富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

永遠のロック少年Paul Wong(黄貫中)48歳お見事

fookpaktsuen2012-07-14

農暦五月廿五日。朝は驟雨といふには大雨ののち快晴。相変はらずの週末出勤。官邸から金鐘に下るとPacific Placeのルイ=ヴィトン商店草間彌生コラボで店の内装から商品まで全てが水玉。なんだかもう、猫も杓子も草間彌生で一寸、食傷気味。「わかりやすいのも罪」と長徳先生。御意。尖沙咀のジムで半時間走る。この尖沙咀の突端から香港島の湾仔までの景色眺めながら走るとトレッドミルも飽きぬ。九龍城で食材購入のZ嬢と尖東の一平安で待ち合わせ軽く夕食。「広東麺」なる「地元なのに地元にないもの」食べるのも不思議。天津には天津丼もないだらう。帰宅するZ嬢と別れ独り香港体育館。元BeyondのPaul Wong(黄貫中)君のコンサート“Rockestra”。コカコーラZeroがスポンサーでコーラ貰へると思つて200mlのウオツカ持参。さすがにウオツカのコーラ割りなんて下品なことはせぬがチェイサーかはりにコーラ。ステージ前のフロアだと見上げてスタンディングで老人には辛いと思つてゐたがステージと同じ高さでステージに至近距離の上席一列目でお気楽。アタシは大音響がダメで耳栓までして冷房寒いのでマフラーしてゐるし、そのヘンなのがウオツカなんて飲んでゐると、麦酒飲む客すらゐないから隣席の若者が怪訝さう。元ピンクフロイドのロジャー=ウォータースのコンサートなんて酒瓶が散らかつてゐたが……それよりアタシがロックのコンサート来るのなんて何年ぶりかしら。前回が前述のRWだつたのか羅大佑か、ディープ=パープルだつたか……いづれにせよPaul Wong君、48歳のロッカーにアタシは痺れる。痩身のスタイルでまるで少年のまゝ。Beyondでは当初このバンド結成の頃は理工学院でデザイン設計学ぶ学生でBeyondのコンサートのポスター制作をしてゐたといふPaul君がメンバーとなり黄家駒君のフジテレビの事故での逝去からもう20年だが、いまだにかうしてロッカーをしてゐるといふのが人生の面白いところ。昔のBeyond時代にファンになつた50くらゐの中年婦人から十代の若者までが鳩まり大盛況。本当はアタシもBeyondの歌に浸りたいのだが「海闊天空」なんて歌いませんから、今のソロのPaul君は。たゞあの当時の曲が続いて流れたらアタシは涙腺が緩んでしまふから。それにしても48歳でなんて自由に素敵なのかしら。20:40に始まつたコンサートが終はつたのは3時間後。これでもまだ皆さん帰宅できるのが香港。ふらり、と数ヶ月ぶりに銅鑼湾でバーSに寄る。200mlのウオツカでかなりいゝ気分だつたが国大S氏に邂逅でBloody Mary2杯で26時まで款語。