富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-08-05

八月五日(日)さすがに旅の疲れか(って疲れるような旅でもないが)昨晩二時過ぎまで片づけものしていたから今朝起きたら八時。朝は晴れていたが曇り始め小雨から本降りとなり昼には雷雨甚だし。午後また晴れて裏山に入り10kmほど走る。ここぞという時に(体重が多少軽いと体力消耗も少ないから)疲れておらず速度が上がるのだから楽しい。書店で朝日カメラと日本カメラの8月号受け取り。ジムに一浴し帰宅。早晩に科学館にて松本人志大日本人』映画上映ありZ嬢と参観。週刊文春だったかしら、この映画に対して酷評あり。岡田斗司夫は絶讃。アタシは「面白い」。『大日本人』を映画か、笑えるか、の尺度で測れば、なんで1,800円も出して(って香港ではHK$50だが)、とか「どこが面白いねん」だが、インタビュー形式のドキュメンタリーに仕上げたセンス、それがまた冒頭のカメラ回しながらのインタビューアーと大佐藤(松本人志)のまだ打ち解けなぬ雰囲気が取材を通して最後にはタメ口になり大佐藤の表情が豊かになってゆくところ(きちんと順撮りの由)。大日本人が日本を救うために戦っているというのがタテマエで実は事務所に抱えられ戦闘場面中継のテレビ番組(深夜枠)の視聴率が重要でスポンサーの宣伝シールを身体に貼る(そのスポンサーが「白い恋人」だったり「カバヤのジューシー」や線香の春日香……と面白い)。大日本人が日本を救うがために闘う敵に「北朝鮮が出自らしき獣」がおり、それに大日本人は立ち向かえず助けてくれるのが「米国が出自らしい」ウルトラマン一家(この発想がじつに政治的)。そしてエンディングでの延々続くM78星雲でだろうか、大日本人招いたウルトラマン一家の楽屋話的な会話の可笑しさ。映画終わりAustin街の北京水餃に食そうと向えば廃業か、確かこの場所という店舗は漢方薬屋あり。並びの豊圓という韓国料理屋に食す。かなりの賑わい。かなり塩辛いのがアタシらは鳥渡、閉口。
小田実の先月末の逝去を今日の新聞で「葬儀のあとに追悼デモ」という記事で知る。葬儀委員長が鶴見俊輔大江健三郎井上ひさし加藤周一土井たか子、ドナルド=キーンと錚々たる中道左派の面々。高校の頃に小田実小澤征爾本多勝一あたりは「なんでも見てやろう」的必読図書であった。
黒門町といえば八代目文楽師匠。黒師匠といえば快楽亭ブラック師匠、の「出直しブログ」が面白い。ブラック師匠が色紙に何気なく書いた一言だけ抜いても「皇室民営化」「共産党に乳頭」と笑わせられる。

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