富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

「民主主義は暴走する」

fookpaktsuen2012-07-04

農暦五月十五日。東京新聞が届き始める。朝刊は半日遅れ、夕刊は一日遅れの空輸便。猛暑。気象台で香港都市部の気温摂氏33.8度といふのだから実際に尖沙咀にゐたが体感気温は更にかなり暑い。早晩に天文台近くの多幸八にM氏と飰す。二更にChatham Rd SouthのバーTに一飲。三更すぎに帰宅。
朝日新聞のインタビューで「民主主義は暴走する」と題して鹿児島県阿久根市議の牛之浜由美議員。

明るい材料がない中で、多くの人が竹原さんに希望を見いだそうとしたんです。(略、竹原市長派として市議に初当選した牛之浜議員が)信じられなかったのは、竹原さんが法律に定められた手続きを無視しても、高齢者を中心に、支持を続けている議員が多数いたことです。「法律を守っていては、今の阿久根は変えられない」と主張する。一体、何のための法治国家なのでしょうか。「竹原市長と一緒に公務員を叩くヒーロー」になったような気分だったのかもしれません。(略、竹原市長リコールは成立したが市長解任の住民投票で賛成がリコール数より減ったのは周囲の目を気にしてリコールには賛成したが)本音では竹原支持の人がかなりいたことです。「竹原さんの人間性は問わない。改革で成果を出しさえすればいい」「竹原さんをやめさせても元の阿久根に戻るだけ。もう少しやらせてみては」といった声もありました。

地元の水産加工工場で主婦パートで働いていた牛之浜さんが市議に。でこの発言、まさに民主主義とは何か、市民の主権とは何かの核心を突いたもの。それにしてもこのコメントで竹原を石原や橋下、阿久根を東京や大阪に置き換へると、まさに今の日本の状況が、これ。