富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-06-08

農暦五月初五。端午節。晝にRTHKのChannel-4でJonathan Douglas氏の北京音楽探訪の番組がありそれを聴く。JD氏は月〜金の朝にMorning Callなる番組を担当するが今年はオリンピックに涌く北京に中国各地のオケや様々な演奏団体が目白押し、でその紹介。番組で演奏も興味深いが、北京の音楽関係者の話として、なにせ北京のバブルで増えた成金がクラシック音楽が「高級」で入場料の高い演奏会にわんさと鳩まるが何せ音楽の知識の基礎もなければ演奏会でのマナーも知らず演奏中の雑談や出入り、当然?楽章間での拍手だの指揮者が注意するほど、と。さもありなむ、と想像に易い。晝すぎZ嬢とMTRで坑口。坑口の新興住宅地を抜け暫く歩くと坑口村あり。低層住宅の並ぶ郊外のこの村に食肆や食材店がいくつか並ぶのは、山の向かうが清水湾の高級住宅地で、その住人らが自家用車を泊めて買物には便利な地理条件ゆゑ。そこで豪州の食材売る店の主人が始めたLardos Stake Houseが評判と聞き訪れてステーキを食す。Z嬢が注文のハンバーグステーキも極めて美味。Rosemount EstateのHill of Goldと名づけられた03年のCab Sauを飲む。充分に満腹で心地よく、この日、夕食を摂らず。隣駅の将軍澳に向ひ将軍澳中心なるショッピングセンターで明日まで開催の写真展を見る。呂厚民氏は50〜60年代にかけて中南海の御用写真家で毛沢東ら要人の写真多く残し、見ると公式の行事や訪問の中でちよつと緊張感から解放された表情の毛沢東などの写真が並ぶ。これは中国の何人かの撮影家の写真集めた展示なのだが、なぜかその中に荒木経惟氏の「少女世界」から二枚出展あり。なぜアラーキーが此処に、なのかが不思議なやうで写真の居住まひが良いから、さすがアラーキーと感服するしかない。夕方帰宅して午睡。晩にVincent Gasnier著“How to choose wine”を読む。
安田記念。北京のO氏に頼まれた馬券がキネラで香港馬アルマーダを軸にウォッカ、グッドババ、スズカフェニックスに流すもの。サイズ厩舎でホワイトが騎乗のアルマーダを軸にして1番人気のスーパーホーネットは外して女王ウォッカ、で遠征のご祝儀でグッドババと武豊騎乗のスズフェ……馬券として品が良い、と感心したが、ちやんとウォッカ、アルマーダと入りお見事。他人の馬券に惚れ惚れしてゐてどうする。

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富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/