富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

閏年二月廿九日(日)薄曇。昼まで睡眠貪る。インフルエンザの後遺症か咳止まず咽痛。昼に額縁掲げる作業。拙宅の食堂は旧来倫敦地下鉄のポスター張った場所に北京市街図、居間のKeith Herringのポスターをその倫敦地下鉄と交換しHerring氏のは廊下の酒瓶置…

二月廿八日(土)薄曇。さすがに昨晩の九時間の痛飲に疲れ昼まで朝寝貪る。午後九龍に藪用あり終って地下鉄九龍站隣地のゴルフ練習場訪れ打ち放し終えたH君とZ嬢と会いこのゴルフ倶楽部経営のThai Maryなるタイ料理屋。屋外のテーブルに寛ぎ黄昏から宵とな…

二月廿七日(金)快晴。未明に数年ぶりのかなしばり。何か重いものに押されたが如く身体の自由きかず部屋には魑魅魍魎の如きものが宙をまわる。気温摂氏廿二度で湿度61%と爽快ながら九〇年までの天候記録によれば過去最高は当時は18.3度で平均湿度湿度79%…

二月廿六日(木)晴。昼に太古坊の「袖山」丼物美味いと評判聞き立寄り鮪漬け丼にも惹かれつつ鯵の丼飯食す。美味だが胡麻油絡めすぎ多少鹹ひのが難。嘗て「耕」といふ日本料理屋あった場所で太古坊にて最も海沿い、東海隧道の入り口、Quarry Bay公園に近き…

二月廿五日(水)薄曇。インフルエンザ昨晩より快方に向ふ。香港の愛国論問題をからめ七月の民主派デモについて日刊ベリタに久々に記事書く。当然のようにすでにビクトリア公園の会場は他団体が予約済み、とか。本日はさすがに倦怠感あり痰がひどい以外は熱…

二月廿四日(火)曇。インフルエンザで終日臥床。『ナンシー関大全』読了。 ▼築地のH君、依然「牛丼」の販売続ける吉野家築地店へ行けば二十人ほどの行列。並んで食ふものに非ず、程度の牛丼だが国産牛肉使用のため一杯500円。早い安いどころか並んで遅…

二月廿三日(月)薄曇。昨晩に咳がひどく今朝起きれば身体の怠さといいまさに風邪の症状。服薬し昼まで誤魔化してみるが検温せば38.8度もあり養和病院。N医師に典型的なインフルエンザ、今年のは福建風邪だそう、と診断される。急ぎの仕事の資料のみ金鐘で…

二月廿二日(日)晴。朝より終日藪用あり。藪用の合間合間に原武史『大正天皇』(朝日選書)読む。丁度ミニバスで天后に着き残り数章ありヴィクトリア公園のベンチにて太陽の陽光に汗ばむほどのなか読了。原武史は明治維新から敗戦までの「近代天皇制を天皇…

二月廿一日(土)薄曇。South China Morning Post紙の土曜日名物のClassified Post(求人広告欄)かつては土曜日のみこの求人広告がため売上げ伸びると言われており(ある程度以上の求人は英字紙にしか載らず) 九七年のアジア通貨危機以前は一六〇頁だかあ…

二月廿日(金)曇。何も予定なき日。本当に何もないといふのは何ヶ月ぶりか何年ぶりか。何もない。高所恐怖症でなかなか「よし!」といふ気にならず汚れ気になる窓拭き。窓に安全防止のフレームなどかつてあったが風景をば邪魔する為に取り払ってしまひ眺め…

農歴一月廿九晦日(雨水)。晴。冷房なしには蒸すほど。余はかなりの珈琲愛飲者にて珈琲は日常茶飯事のためいちいち日記にも綴らぬが二時間を越える会合だので珈琲など期待できぬ場合はタイガー魔法瓶のMMA-200といふ小型高性能保温水筒に珈琲持参するほど。…

二月十八日(水)。朝の気温十八度、昼は廿三度とか。濃霧がどんよりと山を隠し何時の間にか香港らしき春より夏の気候。そごうの大分フェアで吉野鶏の豊後とりめし、あり。美味そうだが大分で鶏インフルエンザの報道あった翌日に、とは売るほうも不運。夕方…

二月十七日(火)晴。夕方に百年ぶりに灣仔道の麦Qにて担々麺。依然、香港では珍しく麻辣(山椒)たっぷりだが店で曾て聞こえた四川訛りがふと気がつけば広東語、店員の顔眺めるに誰も嘗ての四川の田舎女に非ず。開店からかなり儲かり店を他者に転売か、き…

“Lost in Translation”

二月十六日(月)薄曇。Z嬢とフランシス=コッポラの娘が監督の“Lost in Translation”観る。崇高なほどロマンチックで繊細な映画(紐育時報)などと宣伝するが、日本へサントリーウヰスキーのCM撮影にやって来た中年のハリウッド・スター(ビル・マーレー…

史上初の港澳競馬開催

二月十五日(日)晴。昼まで未整理の資料など片付け。本日は港澳競馬史上画期的なる日。マカオ競馬の馬が香港に参戦。これまで利益衝突と犬猿の仲の港澳両馬會も互いの売上げ減少の原因が相手の競馬開催でないこと(当然!)漸く理解し寧ろ競馬開催日さえ重…

二月十四日(土)快晴。気温廿数度まで上がり日向にて半袖シャツ一枚でも汗ばむ程。夏到来。急な気温上昇にこの時期特有のHazeがかり北角から見て中環の超高層建築も霞がかるほど。Hazeに適す日本語なし。熱帯靄か。歌舞伎の橘屋さん二年前に来港のおり香港…

二月十三日(金)晴。早朝に養和病院。Viral Gastroenteritisより回復せず昨日よりdiarrhea特有のevacuationを伴わぬgasのみ腸内目まぐるしく動き回る症状続き医師の診断請えばdiarrheaの症状としては回復期にあり暫し服薬にて治癒の見込みとのこと。富柏村…

二月十二日(木)晴。臥床。薬の所為か夢も濃厚。何処か地方の、けして遠くはなき守谷といふ地名は知っていながら訪れたことなき土地訪れる。叔母の家近し。昨今どの都市も商店街など人気もなく閑散とするのに比べ此の守谷の市街は終戦直後のドヤから開発始…

二月十一日(水)昨晩より身体怠く風邪の初期症状かと思ったが今日になり昨秋のウイルス性胃腸炎だかで入院した時と同じ症状であの時ほどひどくはなし。養和病院に参り医師の診断請ふが眩暈防止にと珍しく注射施されこの直後に眩暈ひどく一瞬歩けぬほど。医…

二月十日(火)晴。気温十五度位迄上るが風強く寒さ昨日などより更に厳し。ジムに寄る時間もなく遅く帰宅し夕餉に鍋。十年以上前に香港を離れ米国に戻る某氏夫妻に譲られたる頑丈なる電気式鍋先日終に変調来たし象印の直火に掛るも可の鍋購ひ初めて用いる。…

二月九日(月)寒さ続くが久方ぶりに晴れ渡る。昨日の長距離走で体力虚弱。走行よりも殊にレース終了後の寒さの由。文藝春秋三月号読む。塩野七生がイラク派兵について語り十年ほど前に一度だけ防衛大の卒業式に来賓として出た塩野が興味もったはこの式に首…

香港マラソン

二月八日(日)雨。気温摂氏八度。近所のO君と待ち合わせ尖沙咀。香港マラソン。97年から?か初回が10kmで翌年よりのハーフ連続出場。今年は例年にも増して斤量あり確実に七年前より7kg増量の上に走り込みなど全くしておらず体脂肪率22%と我ながら唖然。而…

二月七日(土)曇。気温摂氏十度。午後九龍に藪用ありそれまで何するでもなく過ごす。地下鉄乗れば早いところ九龍バスの新型バス(先日ミニカー購入)に乗るべく土曜午後早くは雨で道も渋滞し一時間余。乗心地は確かに快適。復路の地下鉄でまでで大嶽秀夫『…

二月六日(金)已然厳寒。晩にバス路線勘違いして天后。上海弄堂にて昆飩麺食す。老女将生粋の上海人にて買物より戻り同郷の客見つけ上海語での正月話に花咲くを眺めるも愉快。晶晶甜店にて元宵より一日遅れにて湯圓食さむと湯圓芝麻糊。慌てて尖沙咀の文化…

陰暦一月十五日。元宵。古来灯籠愛で湯圓食す日也。雨。気温摂氏7.8度の極寒。この気温は尖沙咀!の天文台での測温にて当然何処も彼処も尖沙咀より気温低し。『週刊香港』に連載の「老舗の風格」ファイル上網。晩にケーブルテレビ『我的香江歳月』(私の香港…

二月初四日(水)小雨。暦の上では立春ながら気温摂氏十度の極寒。朔日に綴りし台湾大新書局の新詳解日華辭典。大新書局の出版物多く扱ふ三聯書店(中環はビクトリア皇后街の本店は最近品薄にて老朽化も著しく中環 D'aguilar街の新店充実)にもなければ尖沙…

二月初三日(火)寒さぶり返し気温摂氏十三度まで下がるとか。昼前に寒冷警報発令され明朝は摂氏十度と極寒とか。香港は幸い未だ直接の感染なし。野鳥に詳しきH氏に「米埔の野鳥保護区が暫定閉鎖」と聞き世界でも有数の水質汚染なる珠江河口に位置する世界…

二月初二日(月)暦といふのは確かなもので初春に陽気目出度くまた明日から涼しくなると予報こそ言へ今朝は気温摂氏十八度に至り昼には廿度とか正月に市街はひっそりと静まつていたものが今朝は漸く学校始業し早朝よりの学生どもの通学賑わい市街漸く日常の…

二月朔日(日)曇。禽類の流感騒ぎにて中環の金庸記の焼鵝今日明日にて断貨=供給途切れての品切れ、と蘋果日報一面トップ。数年前の禽類流感にても数ヶ月に渡り金庸記の焼鵝供されず。今日は「最後の」焼鵝に客の殺到見込まれるが予約ですでに菜単(メニュ…