富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

なんかいやな感じ

辰年廿四日。気温摂氏4.6/18.1度。晴。

なんかいやな感じ

武田砂鉄『なんかいやな感じ』(講談社)読む。武田砂鉄といふとTBSラヂオ(金)の夜の番組での軽妙かつ巧妙、緩いやうで突っ込まれたら十分に反論できる理論武装されたトークが見事で書き物も『女性自身』の連載などとても面白い。この『なんかいやな感じ』も評判で楽しみに読んだが一言でいへば「なんかいやな感じ」そのもの(笑)。なんでこんなことにコダワルのだらう、といやな感じ。そこが狙ひなのかもしれないが、いやな感じ。これが好きな読者には「たまらない」だらう。アタシはツボにハマらず。もと/\は文芸誌『群像』の連載で同誌で橋本治の絶筆「近未来としての平成」(2019年4月号)を受ける形で随筆の連載として始まつた「近過去としての平成」として連載されたものなのださう。

カーティス先生仰せの通り、だらう。

コロナ禍で3年間日本を離れましたが日本に戻ると政治家も評論家も3年前と同じ議論をしていてがっかりしました。世界はものすごく早いスピードで変わっているし日本も大胆に変わらなければ手遅れになってしまいます。日本の変化はペースが遅すぎて世界とのギャップが広がるばかりです。
まず有権者が行動しなければ政治家は動こうとしません。時間の経過とともに批判も収まって結局は「何も変わらない」と思っているのかもしれない。国民はいつまでこういう政治を許しているのでしょうか。
裏金問題への国民の怒りが本当に日本の政治を透明化させる力になるか。このままでいけば、いずれマグマが噴出してポピュリズムに席巻される恐れもあります。増税の必要性には口を閉ざしナショナリズムと結びついて国を誤りかねません。いまの政治はそういう危険を抱えています。変えるかどうかを決めるのは、最終的には国民の責任なのです。

日本の「近未来」を担ふのは〈維新〉なのだ、きつと。個人的には代々木の民主集中制には心底疑ひの感あるが直近で考へると地元選挙区でいへば福島伸享のやうな無所属保守と代々木に投票が最も有効な気がする。最近、中核派の〈前進〉を眺めても「真っ当なこと言ってるよな」と思はされるほど世の中の軸がズレてゐるのだ。