富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼくのミクス 西条宇十

海外を頻繁に旅行する知己がSNSに書いてゐたが帰国後の体調不良から医療機関で診断を受けたところ「罹患している可能性が高い、ただし現時点では超軽症」との診断で、この場合まだ明らかな感染症状が見られないため精密検査も受けられず自主隔離生活なのださ…

僑冠上海理髪店閉業

星巴に寄つたら星巴もまず客の検温。アタシはマスクして入店したが一人のガイジンがマスクなく入店したら入店こそ拒まれなかつたがマスクないのであれば店内での喫茶ならぬ喫珈を店員に拒まれる。ガイジンはマスクして何うやつて珈琲飲むのだと当然の疑問。…

禁聚令生効

FCCに立ち寄ればバーもラウンジも卓間を広くとり閑散とした雰囲気といふか、そも/\客は数えるほど。 夕方になり中環から上環を抜け西營盤まで歩き家人と待ち合はせ京香餃へ。いくつもの食肆や酒場が店を閉めたり開けてゐても閑散かテイクアウト客目立つの…

農暦三月初四

今日の晩6時より飲食店に客席は通常の半分以下に抑へ卓間は1.5m空け毎卓4人まで、客も飲食時以外は口罩着用といふ制限開始。映画館やボーリング場にゲームセンターといつた娯楽場所、サウナやジムは14日間の営業停止。今晩0時以降の「多於四人以上公衆聚…

多於四人的聚集

上西区区議会議長の議員(民主党)が警官の個人情報をネットに流し煽動罪で逮捕される。この警官は去年の夏にインドネシア人記者をビーム弾で失明させた「加害者」ださう。それが警察内でお咎めなしの扱ひに議員は不満なのだらが上西区といへば反政府派多数…

1都4県とは

日本の新聞の社会面にはチャールズ皇太子と志村けんの感染が並んで載つてゐたが香港ではさすがに扱ひは違ふものゝ志村けん感染記事もあり。 ‪感染拡大で東京都が近隣4県と対策協議で何故、神奈川、埼玉と千葉の次が山梨で「山梨じゃなくて茨城だっぺよ」と…

東京五輪延期決定

次はこの延期五輪に晋三がまだ首相であるか?に関心が移る。 とにかく世界的に自宅待機が推奨される。メルケル独首相の言つた通りでワクチンも治療法もまだない中で我々にできることは感染を遅らせることだけで、そのためには感染につながる接触をしないこと…

西條宇十(さいじょううそ)『ぼくの五輪』

防疫対策で世の中もう全くワケがわからなくなつてきてゐる。そのなかで圧倒的な安定ぶりを見せるのが日本。昨晩、バンコクから羽田へのフライトで戻つた知己の某氏によればそこ/\の乗客数だつたさうだが羽田で健康申告書を書かされるでもなくほゞフリーで…

東京五輪音頭2020(お流れ)

香港での感染拡大で医療関係者は全市民に自宅待機を求め市役所は英国政府に倣ひ1週間であるとか食肆、娯楽場所の強制停業も検討だとか。かうした措置がどの程度効果あるのか?と思ふのだが例へばこんな(下図)のやうな見方もあり1人の感染者が誰彼と接触…

屯馬線

もはや脳裏まで疫禍に感染したやうに思考も誰彼との会話も疫病のことばかり。荷風散人や百鬼園の日記を読んでも健一の書き残したものも戦時中は何う思考停止にならぬやうにと努めつゝ何うしたつて何う生き延びるかとなる。それに近い思考停止感あり。だが戦…

香港瀕大爆発

こゝ数日の香港内での急激な感染増加。毎週土曜の朝はFCCで新聞読みを日課にしてゐたが、さすがに外出する気分にもなれず郵便の投函と宅配ボックスに届いてゐた珈琲豆の受け取りに近くまで外出したのみで陋宅に篭る。宅配は一昨日の朝、九龍湾のオリンピアグ…

農暦二月廿八日 春分

当初、大陸からの感染が恐れられ飲食店など「大陸人お断り」までされてゐたのが今では欧州からの感染恐れられるとは。ここ三、四日で海外からの帰港者感染著しく感染者が蘭桂坊で酒飲み遊んでゐたとか人気のフィトネスクラブにも通つてゐたとか口罩せぬ彼ら…

大流行縁起武漢 十七年教訓儘忘

香港で昨日の感染が25人と過去最大となつたのは近々外地からの入境を全面的に止めるのではないか?といふ危惧あり多くの在外の港人帰省増えたがゆゑ。感染率高いのであまりにもわかりやすいといへばわかりやすい疫病か。 香港ではこれだけ感染あつても中国は…

防倒灌

「防倒灌」で明日からの外地からの来港者14日隔離を伝へる新聞。物事への関心が疫禍ばかりに集まるところいろ/\な事象もあり。中共は紐育時報や華盛頓郵報など欧米のリベラル系新聞各紙の中共特派員から記者証取り上げ取材制限の措置。これに香港も含まれ…

口罩價とは

もはや世の中、疫禍でぐちゃ/\。林郑は3月19日から中国、澳門と台湾を除く外地からの全ての来港者に対して14日間の隔離措置と決定。台湾にしてみれば中国と一括りされるより他の外国と一緒にされた方がマシか(台湾はすでに香港からの来台旅行者を14日間隔…

完全な形での五輪実現

大公報一面トップ見出しにある「倒灌」はまさに字の如く灌漑が崩れ水が流れ入るさまで武肺が香港に(中国ではなく)海外からやつてくること。蘋果日報も香港でガイジンがますくせぬことに苦言。アタシもマスクすれば防疫には些か懐疑的でマスクしたからとい…

農暦二月廿二日

もう疫禍のニュースを見るのもうんざりな気分。少なくとも新聞でさっと目を通すだけでテレビの、殊に日本のバラエティ系の番組でのあれこれは見てゐると反吐が出るほど。気分転換に旅行もできず家飲みで酒の売り上げが伸びてゐるといふのはわかるところ。ミ…

常磐線復旧

「新型肺炎に打ち勝つ」と宣つてゐたトランプ大統領が米国の非常事態宣言。感染広がり政治責任問はれるより先に非常事態宣言の方がマシか。蘋果日報伝へるのは香港市役所による黎智英逮捕や東方日報記者シバキなど律政司で検察側の助言も聞かぬ鄭若驊の「高…

China’s first confirmed Covid-19 case traced back to November 17

昨年の反修例風暴から今年の疫禍で香港の不動産価格も下落。住宅はSARSに比べれば下げ幅小さいが過剰な高騰みせてゐた小売店の賃料、殊に大陸客の購買力高かつた銅鑼湾や尖沙咀は大型店舗の停業も相次ぎ賃料下落でも次のテナント見つからず。賃料高騰が異常…

農暦二月十九日

この疫禍が始まつてからもインドだとか埃及のナイル川下りにツアーで行く香港の、それも高齢者たちの意地。そこで集団感染。 余生の短さを思へば海外旅行格安の時節柄、知己と一度は印度、埃及の地を訪れておきたいか。 今ごろになつてWHOがやつと世界的なパ…

Come si fa una mascherina

习近平国家主席が武汉を電撃訪問で武汉防疫安定を誇示。国家主席の訪問でまさか人民が疫禍の苦境耐へかねて不満など叫んだら一大事で公安は徹底的に治安維持とは。 東京の意太利大使館の医師も務める畏兄・N醫生が達者な意太利語で簡易口罩の作り方を解説さ…

コロナの世界

週明けの市場は世界中がウイルスに感染。石油価格も下落止まらず。だが株価や油価で実際に自分の生活が直接何うなるといふものでもない気がしてきた。静観あるのみ。 一昨日の将軍澳での抗議活動で暴警が抗議方追ひかけ途中で取材中の記者に、まるで故意にぶ…

収束せぬ新型肺炎

大公報は抗議方で2.6頓の爆薬あり「攬炒」(死なば諸共)で疫禍を利用して市民を「陪葬」企むと騒ぐ。 香港大學の袁先生曰く今回の新型肺炎は収束が難しく香港で4週間新たな感染がなければ中学以上の学校再開、幼稚園と小学校の目安はさらに2週間、市民がマ…

McCoy Tyner R.I.P.

ダイプリ号で感染した香港人乗客が「客死日本」。このニュアンスには当然、もし日本政府のダイプリ号防疫が真っ当な措置であつたら、もしこの乗客が早い段階で香港に戻れてゐたら?といふことが「客死」の言葉に含蓄あり。 ダイプリ号の姉妹船が米国西海岸沖…

石にもすがる我が祖国

日本政府の防疫対応も「いったい何なんだ?」と疑問視されるが各国も混乱。タイでは香港からの渡航者に対しての対応を急きょ突如前倒しでタイに向け出発しようとした旅客が空港でタイ到着即隔離と知らされ立ち往生。インドにツアー旅行した老人ら集団感染で…

香港電台

「中韓訪日客強制隔離両週」と「日本政府暫撤免簽」でどちらを新聞の1面トップにするか。何う考へても小学2年生でも前者の方が重大だが大公報が港澳のビザ免除を1面トップにして、しかも「旅行代理店に大打撃」と……そっちかよ。習近平訪日延期発表と同日…

啓蟄

湖北省に滞在してゐた香港市民二百余人の香港帰還につき香港市役所が包機(チャーター機)誂へ実行に感染リスクから疑問視する声もあるなか大公報は「5つ星級」の対応を絶賛してみせる。これも一重に内地と香港の理解と協力あつてのもの。この疫禍での香港…

水戸

昨日は羽田到着時の気温は摂氏16度で暖かつたが今日の水戸は摂氏9度。冷たい風も強い。母が朝から病院に検査に行つたので、その市中の総合病院に検査の終はる時間見計らひ寄ると市中は疫城かといふほど人の気配もないのに病院は年寄りでまぁ芋を洗ふやう。…

疫禍帰省

大公報は香港仔の水上レストラン〈ジャンボ〉の停業を逆権運動での勇武派による暴力行為だとする。小売業の深刻な不況は全てその所為。 警察トップのTK鄧が疫禍隔離施設で警備中の警官慰問で久々に記者相手に立ち話。警察暴力に対する数多の質疑に対して数十…

珍寶海鮮府舫停業

一昨日晩も抗議活動で115人が逮捕され去年の夏から7千人以上が身柄拘束されたのだが当初、香港市役所の説明では活動家は3千人程度で2千人を取り締まれば運動は収束に向かふと言つてゐたのだが。 李怡先生の著作『香港はなぜ戦っているのか』が日本で出版とな…