富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

1都4県とは


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日本の新聞の社会面にはチャールズ皇太子志村けんの感染が並んで載つてゐたが香港ではさすがに扱ひは違ふものゝ志村けん感染記事もあり。

‪感染拡大で東京都が近隣4県と対策協議で何故、神奈川、埼玉と千葉の次が山梨で「山梨じゃなくて茨城だっぺよ」と東京との流動人口の多さで、さう思つたが山梨は八王子から大月で県境が東京都と接してゐるから近接4県なのか。‬伊豆、甲斐から信濃はあくまで山向かふであり利根川水域を軸とした坂東の視野に欠けると平将門

f:id:fookpaktsuen:20200327132905j:plain中国が香港、澳門そして国内たる台湾からも入境閉鎖も目前といふことで大陸に戻る人数も増加。大陸の珠海と密接なつながりある澳門ではさらにとんでもない数の人が大陸に戻つたのだとか。
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新聞やメディアについての信頼度調査(中文大学だつたか?)の結果が興味深い。香港電台(RTHK)が揺るぎない信頼度トップかと思ひきやNowTVがこれを襲つたのは昨年の反修例風暴で果敢な警暴に対する報道で信頼度上げ(これは支持の向上の結果)逆に政府寄りのTVBが13位まで信頼度下落は象徴的。RTHKで興味深いのは信頼度低評価が19%とトップ5の中では不信任も高いことで、これは公共放送でありながら反政府派に同情的とされることでの逆の不信なのだらう。テレビメディアが4位までを占め新聞は5位に明報。中道リベラル的な立場だが今の世相では「物足りない感」ありか、それ以前に新聞メディアを読む人がどれだけゐるのかしら。今回の調査で特筆すべきは立場新聞の台頭。14位から明報に次ぐ6位とは。反政府・民主派の中でセンスの良さと論説の確かさで支持を上げ、それが逆に蘋果日報を少し下げてゐるかもしれない。

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(新型コロナ)消えかける劇場の灯 再開発表→一転中止も:朝日新聞

疫禍で歌舞音曲の世界も自粛となるなか朝日新聞で演劇に関する記事あり。これまで最も演劇に打撃与へたのは先きの大戦で昭和19年3月に決戦非常措置で歌舞伎座等閉鎖。それでも1ヶ月半後に演劇芸能は1興業2時間半以内の条件で明治座、大阪劇場や御園座の閉鎖解除は戦時下とはいへ国民から娯楽奪取はむしろ戦意の高揚すら妨げる」といふ発想ださうで終戦の際は興行界も1週間の営業停止申し合はせ。戦時中でも落語など寄せは空襲のさなか焼け残つた小屋で興業続け文学座で後に杉村春子先生の代表作となる〈女の一生〉の初演も昭和20年4月の東横映画劇場だつた由。その戦中戦後の混乱期でも続いてきた歌舞音曲が、この疫禍での「イベント自粛」は文化が生活必需といふ認識ゆゑ。疫病で世界的に演劇が打撃を受けるのは100年前のスペイン風邪以来ではないかと。