富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-03-09

農暦二月初一。午後大雨ののち晴れる。早晩に尖沙咀。信州よりH氏来港。日本から3万円弱のパッケージ(元値は1.8万円でLCCだつたため8千円だか払ひCXにされた由)で荃湾のパンダホテル宿泊、シャトルバスは尖沙咀と連絡。Hyatt RegencyのChin Chin Barに寄ると午後6時でほゞ満席。何ごとか?と思へば辛うじて空いてゐた卓に案内されると本日はブラインドのワインテイスティングで4本の試飲をして頂けます、といふ。事情は、これまで Two for One だつたハッピーアワーの見直しで、その「ごめんなさい」で本日かぎりのワインお振る舞ひ。もしこの無料のテイスティングだけで席を立つこともできるのか、さすがにそれも気が引けてH氏と一杯ずつ飲む。四川料理の満江紅に飰す。家人も来て鼎談。北京の烈酒・二锅头を飲む。小布施の和菓子など土産頂く。雨止まず。
▼震災復興について積極的な発言続ける小熊英二先生、朝日の東日本大震災5年「社会の再生」(こちら)より引用。

復興支援の対象は、被災者個人の生活再建よりも、地方公共団体によるインフラ整備でした。堤防やダムを作り、物理的な防災を目指したのです。人口が増え、経済成長が続き、放っておいても新しい産業が育つ時代なら、それでよかったでしょう。しかし、いまは社会の状態が全然違う。(略)復興とは本来、被災地に持続可能な社会を再建することだと思います。たとえ人口が半減したとしても、そこである程度、回していけるような産業なり社会構造なりを目指す必要がある。身の丈に合わない大きい街を目指すのは、かえって失敗のもとです。まずは、半世紀前に決まった復興の枠組みを、根本のコンセプトから改めるべきでしょう。防潮堤をつくり、盛り土をして、きれいな街にすれば人が増えるとは限らない。かえって逆効果のこともあります。

本日、大津地裁が再稼働の高浜原発運転差し止めの仮処分決定。明日、停止。