富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦閏二月朔日。曇。今年は閏年で閏二月あり。これで翌年の暦はぐつと遅くなり正月が二月後半となる次第。閏年には何か起こるか。昨晩は亜扁総統の当選演説聞いて早寝。今朝のテレビで報道見れば怒り収らぬ国民党支持者ら各地で抗議活動あり。連&宋の二人も坐り込みに参加。連戦氏二度の総統選敗北で而も前回は20数%の得票で亜扁、宋に次ぎ与党国民党候補ながら実質上の最下位で今回は亜扁と迫った宋を副総統候補として宋の親民党支持票含んでの敗北にもはや己の政治生命断たれたと痛恨ゆへか昨晩よりかなり感情的になり今日も台北総督府前の集会では激情呈に支持者前に民進党の選挙捜査など罵る姿あり。最も大きな矛盾は前回総統選での三位候補が二位候補を副総統に指名して一位当選者=現役総統に挑むといふこと。結果論だが(政治バランス上無理だろうが)宋君をば総統、自らが副総統であれば確実に勝っていた選挙。本日。朝、もう第28回にもなろうといふHK Distance Runners Club主催FILA後援のMount Butler Raceあり余は5回連続……エントリーして今回が初出場。バトラー山の周囲を黄泥涌の水塘より陽明山荘に駆け上がり下って大潭の水塘、パーカー山の峠まで登りパーカー山道下りSir Cecil Ride、寶馬山の裏手を回りJardine's Looloutの住宅地の裏手より黄泥涌に戻る15kmのCross-Country Run(地図)。これまで出場した知人は皆口揃えて下手なハーフより過酷と、その言葉に怯えるが二千人も参加者おれば気軽なランナーも少なからず余が末尾を走ることにもならぬ様、さすがに出発の上りはつらいが大潭は比較的傾斜の浅い上りで負担にはならず。一時間四十分台でゴール。急いで帰宅して競馬予想。昼にZ嬢とQuarry Bayの來記で車仔麺。午後沙田競馬場。香港ダービー開催あり。全天候型パドックの建設で設備狭い上に中国からのかなりの観戦客がメンバー席にあり混雑甚だし。緒戦3レース外すが4Rで今日の賭け分くらいは十分な儲けありひとまず安堵して重賞レースに臨むが7R芝1600mのThe Chairman's Trophy(G2)は倍率悪いがAllan厩でDoleuze君騎乗の好彩が調教の時計よくこれを今年絶好調のCruz厩でCoetzee騎乗の一番人気Bullish Luckと賭けるが勝者は昨年のダービー馬で香港国際カップ(G1)でも三着入賞の香港の最強牝馬Elegant Fashionが一着。人気は三番と揮わずながら馬番は最下位の14番は126磅の平磅賽でありながら牝馬ゆえの4磅減でratingは実は好彩と並ぶ123で事実上の最強馬。それがつい14番にあり余の見る目もなし。香港ダービー(芝2000m平磅賽)はCruz厩のLucky Owners、Moore厩で騎手Whyte君初ダービー制覇の期待かかるTiber、これにDanehill産駒のRoosevelt、数ヶ月前に急逝されたジョッキークラブ前主席Allan李福深氏の持ち馬Saturnあたりが人気馬。今季はCruz厩が重賞レース殆ど押さえているが3戦2冠1亜0負のTiberはWhyte君騎乗の上に1枠でLucky Ownersが4歳馬で早くも14戦7勝、而も12月の香港国際マイルで優勝といふ耀かしい成績ながら気になるのはこの12戦といふ走りすぎ具合。伝統的にダービーは7、8戦くらい経験、つまりレース走行距離の計で2万米未満くらいがベストなわけでLucky Ownersは走りすぎとレース前の返し馬での大暴れに遭遇して余は消してTiberで押さえにShaneといふ17倍だかの馬を入れたのはこのShaneこそ今回の余の注目の穴馬。で、結果はTiberが来たがLucky Ownersが実力差かがっちりと刺して堂々のダービー馬の栄光。Tiberは二着、余の期待のShaneは最後直線で後尾より予想通り上がってきたが惜しくも首差で四着。9Rでちょっと儲けて帰宅。Z嬢と昏晩にNicholas Feuillatteといふ三鞭酒飲む。ダービーの終った日曜日の晩に最高の雰囲気だが見てしまったテレビが地元ケーブルテレビの娯楽台でテレ朝の「黄金伝説」でしかも汚宅拝見(笑)。よゐこ濱口優君が謎の汚宅の女家主と三四十年前のジュースなど飲むの見て三鞭酒ではこっちまで同じ味に思えてならず。自家製の牛丼食し(汚宅でなく拙宅の話……笑)さすがに朝のレースと午後のダービーに疲れて早寝。