一昨日晩も抗議活動で115人が逮捕され去年の夏から7千人以上が身柄拘束されたのだが当初、香港市役所の説明では活動家は3千人程度で2千人を取り締まれば運動は収束に向かふと言つてゐたのだが。
李怡先生の著作『香港はなぜ戦っているのか』が日本で出版となる。譯は坂井臣之助。坂井氏は90年代の初めに共同通信の香港特派員で面識を得てFCCに連れていつていたゞき啤酒をご馳走になつたこと思ひ出す。
防疫で会合憚られ重宝されるのがネットでの通信システム。その中でもクオリティの高さと簡便さで群を抜くのはZoomであらう。使つてみると初心者からまず困ることもなし。会社の会議から遠隔での授業は当然で飲茶も厭ふ有閑夫人らもZoomで四方山話で憂さ晴らしだとふから。このZookにつき林丁山氏が蘋果日報に書いてゐたが、すわZoomに投資価値は？と思いきや已に遅し。投資筋の知己にNasdaqに上場はUS$30が今ではHK$110だと教へられる。創業者は中国・山東省から米国に移民したIT技術者ださうで早くから会議システムの開発に長け創業したこの会社の大当たりで創業者は富豪となり投資元も先見の明ありだが李嘉誠翁が傘下の投資会社でZoomの数％を所有なんだとか……さすが。
香港観光代表したか香港仔の水上レストラン「ジャンボ」かねてから営業不振続き今年１月には営業時間短縮で130人だかの従業員の半数以上リストラしてゐたが停業の由。誰かこの「昭和の」香港観光名所に資金投機する好事家でもをらぬ限りお終ひ。お人に誘はれ30年で２度くらゐは食したか。更に何度か暇潰しで香港仔より艀舟に乗り、この珍奇なる構造物（実際に浮いてをらず船ではない）を見学したこともあり。いずれにせよタイガーバームガーデンと並び香港のキッチュを代表した場所。先週金曜日に近くから珍寶を久々に眺めたが、こんなすgに停業とは知らず訪れやうとは思つてもみなかつた。
この７年あまりの安倍政権のもと日本の統治の秩序は無残なまでに破壊されたと言わざるを得ない。安倍政権が破壊してきたのは統治の秩序だけではない。国民の政治への信頼もまた大きく損なわれた。
