富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

趙趙の芸術

fookpaktsuen2012-07-28

農暦六月十日。朝から小雨模様。昼に漸く晴れる。肌を灼るやうな強烈な日差し。今日も官邸に出向き(じつは台風から大雨続きのなか九龍東に引っ越し)ご執務。あまり楽しいこともない夏で憂さ晴らしに初秋の休暇に久々にタイ旅行を、と思ひたちさく/\と手配。半時間もあれば網上で往復の飛行機、国内線、あちこちのホテルまで予約が済むから。国慶節の連休に重なつてゐるからマイレージでまだ空席はあるが往復で5.5萬哩分。普段なら二萬哩なのに「なによ、これ」と思つたがZ嬢が休暇を他にヅラせず「仕方ないか」と思つて応じたら座席予約可ださうで「あら、無料航空券で珍しい、せめて5.5萬哩使ふことへのサーヴィスかしら」と思つたら座席が往路のA340は一列に二席、復路の744は一列に三列配置で「はぁ?」と思つたらF席(笑)。YもCも終日満席でFならどうぞ、が5.5萬哩といふことか。早晩に観塘でZ嬢と待ち合せ。彼女は再開発間近の観塘で路地巡りしてゐたらしい。いつもの雲南風味餐庁に飰す。美味。夜になつて観塘の旧市街歩くと証明の具合で建物の樓上の住民はすでに立ち退かされ辛うじて路面の店舗だけが営業してゐることがわかる。どの店も再開発でショッピングモールになつたら絶対に入居できないやうな商売ばかり。路地のない市街なんて本当につまらなくなる。
艾未未の愛弟子・趙趙の政治的な芸術が素敵(蘋果日報)。天安門で公安の制服で二時間当直してみたり天安門広場に強力接着剤で石を張付け誰か(公安か)が躓くのを企図したり……芸術ってやはりこうぢゃないと。

文楽協会は負けておらずに、お嫉(そね)はんと愚策どんが淀川の橋架の下で心中する、題して「橋下心中」はどうかしら。