富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

一月廿日(火)気温摂氏十一度。極寒。朝に乗ったバス運転手キチガイにも程あり冷房暴風の如く車内に吹き荒れ車内は冷凍庫の如し。過年の晦の慌ただしさ終日諸般の事に忙殺され二更に至る。帰りしなタクシーの窓より折からの寒き夜空に香港の夜景見れば靄がかりにビルディングの灯り映えて大萩康司君のギター演奏耳許に流れる。赤魚の粕漬、もつ煮込、青物に蕪漬け。あまりの寒さに菊正宗お燗。『帝都東京・隠された地下網の秘密2』読みつつ半身浴。Smirnoffの火酒にGrand Marnier少し注ぎ氷で一飲。美味。橋本治の桃尻から『無花果少年と桃尻娘』読む。今にして思うと、「こんな青春」送っていちゃ大人になれるはずないのよっ!、もうっ……だから私はホントみんなこれで大丈夫なのぉって叫びたくなっちゃったんだ、マジで……って桃尻の語りはこのやふな感じだったか。寝しなに『隠された地下網』読む。
▼首相小泉三世昨日の所信表明演説にて墨子引用し
義を為すは毀(そしり)を避け譽に就くに非ず 為義非避毀就譽
と語る。この人相変わらず何もわかっておらず。小泉三世の推進するイラク派兵はその最も肝心な「義」がないといふこと。大義がないのだから「毀を避け譽に就くに非ず」などと軽率に口にするべからず。
義を偽るは毀を受け譽れ汚すに至る
小泉政権為すことの事実なり。