富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Wooloomooloo Prime

fookpaktsuen2016-03-10

農暦二月初二。小雨。昨日からまた気温下がり始め今朝は摂氏15度ほどで晩にかけ10度まで下がるといふ。早晩に尖沙咀ハイアットリージェンシーのChin Chin Barは 2 for 1 ではなくなつたわけで久々にBiergartenに獨逸啤酒飲む。さすが獨逸人の仕切る酒場の清潔さは快適。The ONEの最上階にあるWooloomooloo Primeで信州長野H氏に生牡蠣とステーキご馳走になる。Dry Aged(乾燥熟成肉)なるもの初めて食したが成る程、肉の旨みの凝縮には驚いた。この食肆、ステーキの大きさは12ozだけ。やはり美味しいが量の多いフレンチフライと一緒に食べ残しのステーキも持ち帰り。尖沙咀から香港サイドまで一望の絶景で乾燥熟成肉の12ozがHK$400はリーズナブルな価格。食後にバーBに飲む。何度も満席で入れず、だつたが今晩は少し空いてゐる。若いバーテンダー見習ひ君の緊張ぶりに尋ねると二週間目。H氏とは昔からの競馬仲間のN氏も出張で来港中で合流。お二人を残し半夜三更に帰宅。
▼昨日の大津地裁の高浜原発運転差し止め判決につき「原発と共生 また遮る」と見出しは涙ぐましい。他にも「ゼロリスク押し付つけ 最高裁判例を逸脱「地裁 乏しい科学的根拠」「常軌を逸した地裁判断だ」と。常軌逸してゐるのは貴紙なのだが。産経といへば斎藤美奈子女史も産経がコラムで米国共和党の大統領候補に成りかねぬトランプ氏に対して「歯切れがよいといっても、その主張は過激、排他的で暴言、失言を連発」「この人物では日本の安全保障に悪影響を及ぼすとの懸念がもたれよう」と書かれてゐることに「それは御紙のことだろう」と。
大麻摘発「2015年は半数が10〜20代 危険ドラッグから移行か」と日経(こちら)。摘発者増を憂ひてみせるが2千人超えは2010年以来で珍しくもなし、半数が10〜20代も2012年同様。つまりけして大きな変動はないのだが「合法ドラッグが危険扱ひとなつたことで大麻への移行があつた」といふ認識ありき、で記事が書かれてゐないか。危険ドラッグをもう一度、合法にすれば大麻増えないのでは? また同じ日経で「危険ドラッグ「ラッシュ」密輸容疑」で韓国人逮捕といふ記事(こちら)。夕刊では「最大量を摘発」と見出しにあるがラッシュも危険ドラッグ扱ひ以前で普通にセックスショップ等で販売されてゐた頃の輸入流通量を考へれば「最大量」と騒ぐのも変と日経さんも気づいて記事のニュアンス変へたのkしら。いずれにせよ「危険」ドラッグだ大麻だと必要以上の危険視の増幅。
▼国連の女性差別撤廃委員会が皇位を継げるのは男系男子のみとして女性天皇認めない皇室典範を問題視、見直し求める提案に日本政府が抗議し最終見解では削除。問題は「近代に作られた」天皇制の皇室典範で男子皇位が定められてゐること。これが本当に伝統的な慣例だったら言ひ逃れも易いのでせう。