富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

一月三十一日(月)寒さぶり返し。摂氏十三度の極寒。夢見悪く朝起きれば胃痛。情けなし。終日胃痛に悩むが早晩に帰宅途中余りの寒さに寿司加藤の開店にふらりと寄り熱燗一合。赤貝と小鰭のつまみ。板前N君に海鼠腸(このわた)を小甘蝦に和えて供される。かうしていると胃痛も失せるは酒飲みの悲しさ。敢えて酒一合で他の客も現れる前に帰宅。久しぶりに自宅にてコロッケにて夕餉。昨日K君からいただいたサントリーの「角」「ホワイト」と「トリス」がありコロッケに合わせ「角」を氷で。トリスに「いちご白書をもう一度」と「Sachiko」のミニCDおまけで付いていたが余の世代にとってトリスはバンバンの歌に非ず裕次郎とかが似合ふというもの。NHK大河ドラマ義経』録画見る。まぁ普通の時代劇となり精彩感はなし。それにしても京の市中の民家がまるで明治の仕舞屋風の造り。次回は滝澤牛若がナベケン弁慶と五条の橋の場面だが、どこか滑稽。ニュースでは七之助の謝罪記者会見、憔悴もあろうが線の細さに中村屋の御曹司とはとても思えず。「このたびは皆様にご迷惑をおかけして……」の謝罪にZ嬢が「このたびは永山会長始め皆様に、だろうが」と皮肉。鳥居民の『毛沢東 五つの戦争』読み始める。草思社の出版だが最近時々見かけるオンデマンド出版。
中村勘九郎勘三郎襲名記念パーティの晩に払暁まで遊び泥酔の七之助警官殴り検挙される。久が原のT君が勘九郎の謝罪記者会見が鳥渡いい顔、と。確かに。江戸の豊国の役者絵から抜け出した如し。さすがに民間会社での不祥事のサラリーマン重役のお詫びの低頭とはそりゃそうだが役者の違ひ。

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