富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-08-10

八月十日(金)夜半より雨歇まず。本日より日曜まで湾仔のコンベンションセンターにて香港高級視聴展(HK High-End Audio Visual Show)開催あり。参観。我が家は十数年前に深水?の鴨寮街にて購入せしSansuiの中古真空管アンプが当然のように数年前に壊れ、これがいずれ壊れると見越し日本から運び込んでおいた30数年前のヤマハのA-1なるアンプ(当時10万円)で今も急場凌ぐまま。すでに不調箇所幾つかありLPも聴けず。そろそろ買い替えねば……と想うがアンプは伊太利の真空管Unisonが美しいとかスピーカーはThielが欲しいとか。それぢゃ「ライカより高い」。さすがに、展示会場でハイエンドな現品を眺めてその音を聴いてうっとりするばかり。それにしても欲しい。オーディオテクニカは中国語だと「鐵三角」なのだ(カッコよい)。この展示会、オーディオメーカーだけでなく何故か地場のCD屋も何軒か出店しており信昌唱片のブースで全く得たいの知れぬBrilliant ClassicsというマイナーレーベルのHistoric Russian Archivesというシリーズ(どうも莫斯科放送かどこかの放送局に眠っていたコンサート実況録音かき集めた物らしき)でロストロポーヴィッチの10枚組とキーシンの4枚組、14歳からの若きキーシンの演奏収めた5枚組を購う。外れてもCD1枚HK$40くらいだと思えば。ところでこの展覧会の入場料HK$50で試聴用CD1枚付き、信昌唱片でもHK$300以上お買上げで試聴盤CD2枚くれるが、いずれも聴くに値せず。ただ信昌唱片でくれたバスター=ウィリアムスのトリオで“Griot Liberte”というCDは聞き応えあり。なぜそれが無料で?と思えばSA-CD(スーパーオーディオCD)という企画で香港ではほとんど普及しておらず(アタシも初めて手にした)その再生機能のプレーヤーがないとただのCDなのだが。で香港ではデッドストックとなったSA-CDのため無料で放出の由。ジムで一時間の有酸素運動。なんだか世の中の動きが慌ただしい、と思えば台風の8號警報発令。台風は香港掠めるどころか遠方を抜け一昨日であったか1號警報で終わった筈。また次の台風?と思えば一旦通り過ぎた台風が香港から160kmだか西南で180度折り返しての逆襲。かつては台風が初夏に当たり前に何度も襲った香港で8號警報発令が3年ぶり!も異常気象だが一旦通り過ぎた台風の折り返しも、その迷走ぶりもこれも異常気象ゆゑか。台風でも済ませばならぬ用事済ませている間に緊急帰宅の交通機関の混乱や道路の混雑も解消の幸い。中環ではMTRの混雑で2時間の混乱続いた由。幸いジャスコの食品部が午後6時まで営業しており晩に冷奴と鰻丼にありつく。鰻はアタシの好物は築地の宮川本廛の蒲焼きだがまさか香港でそういうワケにもいかずスーパーの鰻の蒲焼きを「ためしてガッテン」で紹介された「調理済みの蒲焼きをおいしくする方法」で調理してみると実際に美味。台風の晩で珍しく午後七時からのテレビ観る。翡翠台にて香港電台製作の「想一想香港」という社会派番組がそれ。今晩は「香港と中国の関係を密接だが自由の尺度や社会通念など差異もあり」といったところで上手にまとめてはいるが確かにこの内容は親中派から見ると「癪に障る」もの。だから香港電台が首根っこ押えられ悲鳴を上げるハメとなる。今日購入のCDから14歳のキーシンの演奏でプロコフィエフの協奏曲3番とピアノソナタ6番、ロストロポーヴィッチプロコフィエフの「チェロとオーケストラのための協奏曲」(莫斯科フィル)など聴く。
安倍内閣全閣僚靖国神社15日参拝見送り、50年代半ば以降初めて(共同通信)。
塩崎恭久官房長官  「私の信条でいつも決めていること」
伊吹文明文科相   「宗務行政の所管大臣として、公平を期すため」
冬柴鉄三国土交通相 「宗旨が違うから」はさすが公明党
溝手顕正防災担当相 「行ったことがない」
山本有二金融担当相 「公的立場の参拝は歴史的経緯からアジアの政治的安定を害する」
外遊など公務で参拝できぬとせしは麻生太郎外相、高市早苗沖縄北方担当相、柳沢伯夫厚生労働相ら。この判断はこれはこれで良いが参拝する時はずらりと居並び参拝せぬとなるとまた同調。参拝するもせぬも、いずれにせしても、そのブレが節操の無さの証左なり。

富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/
富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/