富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

香港が男女とも長寿世界一とは

fookpaktsuen2012-07-26

農暦六月八日。雨歇まず。黄雲警報の大雨。何なのかしら。船便で一ヶ月かかつて雑誌「一個人」届く。「一個人」を、つい「ヤッコヤン」と読んでしまふ、が「大人の鉄道特集」。この雑誌でも木内昇=『茗荷谷の猫』の作者が「東京散歩」といふ連載で今回は銀座のカッフェーについて荷風散人引用して書いているが、昨晩読んだ文藝春秋同様これも何だか若い人向け。
▼左の図柄は香港大学の校外課程で9月からの日本語コース生徒募集広告。飛行機の手荷物のタッグを使つてなか/\お上手。NRTでもいゝのだけどHNDでもなくTYOのほうがピンとくるが航空業界的には正しくないか。
▼香港の女性が日本抜き長寿世界一、と。男性はすでに香港が世界一だつたが女性は日本が前年を0.4歳下回つたことでの一、二位の交代となり日本は東日本大震災の死者数が平均寿命を女性が0.34歳分、男性0.26歳分と押し下げた由。それにしても香港の、この空気も水も悪ければ居住環境もかなり過酷なところで何故に年寄りがかうも元気なのか、と思ふ。80歳として1932年生まれで戦争終はつた時が13歳、その後、国共内戦から香港の移民潮、戦後は懸命に働き、まさに貧困から小倖を得て逞しく生きてきた世代だから強健ではあらう。元気の秘訣は「老人よ、街に出よ!」かしら。
▼北京の記録的大雨と水害。鄧達智兄が「以北京的地下通道高架橋底為家之無殼流浪民數量相當巨大,無戶口無證居民死無查驗,被洪水冲去就此永遠消失!」と指摘してゐるが死者37人が疑惑のなか77人と公式発表変へたところで、それで済むはずもなし。大雨の日に瀋陽にゐた達智兄は翌朝の北京発のフライト目指す行程をかう書いてゐる。

兩個司機輪流開車送我到北京只為趕上次晨8時開出港龍航班到會展參加書展活動。車開未及兩小時東北平原閃出第一道雷電,往後三,四小時雷電巨雨不斷,從來未見過相同景象,猶幸那夜沒交通意外,慢,比原定七小時用上九小時終於到達首都機場。人山人海亂世佳人場面不可能想像。本應前一夜飛到的航班全部未曾降落,例如我準備乘搭的8時,隨後的9時等等。運氣降臨,07時40分起飛的航班昨夜在電暴前已到達,雖然會爆滿,只餘頭等艙兩個位子,在一片鼓譟,無奈聲浪中,幸運兒除了我還有導演陳可辛。