富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

九月十三日(土)夢見悪しくかなりの汗。昨日の日記綴り競馬の予想少しせば昼近くとなり天気よく慌て身支度整へ裏山へと入り大譚の水塘へと走る。先週の火曜日の台風以来雨なくも水塘は枯れもせず満つ(写真)。毎週のように走り香港島になぜこれほどの自然あるのかと驚くばかり。自宅から1時間と45分駆けて海岸にて競馬予想して携帯にて馬券購入。夢野久作『ドクラマグラ』の上巻読む。この作品、麦酒の微酔いで炎天下読むべからず(笑)。ふだんなら海岸に半時間も居れば暑さに慣れて退く汗もこの小説読む間だらりだらりと汗滝の如し。偶然ながらこの『ドクラマグラ』は九州大学医学部が舞台、読みかけの『神聖喜劇』も主人公の東堂は九大出身。競馬いくつか複勝で絡んだ程度。第9レース(第一班)やはり上り調子の「幸福馬主」を信じるべき。これを脚にしてSize厩舎の潮州勇士を軸にして失敗。赤柱まわりバスで帰宅。夜は日経GalleryのM氏、S嬢とZ嬢で太古坊のMother Indiaにてインド料理。いつもの夫婦おらず店任されし給仕肌の色こそ浅黒かれど畏れ多くも昭和の先帝のご尊顔に瓜二つにて驚く。印度人と呼ぶが店員の印度人どおしでも英語で語り客の一組も見た目所謂印度人だが給仕とは英語にての会話。印度の多言語まざまざと見る。食事終り更に一杯となったがEast Endに珍しく客多く何かと思えば蹴球の中継あり。Thai Orchidレストランの路上にて夜風浴びつつM氏の薦めでチェコの麦酒Budvar初めて飲むが確かに旨い。米国のBudweiserの名の本家本元がこちらとか。面子が面子ゆえ香港の邦人業界のかなり公言できぬ可笑しな話尽きず。帰宅して深夜『ドクラマグラ』下巻読む。