「中韓訪日客強制隔離両週」と「日本政府暫撤免簽」でどちらを新聞の１面トップにするか。何う考へても小学２年生でも前者の方が重大だが大公報が港澳のビザ免除を１面トップにして、しかも「旅行代理店に大打撃」と……そっちかよ。習近平訪日延期発表と同日のこれに神経質。それにしてもこの急な晋三さまざまな醜聞にご乱心のなかでの首相官邸のこの措置に渦中の香港総領事館もご担当が「暫時只是從日本媒體得知消息，未收到日本政府官方資料，若有進一步消息將會於網上公佈」といふしか術もなし（蘋果日報）。最も影響受ける現場に一切の情報提供もないまゝに、こんな決定とは。晋三はもはやかなりヤヴァい。 この措置につき习近平訪日で日本側がかなり配慮を受けた中国は騒がないで見せるが韓国は猛反発で対抗措置に。韓国の外相は在韓の日本国大使呼びつけ「十分な協議も事前通報もなく措置を強行したことに強い憤りを禁じ得ない」と叱る。これを受けた大使の表情も「さういはれてご尤も」の感あり。
陋宅のある団地にもう17年ほど住んでゐるが今日眼下を見下ろして小学校の隣に小さな公園があることに気づく。家人に尋ねると昔からあつたさうだが鳥瞰で気づかず歩けば道路の突き当たりで、そこまで入つたこともないので今日まで気づかず。僅かばかりの日本円手許にあり多少の円高なので銀行で両替に行く途中そこに寄つてみると確かに公園があつた。なんでもないことだが自分にとつては何と新鮮なことか。
太古坊のLittle Nyonya（小娘惹）といふマレー料理の店で昼餉に叻沙を啜る。この食肆は昼の３時間だけの営業（土曜休）はあくせくしないとかのんびりなのではなく店主曰く叻沙のスープ命で、そのスープの準備にかなりの時間費やし出来上がるスープの量からすると昼の営業がやつとなのださうな。（写真右上）とき／＼寄る鰂魚涌の八百屋に新顔の猫は繋がれてゐて人見知りなのか近寄ると物陰に隠れじつとこちらを見てゐる。
香港もあの「香米厠紙欠貨！」の騒ぎは何だつたのだらう……？今は有貨で山積みで誰も見向きもしない。ヰルスも怖いがあゝいふ大衆心理はもつと制御できないかも。
香港の公共放送たる香港電台は政府批判の世論高まるなか〈鏗鏘集〉といふドキュメンタリーでは香港の社会問題に鋭いメスを入れ〈頭條新聞〉では巧みな諧謔精神で政治風刺も続けてゐる。これに対して市役所や土共親中の建制派や警察トップから非難もあるが、それを忖度せず。だが香港市役所は圧力に負け番組に介入まではできないまでも（それだけでもNHKに圧力かける日本よりマシだが）何らかの手を打たねばで民放２局に対して義務としてゐる香港電台制作の番組の固定枠での放映を免除と決定。これは多少説明が要るが香港電台はテレビ放送については独自のチャンネルは持たず（ラジオは独自放送）で制作した番組は民放２局に提供。現在、TVBの無線翡翠チャンネルで週3.5時間、かつての亜州電視引き継いだViuTVでは週２時間の固定枠を各局の判断で中止可に。その理由として香港電台は地上波では独自のチャンネル有しないものゝネットTVやYoutubeへの番組内容提供など独自の放送方法があり民放での特定枠がなくとも放送が可といふ理由。さっそく政府寄りのTVBは最も圧力かゝる〈頭條新聞〉を今日の放送からカット。次に狙ふのは〈鏗鏘集〉であらう。香港電台はそれほど斜傾かといふと、ちゃんと香港警察のPR番組〈警訊〉や当たり障りのない番組も提供してをりバランスをとつてゐる、むしろ政府寄りなどに偏向せぬのが公共放送の使命と頑張るが明らかに香港市役所は香港電台への締め付けを強化。香港の言論表現の自由の瀬戸際。
さて昨日は啓蟄で香港の土習では地面から這ひ出てくる悪虫を打つ日で湾仔鵝頸橋で「打小人」の迷信も盛ん。憎む相手を「打」するのだが政治家や特定の公共人物への「打」は憚られるところ昨日は林郑市長や警察トップのPK鄧を模した人形や写真への「打」にかなりの人が集まつた由。
（新型コロナ）入国制限強化「周回遅れ」野党から批判続々 与党は経済冷え込み懸念：朝日新聞
- 「米国などは中国全土の入国の制限を早く決めた。武漢から地域を徐々に広げ、（これまで）止めていた判断が正しかったか、検証に値する」「今回の決定について科学的根拠は一体なんなのか。なぜ判断したのか。途中経過を明らかにしてもらいたい」（蓮舫）
- 「何を今さらという感じ。国内で市中感染が広がっているなか２周も３周も周回遅れの対応。感染拡大防止の科学的な見地から、今ごろ中韓からの入国制限をして意味があるのか」「習近平国家主席の来日予定があったから対応が遅れたとみられても仕方がない（代々木の小池書記長）
- 「中国に遠慮したから水際対策で後手に回ったこともあるのではないか。しっかりとした検証が必要だ」（立憲・安住淳国対委員長）
呟板で「きっこ」さまが書いてゐたが晋三が公約達成できなかつたたびに「道半ば……」といふ言葉をバカの一つ覚へに繰り返すが４年だか前に流行つた川柳で「道なかば 逆から読めば ばかな道」といふのがあつたさうだ。
