富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

土瓜湾、鴻福海鮮四季火鍋

fookpaktsuen2013-06-20

農暦五月十三日。酷暑。五日続けて走るつもりが午後遅く湾仔の公立病院で血圧と血糖の定期診断のあと処方薬をば薬局で仕入れたり血糖値測定の消耗品買つたりMonocle誌届いたのはいゝが郵送でかなり破損ありMonocleの店舗(湾仔に香港店あり)で交換してもらつたりフォックスの傘のカバー無くして注文したのを中環の洋品屋で受け取つたりしてゐると荷物多く重くなりジムに寄らず帰宅。身嗜み整え116系統のバスで帰宅時間でやはり小一時間かゝりディープな土瓜湾。知己の輩数名で鴻福海鮮四季火鍋に飰す。日本酒八海山を一升瓶汚いといへば汚いが映画『無間道』の舞台にもなつた(確かにそんな場面あつた)場末感、都市の闇的雰囲気あり(さういへば土瓜湾ぢたいさうだが)。炭火での焼き物と鍋がぢまん。魅了される。
▼十八日の日経夕刊で石坂敬一さんが語つてゐる。石坂さんも今ではワーナーミュージックジャパンで会長兼CEOだ。石坂さんといへばアタシにとつては東芝EMIビートルズ。「そのころ日本で発売されていたビートルズのアルバムは英国のオリジナルとは収録曲も違っていました。そこで、英国にそろえて発売し直していったのです。「彼らの213曲を順番に聴いてくれ」というメッセージでした」と仰つてゐるが、まさにこのオリジナルアルバムの発売でアタシはすでに存在してゐなかつたビートルズの洗礼を受けた世代。とにかくちょっとお小遣ひためて赤版と青版を入手すればいゝ。さらに中学生くらゐでミーハー的ななかでラバーソウルからSPLHCBに、そしてホワイトアルバムを聴いてゐることで格好良かつた。でピンクフロイドもジェフ=ベック、Tレックスなどの大スターたちもアタシはアトになつて石坂さんが関わるロックをかなり聴いてゐたことを知る。でこの日経の記事で初めて知つて「なるほど」と思つたのは「邦題」。個人的には映画、音楽の邦題は大嫌ひ。興醒め。それが映画なら「プレイン・ソレイユ」が「太陽がいっぱい」なら素敵なやうに石坂さんは邦題を積極的につける。でピンクフロイドAtom Heart Motherが画期的な「原子心母」となり「狂気」やTレックスの「電気の武者」となつたとは。
▼(占飛「網絡間諜大整蠱」十八日の信報)無可否認,斯諾登受過間諜專業訓練,他選擇香港為爆料場地,讓中美兩國陷於兩難,他絕對是個聰明人,接受媒體採訪時,他引述美國十八世紀科學家、發明家、出版家、政治家富蘭克林(Benjamin Franklin)的名言總結陳詞:「那些為了安全而交出自由的人,將不會獲得、也不配享有兩者任何一項。」(Those who surrender freedom for security will not have, nor do they deserve, either one.)富蘭克林這番話有至少十個不同的文字版本,但斯諾登所引述的,其實並非原裝正版。話說1775年2月,富蘭克林親筆寫下的原稿(並加上引號)是這樣的:They who can give up essential liberty to obtain a little temporary safety, deserve neither liberty nor safety。這個版本,記錄於他在賓夕法尼亞議會的發言稿。事隔二百三十八年,那彷佛就是斯諾登潛台詞,直指美國目下的處境。