富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2012-07-25

農暦六月七日。台風一過どころか雨は一向に歇まず尚且つ雨脚は衰へるどころか大雨。気温は摂氏25度で昼でも28度。東京は33度。夜は肌寒く冷房どころか扇風機も回さずタオルケットかけて寝てゐても肌寒し。昼に工事現場に売りに来る所謂「土方弁当」飰す。衛生署の検査受けてをらぬ非合法の弁当屋で格安だが衛生面では不安もあり、といふがチキンカレーでHK$28とは何もかも物価高。食べた感じは鶏肉で烏ではないからいゝかしら。帰宅途中にジャスコに寄つたら久々に菊正宗の一升瓶見つけ購ふ。パック入りはあるがどうも味気ない。ちょうど日本酒売り場で一緒になつた若い夫婦が「日本人はどうやつて日本酒を選ぶのだらう」といふ目でアタシを見てゐる。心のなかで「ちょっと辛口の純米酒にしなさい。大吟醸なんでだうでもいゝから」と思ふ。文春八月号漸く読了。倫敦運動会に合わせた「東京五輪なんとか」(後藤正治)や「オリンピックから現代史を読む」(池上彰)それに「小澤征爾なんとか」(石井妙子)なんてアタシの世代には知つたことばかりで老人雑誌・文藝春秋ぢたい書き手や編集者、読者もアタシより若かつたりするから。平成の始めに水戸に芸術館と室内管弦楽団が出来て秀和さんも征爾さんも何だか「とつてつけた」やうで不似合ひと思はれるが筑波の出で水戸高校に学んだ江戸英雄を軸に考へると娘(京子)が秀和さんの子供のための音楽教室の第1期生で、水高時代の同級生・柴沼直が東京教育大学学長が桐朋学園理事長で桐朋の音楽科出の征爾さんが京子の夫(離婚したが)で……と皆、水戸に縁がないわけでもないから不思議。

文藝春秋 2012年 08月号 [雑誌]

文藝春秋 2012年 08月号 [雑誌]