農暦四月十五日。晴。朝の気温が摂氏29度で昼には33度まで上がるといふ。今年初めての酷暑警報。午前中ジムのトレッドミルで走る。本日、競馬は東京競馬場のオークスで香港でサイマルキャストあるがオークスばかりか東京R6からの7レースでの発売でHKJCのレープロまでまぁ準備も大したもの。
でオークスではラヴズオンリーユーが1番人気で2番人気のクロノジェネシス応援したいが香港ではクロノジェネシス1番人気で6番人気のウィクトーリアも捨てがたい。三連単でこの3頭ダンノファンタジ−と評判のレーン騎手でコントラチェックの5頭で勝負。
結果、ラヴズオンリーユーがレースレコードの2.22.8で優勝。首差で2着に12番人気!のカレンブーケドール入つてしまひクロノジェネシスが3着、4着にウィクトーリアで5着ダンノファンタージーと「カレンブーケドールさえ来なければ」の結果(コントラチェックは9着)。まぁかう言つてゐる人は日本に何万人もゐるのだらうが。大相撲5月場所中日の中継でゲストが内館牧子さま「随分と若く見えるな」と思つたら岩崎宏美さまだった……。
久々に湾仔街市「生菓寶」の皮蛋を食す。果物屋で昔は皮蛋もそっと売つてゐたが人口に膾炙して今では看板まで出ている。
【中古】 聖フーコー ゲイの聖人伝に向けて 批評空間叢書12/デイヴィッド・M.ハルプリン(著者),村山敏勝(訳者) 【中古】afb
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この書籍。『聖フーコー』はサルトルの『聖ジュネ』に対する表題。副題は「ゲイの聖人伝に向けて」とある。著者(David M. Halperin)はMITの人文学部教授だつた人で希臘哲学、古典文学、セクシュアリティ研究が専門。昨日この日剩に綴つたやうなセクシュアリティと権力との関係は未だ理解できるところだがフーコー信奉するあまりフーコー自身もさうなのだがゲイのセクシュアリティの解放に非ず抵抗といふ、こゝもまだ性権力の見方からわかるにしても、SMといふ性行為が性行為の脱性器化であるとか(これも確かに、である)更にフィストファック(これを中国語で「拳交」といふのだが漢語のズバリ!で素晴らしい……余談)になるとフィストファックする方もされる方もオルガニズムに至る到達点がないこと(何たる不条理!)でフィストファックを「肛門ヨガ」と呼ぶやうな話、このへんになると、もはや読んでゐて唸るばかり。いずれにせよフーコーが1984年にAIDSで亡くなり、この著作が上梓されたのが1990年代前半で当時はまだAIDSが死の病ひでバッシングも酷く、この邦訳は1997年で、それから20年。今ではLGBTが当然のやうに語られ同性婚すら許容される風潮にあり当時とはだいぶ状況が違つてゐるが、この現状をフーコーが見たら何を語るか、と想像するだけでも面白い。