治の頃なら王子の飛鳥山より眺められたといわれれば関東平野に聳える や…
十月十二日(土)遠く拙宅より飛鵝山どころか遠く馬鞍山と思われる岳まで見渡せる秋空。愚猫数日前の 予防接種にて左上の犬歯(というのか猫でも)折れていること判り、さういへばここ半月ばかり数日機嫌悪くZ嬢に噛みついてみたり引掻いてみたりの悪態あ …
十月十一日(金)薄曇。二更に北角、加藤に食す。早めに肆に入りZ嬢来るを待ち週刊読書人読めばチョ ムスキーの特集。熱燗もいい季節。日本にてドキュメンタリーで「チョムスキー 9・11 Power and Terror」といふ映画、制作されたことを知る(製作配給はシ…
十月十日(木)快晴。辛亥革命91周年記念の雙十節 なり。返還前には市街各地に親国民党団体掲げた青天白日旗たなびき九龍の陸の孤島の如き調景嶺の国民党部落は祝賀一色となりしもの。香港返還もあったがか つて親国民党=親台湾団体であつたものが李登輝路…
十月初九日(水)快晴続く。燈刻ジムにてT君と遇い灣仔の Delaney'sにて鶏肉のサラダとBeef & Guinness(牛肉をギネス麦酒使ったソースにて煮たもの)を肴にギネス生麦酒一飲しほろ酔い加減にて快活谷競馬場。R7はHappy Valley Trophy(1200m)にてLegrix君…
十月八日(火)暑すぎず寒からず乾燥せし風そよぐ心地よき晴天な り。昨日Netscape7.0導入せしものの日本語にての作文には少なからず難あり文書作成ソフトなどから文章写せば意味不明の文字化けあり文字コード など変換試みるも解消せず文字色すら不安定にて…
十月初七日(月)曇。半袖では肌寒き日。この寒波襲来にて何が楽し みかといへば街を歩く人々の厚着にてさすがに今日は23度ではせいぜい長袖のシャツか薄手の上着程度なれどあと数度下がればマフラー、手袋やコートといっ た防寒具を「装い」あー寒、あー寒…
十月初六日(日)今にも雨降りだしそうな普段の曇空晝前に北からの 季節風一吹すれば途端に遠くの山なみまですっきりと遠望できるほど空気澄み渡り気温は晝でも27度、夜半には23度と昨日より一気に四度下る。晝にかけて ジム。気温下がったことを事由にペニ…
十月初五日(土)薄曇。朝T氏と先週に引き続き山に入り康柏徑走 る。Mt. Parker Rdまで出たところでY氏と遇いSir Cesil's Ride終点にてBraemar Hillより上ってきたY氏に遇う。晝すぎまで拙宅にて洗面所だの食卓だの補修。夕方買い物。最近のスポーツ店ス…
十月初四日(金〕薄曇。昨日日経平均株価は9,000円を下回りバ ブル後の最安値を記録。晩にNHKニュース10を見れば奄美大島沖の北朝鮮工作船の全貌が明らかにと海上保安庁の発表がトップニュースにて日本での工作員 の送迎が目的であるとかプリペイド型の携帯…
十月三日(木)曇。ここ一年ほど日に50名ほどであったこの日剩の 閲覧が80名ほどに上がる。富柏村の「日常」は綴るにもおこがましき平凡な日々なれば「日剩」にては文字通り剩語(無駄口、余計な言葉の類)ばかりなり。 かつては翌日に前日の剩事思い返し綴…
十月二日(水)曇。早朝、小宮豊隆『中村吉右衛門』(岩波現代文 庫)読み始める。とくに「中村吉右衛門論」は明治44年に書かれたもので豊隆弱冠27歳。明治にこのような一人の役者の評論がなされたということは驚き。 しかも吉右衛門が九代目団十郎の薫陶に…