富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

白先勇先生講演会@書展

fookpaktsuen2012-07-19

農暦六月初一(漸く日本と大陸の陰暦が一緒に)。土用。香港書展。毎年長蛇の列で日に何万人の集客。覚悟して出向いたら多少迂回はさせられたが滞ることなく入場能ふ。余り時間もないので次文化堂、田園書店、地図専門の通用図書など一寸だけ覗く。明日会ふ知人の11歳になる息子君にMark Twainの“The Adventure of Huckleberry Finn”を購ふ。数年前まで仮面ライダーの玩具で遊んでゐたのだから子どもの成長は早いもの。これくらゐは読めるだらう、きつと。この書店で白先勇先生の講演会あり会場へ。三百余名の会場は爆満。一時間も時間が無かつたのだが定刻で始まつたものの対談相手となつた章詒和オバサンが20分も導入で喋つたので興ざめ。白先勇の今日のテーマは近著「父親輿民國」でアタシは個人的にはあまり興味のない物語なのだが(国家の近代化で一少年が軍人となつてゆく、それこそ司馬遼太郎「坂の上」のやうだが)白先勇ほどの作家がこの香港書店の講演に出るのは今回が初めての由。途中で場を辞し湾仔の公立病院へ。高血圧と血糖高の定期診断。いずれももう標準値くらゐに落ち着いてゐるのだが医者はこれでこんな軽い薬を服してゐれば心臓にも血管にも負担がなくていゝのだから続けなさい、と。でストレスだの神経衰弱だのの問診票渡され記入して医者に渡すと「まぁ大丈夫みたいだけど心理カウンセリングを受けたいなら受けられるけど」と言はれる。定期的カウンセリングでそれも無料。なぜ成人病専科で?と医師に尋ねると高血圧の原因で仕事の多忙やストレスが多いからなのださうな。まぁ至れり尽くせり。三ヶ月分の処方薬頂く。