富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

八月廿一日(木)雨。雑事多し。晝にHappy Valleyの慕情にて桜海老の天丼食す。使わず蔵ったままの眼鏡をば銅羅湾の日頃馴染みの眼鏡屋に持ち込み老眼鏡、いや最近はシニアグラスなどと嘯くが老いて老眼になるは事実、老眼鏡がシニアグラスなら老眼はシニアアイか(笑)、下らぬ言葉弄び、余も老いには勝てず新聞の「大きな活字」=内容浅きき記事こそ見られても殊に電脳の小さな文字朧げにて使わぬ眼鏡をば老眼鏡に換える次第。帰宅してビビンバ食す。焼酎「真露」切れており「いいちこ」甜すぎるキライあり「いいちこ」にタバスコ一滴たらせばこれはこれで格別。Bernstein先生で昨晩のShostakovichの5番に続きStravinskyの「春の祭典」をば聴く。猛烈な眠気に魘われバ先生の“Rhapsody in Blue”と「巴里のアメリカ人」聴きつつ寝入る。
▼Baghdadの国連事務所爆発につき防衛庁長官石破茂曰く「年内(の派遣)は難しいかもしれない。自衛隊は人道援助をやっていれば安全という話は通用しないということが分かった」と(日經)。海外への遣兵なる行為がどういふものなのか国民の多くが理解していても(おそらく陛下もさふであらふ)プラモの軍用機を「ぶーん」と飛ばして遊ぶことで軍事学んだ防衛庁長官には現実の戦争の厳しさなど理解できずCNNなどで爆撃を映像で見て漸く今頃になってこのような明白な事実に気付く=国会での自衛隊派遣決議の時にはつまりこのような危険も理解できずにいた事実、これについては所詮その程度の認識で自衛隊員=国民が海外に派遣されようとしたことを国民、ことにその対象である自衛隊員は切実に理解すべき。そしてこのような浅き知恵しか有さぬ者に一国の軍事を委ねてしまつている事実を国民は猛省すべきでは?