富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

五月十六日(火)台風シグナル警報1持続。昨晩は午前十二時半くらいまで文藝春秋読み寝入って二時間で電話に起こされ午前三時には突然で現場。魚河岸の朝は早い。着の身着のままのため朝一度帰宅したが復たすぐ現場に戻り晩に至る。さすがにふらふら。所属するランニングクラブの隔月の定例会あり銅鑼湾の日本料理・湖舟。なにせランニングクラブなので、とあっさりめの料理で而も低予算でお願いしてしまったが親方のS氏にかなり奮発していただく。ほんと最近は二次会、ましてや三次会なんて感覚がまったくなくて午後十時台に帰宅。さすがに月曜の朝からで二時間しか寝ておらぬゆゑ朦朧として帰宅と同時に臥寝。
▼十四日(日)の新嘉坡。Singapore Airlines Int'l Cup 2006でコスモバルクが優勝。香港では昨年のChampions Mileにて十着であったが海外での名誉挽回。新嘉坡は当地の高岡厩舎、ダイヤモンドダスト馬も5着と奮闘は馬主である村上さんおめでとう、そして何よりも新嘉坡の競馬を日本と結んだ齋藤さんを祝福しなければ。当日の様子は齋藤さんのブログであざかやかに伝わってくる。競馬といえば、香港では、サッカーのワールドカップ開幕前に香港ジョッキークラブの営業について。03/04年は競馬の売上げHK$650億に対してサッカーはHK$161億であったが翌年は競馬がHK$627億と下落に対してサッカーはHK$267億と健闘。今季はW杯開催でサッカーでHK$400億と期待大。競馬開催のための甚大なるコスト、かたやサッカーでも「他人の褌で相撲をとる」と言うのだろうか。コストだけで考えたら競馬などできぬ。日本ではサッカーのtotoなどかなり不振と聞くが。
▼1966年の5月16日に「五一六通知」が発表され文化大革命の幕が正式に切って落とされる。それから今日でちょうど四〇年。香港の新聞にも連日、文革特集の記事あり。見入る。だがもはや文革も歴史で若い読者に「文革とは何か?」の解説も散見される。当時、クーガー7だの短波ラジオで北京放送の日本語放送で連日、文革の熱気をば勝手に感じていた我が身。中共内部の権力闘争としても、あれだけの民族運動になり数ヶ月で一千万人を超える紅衛兵天安門広場に集まる。何がなんだったのか、改革派右派がなぜあゝも見事に粛清されたのか。正直なところ誰もいまだに解明もできず。それが出来ぬかぎり天安門毛沢東の肖像が外されぬことだけは確か。土民は炉端の神棚に毛沢東肖像画掲げタクシー運転手は事故防止の厄除けにと毛主席のお札。キリスト教バチカンすら恐れずカソリックまで赤化する、その風土において、この文革をばどう理解できようか。
読売新聞社説が民主党教育基本法案に対して「政府案との妥協点を探るべきだ」と素っ頓狂なる主張(こちら)。基本法改正で政府案の「不当な支配」を民主党が排除したことについて、日教組などの教育行政への介入を懸念。呆れるばかり。今どき日教組に日本の教育を破壊する左翼革命の力などあろうものか。寧ろ怖いのはに政権与党だの都知事による不当なる教育への干渉であったり。
▼信報によれば日経と共同通信それぞれの自民党総裁選支持率調査でダントツの一番人気阿倍某の人気下跌し福田さん支持上昇。日経では阿倍7点下落の33で福田同じ7点の上昇で21。共同通信は阿倍51.9から40.1に下落し福田22.1から31.4に上昇。また51.8%の回答者が首相が靖国参拝するべきでない、とする(参拝支持は35.8%)。今回は首班指名民主党が敢えて福田支持にまわり前原ら脱党し自民党保守派と組み、政界再編成とか。
▼最近、話題にするも不憫なる香港鼠楽園。今月上旬にはタクシー運転手5萬人に無料入場券配り家族や友人など同伴者半額の優待。タクシー運転手に鼠楽園への親しみをもってもらい観光客誘致に協力願いたいところ。タクシー運転手はこの優待を喜ぶものもあれば「壮年層から上の多いタクシー運転手でどれだけが喜ぶか」と疑問の声もあり。いっそのことタクシーで客を誘致する毎にリベート支払いでもすれば? 最終的には鼠楽園初の入場料無料でアトラクション毎の課金とか。だがアトラクションぢたい魅力に欠けるのだからお話にならず。

富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/