富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

東日本大震災から5年

fookpaktsuen2016-03-11

農暦二月初三。朝の気温は摂氏十度。陽暦三月十日も過ぎたと思ふと寒い日が続く。311の東日本大震災から5年。まだ5年、もう5年。あの惨禍で日本も変はるか、と期待したが自然災害は人間を逆な意味で強靭にしてしまふ。あの大震災がなかつたら晋三の「強い日本」などに期待することもなかつたはず。晩に紅磡で夕食兼ねた打合せありハッピーヴァレイの総站から117といふ海底隧道バスに乗る。丁度早い退勤時間といふこともあつたが17:30発のバスは始発から混みハッピーヴァレーの町中の停留所1つで客拾ひ養和病院で満員。これで紅隧に入つてしまふので紅磡が近い。竹乃里といふ日本料理屋に飰す。晩十時には帰宅。
自衛隊統合幕僚長の河野克俊氏(311の当時、統幕副長)の回顧談(毎日新聞?)

福島原発が危ないと最初に我々に知らせてくれたのは実は米軍だ。当時、米原子力空母「ロナルド・レーガン」が三陸沖で活動していたが原発周辺の情報収集に当たっていた艦載ヘリコプターが「原発事故があった」と母艦に知らせたようだ。私は当時のフィールド在日米軍司令官からの電話で初めて原発から放射性物質が漏れていると聞いた。

日本の安全保障に関する国家的秘密……といふか誰でも明白な事実。国軍のトップですら未曾有の大災害で核禍の情報得てをらず、事実刻々と伝へてくるのは霞が関ではなく米軍。311の日に三陸沖に米原子力空母が活動してゐたことすら私ら民草の全く知らぬこと。日本では東京新聞を除けば311から5年は粛々と、の報道が多いが蘋果日報には

東電至今主要是泵走反應堆內的輻射水,以免反應堆過熱,但如何處理泵出的近100萬噸輻射水是一大挑戰。專家更擔心那些放在核電廠附近的貯存缸會洩漏輻射水到海中。而反應堆仍洩漏輻射到地下水,受污染的地下水再流入太平洋,東電正建造全球最大的冰牆,希望能堵截地下水流入損毀反應堆底部,以免受污染。雖然經歷福島核災,首相安倍晉三昨日表明日本「不能沒有」核電,因為國家資源少,只有核電才能保證能源供應穩定。

と核禍、日本政府の対応の遅れ、そして原発推進について指摘あり(福島核災5周年反應堆仍釋出輻射)。SCMPの社説“Five years after triple disaster in Japan, there are some lessons still to be learned”(こちら)も
A new nuclear regulatory regime is in place and reactors will gradually come back online, although it will take time for confidence to be restored. But Japan will not properly be prepared for the next disaster unless authorities overhaul their practices and ideas.
と核禍についての言及を忘れない。
▼李怡先生の蘋果日報の連載時評(世道人生)より「國家重要還是法律重要」立憲主義の何が大切か、について。国あつて……ではない。

政治重要還是法律重要?政治是恒變的,法律是不變的。如果法律按政治需要不斷改變的話,即使審判符合當時大多數人的願望,人民由於缺乏不可動搖的法律權利,就無所適從,社會也沒有穩定基礎。其次,是國家重要還是憲法重要?國家主義認為沒有了國家,甚麼憲法、法律也不存在了;但民權主義則認為,沒有憲法,或憲法成為掌權者的玩物,國家的存在就沒有意義。歸根結柢,是國家重要還是人民重要?是沒有國哪有家呢,還是沒有人民沒有家哪有國呢?如果江山是執政黨打出來的專權政治,那麼答案就是前者;若政府是由人民投票選出來的,答案就是後者。
愛因斯坦說:「國家是為人而設立的,而人不是為國家而生存;國家應是我們的僕從,而我們不應該是國家的奴隸。」