富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2013-02-17

農暦正月初八。幸はひ宿酔ひはないが遉がに飲み疲れ。日曜の静かな公邸でご執務。晩に昨晩のマカオソウルからお持ち帰りのハムとチーズ。女将さんが食べ残しを本当にため息が出るくらゐ丁寧にオーヴンペーパーとラップで丁寧にまとめてくれてゐた。食べ物を祖末にしない徹底。今晩は休肝のつもりがVasse FelixのCab Sauv 08年を数杯だけ。NHKの録画で「團十郎さんを偲んで」見る。音羽屋と山川静夫がゲスト。團十郎襲名の助六は立派だつたし口跡に難あるのを克服しての外郎売勧進帳海老蔵時代のものに比べ何と上達したことか、と思ふ。それにしても「幡随長兵衛」など「偲んで」で放映しなくても……。1990年ころ神南の音芸部で、かうした番組づくりに手代の如く糊口凌いでゐたころを懐かしく思ひ出す。
▼FT紙にまで“Kabuki theatre in Japan”と話題に。“In a pickle”と題して(こちら
Now, its rebellious, earthy origins have long been pickled in artistic tradition, as Donald Richie, a scholar of Japanese culture, has put it. Only the Kabukiza’s reopening will tell if the new generation can preserve this tradition, while modernising it enough to entice younger audiences back.
と憂ひ。ところで播磨屋娘と結婚発表の菊之助君「昨年十二月に勘三郎のお兄さんが亡くなって勘九郎さん、七之助さんの必至な姿を見て私も早くしっかりした家庭を持たなければいけないと痛切に感じ結婚を申し込んだ」って。
▼「かつてのドル安やユーロ安に日本は文句をいわなかた。今、円安に苦情を言われる筋合いではない」などと、チンピラやくざの喧嘩ののようなことは努努言わないでもらいたい。債権大国の通貨政策に必要なのは節度と品位だ。薄っぺらな仁義ではない。(浜矩子)