香港で昨日の感染が25人と過去最大となつたのは近々外地からの入境を全面的に止めるのではないか？といふ危惧あり多くの在外の港人帰省増えたがゆゑ。感染率高いのであまりにもわかりやすいといへばわかりやすい疫病か。
香港ではこれだけ感染あつても中国は昨日新規の感染者０名と大きく報道。つまり香港は中国ではないのなら独立してもいいの？といふ書き込みも網上にあり。
昨日の明報に香港大学医学部で微生物学系OBの龍振国先生が同大医学部で伝染病学の権威中黒袁国勇先生と連盟で「大流行縁起武漢 十七年教訓儘忘」といふ論評載せたところ、これが舌禍となり昨日のうちに掲載記事撤回がこれ（富柏村顔本に記事引用あり）。
網傳病毒源自美國之說，毫無實證，自欺欺人，勿再亂傳，以免貽笑大方。臨大疫而不亂，首重資訊透明，冷靜理性分析，勿人云亦云，以訛傳訛。沙士後沒有雷厲風行關閉所有野味市場乃大錯，欲戰勝疫症，必須面對真相，勿再一錯再錯，諉過於人。武漢新冠狀病毒乃中國人劣質文化之產物，濫捕濫食野生動物、不人道對待動物、不尊重生命，為滿足各種欲望而繼續食野味，中國人陋習劣根才是病毒之源。如此態度，十多年後，沙士3.0定必出現。
今回の疫禍につき米国陰謀説まで流布されてゐるがSARSの時もさうだが中国の野味のやうな非文明的な悪習こそ諸悪の根元で武漢発祥とする新型コロナウイルス病毒こそ「中國人劣質文化之產物」と断じる。このやうな中国の陋習こそ疫禍の根源。このまゝでは10年後にSARS 3.0が現れてもおかしくない、と。医学者連名の文章としてはかなり感情的ではあるが誰もが思ふところで、なぜこれが大公報など左派紙の叱るところで舌禍となり不適切な表現ありと結局、撤回に至るほどか。この程度の発言なら他にもいくつもあるところ。問題は世界的疫禍深刻ななか「星、港、澳及中華民國暫免於大疫」と書いたこと。この記事撤回の前に慌てゝ「星、港、澳及台暫免於大疫」と訂正入れたが既に遅し。香港といふ中国国内で台湾を中華民国と呼ぶことはどれだけ大罪か。今日の新聞論評でいくつもこれに関するコメントもあつたが、その中でこの医学者両名の文章は科学性が求められるところ文頭から
己亥冬，疫發武漢。庚子春，湖北大疫，國內疫者八萬餘，死者三千。民不出戶月餘始遏，惟疫未止已外傳。
なんて古文調で干支用ゐた保守性まで批判されてゐたのには、その批評家の幼稚性に言葉もなし。この「己亥冬，疫發武漢。庚子春，湖北大疫……」はまことに時代がかつた名文。ところで陶傑先生はこの二人に「さつさと謝罪して亡命すべき」と。世界的な伝染病や免疫の泰斗は中共などに目をつけられ圧力の下で首を竦めてゐるべきではない、何うせ何も理解されないのだから謝罪しておけばいい、その上で中共を離れろ、と陶傑先生。
蔡子強先生がユスティニアヌス帝の御世、黒死病のことから偉大なローマ帝国拡大にも大きな支障となりといふ話から中華大国の习近平による一帯一路の世界戦略が何うなるのかと、その危うさを説いてゐる（富柏村顔本に記事引用あり）。批判は簡単だが「但這次武漢肺炎成了習近平實現「中華民族的偉大復興」路上一大考驗，卻是肯定的」と疫禍からの回復を「偉大なる復興」といふベクトルに昇華させることも可能性としてあること。
