富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

發記小廚

fookpaktsuen2013-06-03

農暦四月廿五日。お昼に尖沙咀で富久保のうどん。幸せ。カウンターの女性も愛想の良さ格別。陋宅の台所で水道の出が悪い/\と愚痴ってゐたが温水器がつかなくなり他に出窓の天板が朽ちたりトイレの水槽レバーが捥げたり……と築30年のマンションで不具合少なからず知己の水電修理鄺師傳に連絡するとすぐ来てくれ昨日から修理。驚いたのは台所の水道管でL字管のなかが錆びてほとんど塞がつてゐる。これぢゃ水が出るはずもなければ錆のひどさにこんなに毎日鉄分採つてゐたのか、と唖然。星巴珈琲@中銀大厦の駐車場トイレ手洗場から汲んできた水のほうが綺麗かも。明日、ブラインドと台所湯沸かし器の交換でお終ひ。鄺師傳帰つたあと洗濯、掃除など済ませ慌てゝタクシーで鴨脷洲。海鮮の發記小廚で食事会。名士淑女合はせて13名。当初、香港仔魚市場海鮮餐廳で、のつもりが予約は早くて一週間先といはれ急きょ初見でこの食肆にしたが正解。蒜蓉籠仔蒸蟹飯(写真)美味。相変はらずまた持込みでいろ/\ワインいたゞく。最初に泡はSegura Viudas Cava Brut Reserva Heredad 2011年。Reguengo De Melgaco Alvarinho 2010年。烏賊の料理に合つたBanfi Chianti Classico Riserva 2008年。Montes AlphaのMerlotは最近この食事会では定番。ミャンマーのRed Mountainといふ赤も。シラズ&テンプラリーニョだ。この食肆、店員も親切だし料理もなか/\で価格は良心的、と侮れず。
▼日経の「中国統計、強まる不信 深圳の輸出額、伸び突出 実態と乖離の声」より。保税区での水増し、具体的には大して加工せずに輸出し復た加工用素材として保税区に持ち込む繰り返しでも輸出額増は序の口、半導体やアクセサリーなど運びやすく見た目では価値が分かりにくい商品を深センと香港の間を往復させ輸出額を過大申告といつた手口。景気回復遅れる中で成長率をかさ上げしたい地方政府の思惑、「水増し分は先高観が強い人民元に目をつけた投機資金となっている」といふ見方。実需に伴わぬ外貨取引には制限伴ふが貿易決済なら輸出入の手続き書類さえあれば中国本土の銀行口座に外貨を簡単に振り込めることで人民元に換金して利鞘狙ふ手法。お見事。だが中国の省、自治区直轄市GDP合計が国全体をば大きく上回る世界第二位の経済体(嗤)。
▼日経さんの催事で

  • わが国は、かつて多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に、多大な損害と苦痛を与えた。そのことへの痛切な反省が、戦後日本の原点だった。そしてわが国は、自由と民主主義、基本的人権、法の支配を堅固に守る国柄を育ててきた。
  • アジアは、未来を見つめ、教育を重んじ、自由を希求し、理想を目指して歩き続けてきた人々の集まりだ。日本こそが(その礎を築いた)ファウンダーだったのではないかと思っている。
  • 私の役目は、日本を未来を向いて力強く歩いていける国にすることだ。おごらず、威張らず、卑屈にも偏狭にもならず、経験を与えるにして寛容、学ぶにして謙虚な一員となるよう、日本を元気にすることだ。

……と晋三。いゝ加減にしれくれたまへ。