富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

無所だめの大蛇

癸卯年七月初六。気温摂氏25.3/32.7度。晴。夕方になり少し雲も出て午後5時からがやつと散歩の時間。


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本当に雨の少ない猛暑。それでも水戸の台地からの湧き水は枯れることもなく水も冷たいほどで手を洗ふだけでも清涼なもの。


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散歩コースのいつものところで野良猫(みかちゃん)が道路で関守をしてゐる。夏痩せするどころか随分と肥えたのは家人の見立てでは近くの道路工事で工事請負ひのお兄さんたちが、この路地に車を駐車してゐて、みかちゃんは逃げも隠れもしないから仲良くなつてお兄さんたちがエサでもくれてゐるのではないかしら、と。

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昔は水戸城でお茶席に用ゐてゐたといふ名水が湧いてゐるのだから、この水を飲んでゐるみかちゃんは本当に贅沢なもの。野良猫にとつてエサも大事だが何より水は喉が渇いたからといつて汚い水など舐めたら大変なことになる。彼女が一人でなぜこゝを住処にするのかわからないが独りで日々素直に生きてゐるのは尊敬に値する。

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黄昏時の保和苑。谷下から見ると何だか〈ケ〉の溜りさうな空間。この画像の右下は公園の砂地のやうだが池。「無所だめ」と呼ばれるため池で大蛇が住んでゐたといふ伝説あり。蛇捕りの名人がこの大蛇を笛を吹いておびき寄せて捕まへてはみたが大蛇は子どもを身籠つてゐた。蛇捕りの名人は自分の妻が妊娠してゐる時だつたので大蛇を哀れに思ひ逃がしてやると大蛇は那珂川に去つて行つたさう。空は曇つても湿度が高く汗だく。持参した缶チューハイも保和苑に着く前には飲んでしまつて熱中症対策で小まめに水分を摂るべくコンビニで缶ビールも買つて、飲みながら繁華街に戻る。泉町仲通りにある馴染みのお好み焼きや(清太郎)でお好み焼き頬張る。


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水戸市民会館を冷やかしで通り抜けると夏休みの夜遅くとも(午後8時半ころ)まだ「ラウンジギャラリー」で勉強する高校生とかもゐるのだけれどコンサートホールでライヴコンサート開催中で大音量がホールから漏れるから。だからこんな空間スペースの壁際に勉強や読書空間を設けたことが最初から建築家の設計発想ミスなのだ。

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そのコンサートといふのは「MUCC」と出てゐて何だかわからない。「水戸内原コミュニケーションセンター」ではないらしい。水戸出身のビジュアル系バンドで地元のライブハウス(ライトハウス)出身で全国区でブレイクしたさうなのだが結成25周年の全国ツアー中ださう。40代半ばでビジュアル系とは大したもの。