富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

陰暦四月廿五日

気温摂氏15.0/26.2度。晴。三週間に一度の散髪。


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市の中心部の泉町1の商業地域で再開発が始まつた。穴吹工務店謹製のマンション(サーパス)になるのだといふ。旧伊勢甚百貨店の並びで魚屋の大店・八百徳の分店、呉服のミハシ、丸正パーラーなど並び横の通りも上方寿司の八方寿司やレストラン駒など並んで賑やかだつたが最後まで営業してゐたのはミハシの建物に入つた花屋(戸塚)と横の通りの蕎麦や(たむら)だけであつた。国道50号線沿ひの「大通り」は旧来、商業地域の繁華街であつたが商業店舗が次から次へと閉鎖され空き家、駐車場そして広さがまとまるとマンションになつてゆく。近所にスーパーマーケットやショッピングセンターもなく市の中心部は不便で自動車で郊外に買ひ物に出かけるといふ不思議な生活様式

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給仕がワインを注ぐときにワインのボトルからの雫をさっと拭きとる布はトーション(torsion)といふのださう。客が使ふ布はナプキンで給仕する側の布は捩じれて(といふほど torsional ではないが腕に掛けられて)トーション。家庭ではこんな布を用意してゐられないのでワインの涎れを拭ふのにティッシュなど使ふのも何だか品がないので、ふと思ひついて懐紙をワインボトルの首に巻いてワインを注ぐやうにしてゐる。その懐紙の折り方もだんだんとコツをつかんできて和服の半襟のやうな風にしてみたり。

国安法による一連の民主派運動家弾圧が続くなかでも香港大学の法学部教員(副教授)だつ戴耀廷に対しては執拗な重刑などの措置が続くことであらう。他の民主派に比べ画策家的で反政府的な行動が理念の結果ではなく、その行動を起こすことが目的のやうに映り香港大学の教員として禄を食みながらの活動が当局にとつては不愉快な存在であつた。2014年の雨傘運動もこの戴耀廷らが「けしかけた」やうなもの。そこから黄之鋒のやうな優れた若手運動家が出て運動の主体はそちらに移つたが当局はこの「嫌な感じ」の根源を許そうはずもない。

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