富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月卅一日(木)いぜんからきちんと記録に残そうと思っていた戦前の日本人学校の跡地について。まず1907年に始まったといわれる本願寺学校は湾仔道170號、現在は英皇集団中心ビルの裏側でJohnston Rd側の番地に飲み込まれてしまい、湾仔道170號の番地ぢたい…

八月卅日(水)好天続く。暑さこそ厳しくも光は、はや秋の気配。光もまた面白く輝く。早晩に編集者S嬢、映像家H氏とFCCに涼み地麦酒飲む。Aldrich Aleなるエール供す会社のHong Kong Beerという。この地麦酒会社、英国人青年が十年程前に企業しAberdeenだ…

八月廿九日(火)晩に帰宅してドライマティーニ二杯。鯖魚焼いて食す。NHKのNW9眺めれば番組冒頭で山口県で二十歳の女学生殺害。事件は新たな展開。19歳の少年逮捕。被疑者につき警察の発表がなく事件は依然真相つかめず、としつつまぁ10数分にわたり「そー…

八月廿八日(月)久が原のT君より祇園祭のみやげに伯牙山の厄除粽送られる。中井英夫に絡み彷書月刊のコピーも拝受。築地のH君より週刊朝日百科『人間国宝』のうち歌舞伎で先代(三世)左団次、紀尾井町(先々代松緑)、大橘(故・羽左衛門)に音羽屋(当…

八月廿七日(日)拙宅の建付けの修理だの食料品の買い出しなどしているうちに昼となる。中井英夫『薔薇の供物』読了。そういえば、幸い、夢に「足の指の間の垢」出て来ず。午前、驟雨通り抜けたが雨も降らぬ様子に昼すぎから裏山より大潭を一時間半ほど走る…

八月廿六日(土)日の出に雨音で目覚める。朝食後にぼんやりと新聞読んでいるとApple社でノートブックでソニー製造の電池交換という記事あり余の用いるPowerBook G4の12インチ型その対象で電池番号確認せば「当たり〜!」で指示に従いApple社に電話。すると…

八月廿五日(金)銅鑼湾の日本料理、湖舟。芋焼酎薩摩宝山をロックで熊本の馬刺、鰹のたたきに盛岡風冷麺。幸せ。Z嬢と旺角UA映画館にて中島哲也監督、中谷美紀主演の映画『嫌われ松子の一生』見る。昭和なら昭和という時代の世相や風俗に絡ませた演出で、…

閏七月初一。来週水曜日が今年二度目の七夕となるが七月の閏年は次は2044年だそうで余にとっては年に二度の七夕は今年が最後か。書斎が冷房ではとても寒く扇風機購ふ。中環で外装お披露目のマンダリンオリエンタルホテル眺めば、「もう終わったな」のチープ…

八月廿三日(水)朝、裏山を走れば快晴の空に陽射し厳しくも心地よい風に日陰はひんやりと「もう秋か」と思い帰宅して暦をみれば陰暦七月卅日。処暑。早晩にZ嬢と待ち合せ油麻地の美都餐庁に食す。味つけあっさり。旺角のUA映画館。映画館のあるLangham Pla…

八月廿二日(火)地下鉄駅などで「日本沈没」「日本沈没」とSMAPの草?君主演の映画宣伝なのだが「日本沈没」あまり心地宜しからず。保守反動右翼の諸君が日本の歴史教育をば自虐史観と非難するが祖国の崩壊をば、それも革命による政府、国家の転覆に非ず母な…

八月廿一日(月)昼すぎから映像家のH氏、編集者のS嬢、それに香港の風物写真よく撮るM君誘いKennedy Rdの聖Paul小学校訪れ建物の見学と撮影。この白亜の洋館の学校は1930年代に当時の香港日本人会が在港の日系企業と個人、日本政府からの援助と台湾銀行…

八月廿日(日)昨夜は山口瞳の『江分利満氏の優雅なサヨナラ』を読んだ。夜行寝台での小用に困る話とか高橋義孝先生の話とか、いくつか「これは知ってる」筋がある。きっと週刊文春の「男性自身」の連載で読んだのだろう、と思ったが、元来、記憶力なんてほ…

八月十九日(土)走らずにバスで島南岸の海岸へ。西湾河から赤柱(Stanley)に向う14番のバスに乗車して今更ながら右手には大潭の湖水に豊かな水、遠くに見事な石橋とパーカー山、左手には断崖の下に海岸、で一面に緑、と見事な景観。海岸で読書。岩波『世界…

八月十八日(金)朝、久々に10kmほど走る。晩にA氏より招飲あり。A氏宅。山口瞳『江分利満氏の優雅なサヨナラ』拝借。安藤更生『銀座細見』読む。安藤更生は(1900〜1970)は美術評論家で『銀座細見』は昭和6年に発行されたものの中公文庫版(昭和52年)…

八月十七日(木)快晴猛暑。母から電話あり五日の日剰に陶芸家松井康陽を「松井康陽の実子」と書いており康成の間違い、と指摘受ける。よくぞ細かいところまで読んでくれたもの。遅い午後、編集者のS嬢と一緒に(上環か西環か微妙な)映像家のH氏のオフィ…

八月十六日(水)今朝のSCMP紙の社説“Yasukuni visits create needless tensions”で Japan is eager to play an increasingly prominent international role, but it cannot be given such stature while its prime minister ignores the diplomacy such a p…

八月十五日(火)終戦記念日。小泉三世お約束で靖国参拝。毎日新聞は山西省残留兵士問題を問いかけたドキュメンタリー映画「蟻の兵隊」の監督・池谷薫氏は 『蟻の兵隊』に出てくる元兵士たちは、国に捨てられた人たちだ。小泉さんが心の問題と言うのなら、彼…

八月十四日(月)終日諸事に忙殺され晩に至る。昼に銅鑼湾で恭和堂の亀苓膏頬張る。昔に比べると砂糖なしでも甘み感じるほどあっさり。早晩にZ嬢と西湾河で落ち合う。雲ひとつなき空に夕陽が映える。二記海鮮飯店に食す。大蒜で蒸した蝦、四季豆に椒鹽豆腐…

八月十三日(日)晴。早朝に目覚め今日の予定をぼんやりと思い起こすと香港に戻るのはいつも最終便のCX505便であるが今日は台北経由。台北経由は18時30分発なんてある筈もなし。起きて時刻表で確かめれば16時丁度発。完ぺきな勘違い。いつもCX505便に合わせ…

八月十二日(土)朝九時半に根津。国立博物館の西側敷地内の一角座にて『ゲルマニウムの夜』(監督:大森立嗣、2005年)見る。八ヶ月のこの劇場での公開も八月十五日が最後の由。面白い作品ではある。が、意表をつく衝撃的シーンも、そればかりが続くと食傷…

八月十一日(金)朝、商店街の喫茶「ユニバース」に珈琲飲む。ご亭主に「昔、来られてましたねぇ?」と言われ、聞けば開業三十五年。水戸芸術館でLife展を参観。日野之彦や岡崎京子といった五人のアーティスト(精神障害がない?)と五人の精神患ったアーテ…

八月十日(木)午前九時半に上野。今日は早晩まで独り。猛暑猛々しきなか国立博物館。プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展示あり参観。若冲というと鶏とか「これでもか」の色彩で「くどい」画風の印象強いが同じ「くどさ」でも鳥獣花木図屏風だの洗練…

八月九日(水)雨。といっても台風の暴風雨に非ず高原の緑の青さますしっとりとした雨。その雨のなか露天風呂に浴す。ホテルのダイニングルームで母と妹と朝食。復た露天風呂に浴す。濃い霧の中禅寺湖をあとに「いろは坂」下り日光市街。鬼平(きびら)の水…

八月八日(火)昨晩スーパー銭湯の露天風呂でかなりの客がテレビで21歳未満の蹴球対中戦観戦。通りすがりに「なんだよ、あれ」と苦笑聞こえる。中国チームの失態か、と見ずに察するが画面の再生は負傷した選手運ぶ担架が転覆して負傷した選手がグランドに横…

八月七日(月)一昨夕、散髪の時にいくつもの店が閉めた商店街(跡地)に「ロックコンサート」と立て看板あり、サウナには「ロックコンサート開催中は女性のお客様の宿泊可」とあり、田舎のコンサートで何をまた騒いで……と思っておれば本日、テレビのバラエ…

八月六日(日)快晴。福島の親戚にて法事あり。大叔父の参回忌とその長男氏の早くも十七回忌。母を自動車に乗せ常磐、磐越、東北と高速で二時間ちょいで福島。福島市内の康善寺という浄土真宗の寺。この西裡通りには藩主板倉氏の菩提寺常光寺など寺社多し。…

八月五日(土)晴。昨晩は窓を開けて扇風機かけて寝ていたが祭の晩とはいへ改造エンジンの自動車やバイクで大騒ぎの若者。警察は(不審者などどうでもいいから)迷惑な彼らの取締りとか真剣にしているのかしら。ただ権力的には彼らは「テロリスト」でなく寧…

八月四日(金)朝五時半に目覚め荷造り済ませ六時に開くスパで一浴しクラブフロアのラウンジで簡単に朝食。新聞によれば、プミポン国王の入院先の病院から王宮へのお戻りにあたっては、近日中のこの移送に対して、警察やバンコク市当局の万全策は当然として…

八月初三。木曜日。薄曇。ホテルのクラブフロアのラウンジで朝食。パンケーキ。新聞各紙読む。いくつかメールで急ぎのご公務済ませ屋上のプールで少し寛ぎスパで一浴。部屋でご公務済ませ昼に午前中買い物に出かけていたZ嬢とプルンチット站で待ち合せ「そ…

八月初二。水曜日。曇。朝六時すぎ起床。朝食とりながら読んだBangkok Postに昨日に引き続き創刊60周年の記念記事あり水曜日はテクノロジー頁のようでタイのコンピューター普及について。これも記事は1960年にプミポン国王が訪米の際にカリフォルニアのSan J…