富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十月二十七日(日)曇。晝に山頂に居を構へる某氏邸にて庭にて宴席あり参与。晩に曽利文彦監督作品『ピンポン』看る。窪塚洋介君の『GO』ヒットし窪塚君の新作ということにて香港にて上映。香港の俳優李燦森出演。李燦森といへば陳果監督 『香港製造』にて路上のチンピラ少年スカウトされ映画デビュ。それにしてもこの映画は香港にては流行らず。基本的にこの映画が香港にて掛かることなど想定 もしていなかったから単に卓球=中国、であるから脇役として卓球王国からの輸入選手を必要とした「だけ」であり、だから上海出身なのにコーチと広東語にて 会話する、といういい加減な設定でも良かったのであり、しかもその名前が孔文革と大変失礼な名前、しかも中国ナショナルチームのいくら「おちこぼれ」選手 とはいえ再起果たすためにやってきた日本で窪塚らに負けることが筋書で与えられたキャラクター、中国人からしてみたら不快以外の何ものでもなし。窪塚君最 近はすっかり憂国俳優らしいがこの映画にては惚けた味を出すが、ただこの主人公の英雄願望の強さは窪 塚君の最近の精神世界に近いものこそあり(ちなみに窪塚君のお好みはサ ンマーク出版)。ARATAだ の萬屋など脇の若い役者も好演。竹中直人の卓球部コーチ役でのジャ ニー喜多川を真似た演出、あれは誰のアイデアか、竹中自身か、クダラナイがだから可笑しい。香港にても竹中直人が画面に映っただけで客席から今度 は何を見せてくれるか、と、何をといっても「あれ」しかないのだが演技前から笑いがおきるのも竹中世界。萬屋といへば映画初出演。従兄弟が当代の歌六、時 蔵であり叔父に故・錦之助や中村賀津雄、つまり祖父は三代目の時蔵にてその兄が初代吉右衛門、弟が勘三郎。その獅童君はもっと線が細い気がしたがこの映画 での役柄もあるが当代でいえば高島屋(左団次)の担うような役を後継してゆくべきニン。白波五人男でいへば日本駄右衛門か南郷力丸、石川五右衛門助六な ら鬚の意休、源平布引滝で瀬尾十郎、忠臣蔵なら九段目で加古川本蔵、車引の時平とか。
▼競馬にてちなみに昨日Dashing Winnerを進路妨害にて告訴し一着を掠取りたるThe Achiver (B347) 小癪ながらフジキセキ産駒にて10月1日のR67(四班1200m)初戦で9着してこれが第二戦。香港にてサンデーサイレンス系の活躍としては期待したい ところ。Breedres Cup ClassicはVolponi(Jose Santos)が50/1で一着、Hawk Wing(5/1)とWar Emblem(3/1)は七、八着と酸敗。同じくTurfはKinane騎乗のHigh Chaparral(8/5)Golanは六着。天皇賞は一番人気テイエムオーチャンを外すとことまでは出来たが一着はシンボリクリスエスサンライズベ ガサスとエアシャガールは三、四着。