富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

八月廿三日(土)早朝に驟雨あれど遠くに薄日さしTuen WanのMTR站にてN、Tの両氏と待ち合せ大帽山の麓まで車を雇いMacLehose Trailの9段に入り田夫仔より10段、ここ数日の雨にて永吉橋より眺める水面も美しく(写真)大欖の水塘はそれでも満水時に比べ赤土が七八米は裸わにてこの夏の渇水をば表出すところ曇は晴れぎらぎらと炎天苛しき昼となり屯門見下ろす引水路添いを進み屯門新墟へと下る。約四時間にて計22kmほどの行山路。歩き終りても水一滴も採らず青山公路よりminibusにて一路深井へ馳せ「裕記」にてサンミゲルをくーっと流し込み焼鵝(写真)だの鵝腸衣に海月(くらげ)など食す。minibusにて市街に戻る。両氏と別れ風呂に一浴。太子の花市場にて勿忘草と女郎花購い帰宅。内祝ありZ嬢と三鞭酒にて乾杯、生ハムとメロン、quicheなど少し食す。風邪気味にて「噂の真相」少し読み早寝。トレイルの往路にて露伴五重塔』読み終わる。文楽にて義太夫聴くが如く場面脳裏にまざまざと浮かぶ露伴の筆致、表現過剰のきらいあり、ドストエフスキーだのゾラだのを露伴翻訳したらさぞや面白し。